月曜日 野菜売り場で働いていると
ベーカリーの従業員が客(母親と息子)とやって来た。
要件はピカチューを描いたケーキのオーダーで
今日の午後 必要だと言う。
小さなケーキだし
時間を見つけて仕上げることは出来るだろう と
オーダーを取った。
出来たには出来たのだけど
ちょっとしたミスをしてしまって
ピカチューの右側の顔が変形したのが
気になったんだけど
やり直すと就業時間を超えてしまうのでここで妥協
家に帰ろうと駐車場をゆっくり走っていると
駐車した車から一人の男の子が出て来て
その車の前をゆっくり走る私の目と
その少年の目が合い数秒間時間が止まった。
あーー
ケーキをオーダーしたバースデーボーイだ。
ケーキの確認がしたかった私はここで彼らに会うことが出来て
ラッキーな思いで車を止め話しに行った。
仕上げたケーキの写真を見せた所
これで十分と言ってくださったので一安心
お母さんの側に立っていたバースデーボーイに
”お誕生日おめでとう
ポケモンが好きなのね
私もポケモンと同じ日本から来たのよ。” と言うと
”なんのことだか 分かる?” と
お母さんに訊かれたバースデーボーイは
黙って頭を横に振った。
5−6歳の男の子だから
日本なんて言われても分からなかったんだろう。
そこまで気が回らなかった。
すると少年のお母さんが
”私の曽祖父は日本人なんですよ。”
と話し始め
サングラスを取って
”日本人の顔はまったくしてませんけどね” と言い
”祖母が亡くなって初めて曽祖父が日本人だと知ったんですよ。”
と話してくれた。
今まで祖母が日本人 という人には数人会ったけれど
曽祖父 (男性)が日本人 と言うのは初めて
20代後半の彼女の曽祖父となると 随分昔にもなる。
その上 自分の祖母が亡くなるまで
祖母の父親が日本人だと知らなかった という点も気になり
疑問も湧いてきたけれど
ずけずけ訊くものではない という思いから
言葉が詰まり
”そうなんですか
じゃぁ この僕にも日本人の血がいくらか流れているんですね。” と
言って別れた。
庭に生えているヴァージニアクリーパー(アメリカツタ)を残し
周りにある他の草を引き抜いてみた。
紅葉する秋が楽しみだ。
今日のグッドニュース
寿司の仕事をしていた時の同僚 寿司子(中国人)が
念願のネイルサロンをオープンすることになった。
おめでとう 寿司子!!