日々の覚書

MFCオーナーのブログ

想い出のアルバム-LIVE IN THE HEART OF THE CITY

2008年05月23日 23時18分26秒 | 想い出のアルバムシリーズ

Liveintheheartofthecity

ライブ・イン・ザ・ハート・オブ・ザ・シティ/ホワイトスネイク(1980)

1.カム・オン
2.スイートトーカー
3.ウォーキング・イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・ブルース
4.ラブハンター
5.フール・フォー・ユア・ラビング
6.エイント・ゴナ・クライ・ノー・モア
7.レディ・アン・ウィリング
8.テイク・ミー・ウィズ・ユー

ホワイトスネイクの歴史は長い。もう30年近くになるのではなかろうか。しかも、まだ現役だ。今年の夏には、デフ・レパードとのジョイント・コンサートで来日するらしい(関係ないけど、近頃こういうの多くありませんか? ま、お買い得といえばそうなんだけど^^;)。けど、僕に言わせれば、ある時期以降のホワイトスネイクは、ほとんどデビッド・カバーデイルのソロ・プロジェクトみたいなもんであり、ジョン・サイクス、エイドリアン・バンデンバーグ、スティーブ・ヴァイといったトップクラスのギタリストをとっかえひっかえして起用し、豪華なアルバムを作り続け、ファンの期待に応えてきた。しかし、デビューしてからの3~4年は、ボーカルにデビッド・カバーデイルを擁する“バンド”であったのだ。そんな、ホワイトスネイクがバンドとして、最も輝きを放っていた時期の姿を収めたのが、このライブ盤である。

ま、とにかく、この時期のホワイトスネイクは実にカッコいい。このライブ盤のメンバーは、ボーカルのデビッド・カバーデイル以下、バーニー・マースデン(G)、ミッキー・ムーディ(G)、ジョン・ロード(Key)、ニール・マーレイ(Bs)、イアン・ペイス(Ds)、という布陣で、正に黄金期と言ってよかろう。単にパープル・ファミリーと呼ぶなかれ。この頃のホワイトスネイクは、ブルージーでソウルフルなサウンドが特徴で、ハードロックには違いないが、後の様式系HRとは一線を画すものだ。その辺りは、このライブ盤を聴くとよ~く分かる。だいたい、スライドのソロを延々とやるHRバンドなんていないでしょ?(笑)

冒頭の「カム・オン」から「スイートトーカー」への流れは、あまりのカッコよさに言葉もない。ミッキー・ムーディの長いスライド・ソロをフューチャーした「ラブハンター」も素晴らしい。ウェスト・コーストぽさを漂わせた「エイント・ゴナ・クライ・ノー・モア」は、このアルバムのハイライトかもしれない。シンコペーションの効いた「レディ・アン・ウィリング」もカッコいい。この曲は、イアン・ペイスがいてこそ、という感じ。ラストで煽りまくる「テイク・ミー・ウィズ・ユー」も最高。当時のホワイトスネイクのライブを完パケしたものではないと思うが(LPでは一枚ものだったし)、でも最高の演奏を堪能する事が出来る。全体的にゆったりめ(様式系に比べれば、の話だが^^;)のテンポに乗りボーカルも伸び伸びと気持良さそう。やたらと冗長なソロやインプロビゼーションに頼ってないのもいい。6人が一丸となって攻めてくる、という感じ。ロック・バンドはかくあるべき。

ほんと、この時期のホワイトスネイクって好きだ。ライブだけでなく、スタジオ盤も名盤揃いである。強力なボーカリスト、有能なギタリスト、堅実かつ大胆なリズム・セクション、そしてブルースの影。この当時のホワイトスネイクに、ブリティシュ・ロックの伝統を感じるのは、僕だけではないはずだ。そう、ホワイトスネイクこそ、栄えある“最後のブリティッシュ・ハード・ロック・バンド”だったのである。ちょっとB級な雰囲気が漂ってるのもいい。ジャケットもダサくていいでしょ?(笑) バッド・カンパニーあたりと、並べて語られてもいいバンドだったと思う。残念だが、80年代以降、アメリカで大ヒットを飛ばしたホワイトスネイクとは、別物といわねばなるまい。そっちも、それなりに好きだけどね(笑)

で、実は、この25日に、FOREFINGERでライブするのだが、対バンでShiro Heavyというホワイトスネイクのコピーバンドが出演する。Shakee'sでのバンドメイトの会長さん、ASHくん、ダイゴくんがメンバーのバンドだが、あのエイプリル・フールズのセンベーさんも、ツインギターの一翼を担っているのである。彼も実は、70年代のホワイトスネイクが好きなのだが、今回はその頃の曲はあまりやらないらしい。やはり、ホワイトスネイクというと、様式系HRバンドというイメージが強いので、70年代の曲をやるのは遠慮したとかしないとか(笑)

という訳で、しつこいようだが、ライブします。ホワイトスネイクとフォリナーのコピバンの共演、是非聴きに来て下さい。詳細はこちら、またはこちらで。

と、強引に宣伝に持っていくのであった(爆)

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想い出のアルバム-Best Of Volume 1

2008年01月06日 18時15分38秒 | 想い出のアルバムシリーズ

Bestofvolume1

グレイテスト・ヒッツ/バン・ヘイレン(1996)

1.暗闇の爆撃
2.叶わぬ賭け
3.悪魔のハイウェイ
4.踊り明かそう
5.ロックンロール・ベイビー

6.アンチェインド
7.ジャンプ
8.パナマ
9.ホット・フォー・ティーチャー
10.ホワイ・キャント・ディス・ビー・ラブ
11.ドリームス
12.ホエン・イッツ・ラブ
13.パウンドケーキ

14.ライト・ナウ
15.キャント・ストップ・ラビング・ユー
16.ヒューマンズ・ビーイング
17.キャント・ゲット・ディス・スタッフ・ノー・モア
18.ミー・ワイズ・マジック

このアルバムは持ってない。発売から一年後にレンタルで借りて、テープに録音して車で聴いてた。その時は、ライナーをざっと読んで曲目(原題)を書き写しただけだったので、今回改めて調べてみて、「And The Cradle Will Rock」が「ロックンロール・ベイビー」という邦題だった事を知った次第である(笑) “Cradle”→揺りかご→赤ちゃん、からの発想だろうか?(笑)

バン・ヘイレンは決して嫌いなバンドではない。それどころか、彼らの爽快感を覚える音は非常に好きだ。聴いてて気持いい。エディのギターも好きだし、アレックスのドラムもいい。デイブ・リー・ロスはそのキャラも含めて好きなボーカリストでもあった。通して聴いたアルバムは少ないけど、全く知らない訳でもない。でも、熱心に聴いた事はないし、聴こうと思った事もあまりない(苦笑)

何故かというと、彼らのオリジナル曲が今イチに感じられたからだ。初期というか、デイブ・リー・ロス時代には、カバーヒットの多かったバン・ヘイレンだが、このベスト盤に収録されたのは全て彼らのオリジナル曲。まぁ、確かに悪くはない。どの曲もキダーのリフが印象的で、サビのメロディもキャッチーだったりする。けど、なんか、歌モノとしては今イチなのだ。「悪魔のハイウェイ」だって、リフはカッコいいけど、構成にひねりがなくて、2コーラス目あたりで飽きてしまう。「ジャンプ」は全米No.1になった大ヒットだけど、この曲が売れたのは、おそらくシンセのイントロがあまりにもカッコいいからだ。あとプロモーションビデオの力かな(笑)

ボーカルがサミー・ヘイガーに代わってからは、格段に曲が良くなったように思う。このベスト盤の後半を聴いてるとよく分かる。シンセを多用し、ポップな雰囲気になったのもポイント高い。実際、バン・ヘイレンは、このサミー・ヘイガー時代になって、アルバム売り上げやチャートアクションも飛躍的に向上した。ただ、個人的には、デイブ・リー・ロス=バン・ヘイレンみたいに思ってたので、彼がいなくなってからは、何か物足りない感じがした。渋谷陽一も言ってたけど、バン・ヘイレンは、サミー・ヘイガー加入により、音楽的クォリティは上がったけど、エンターテインメント性は薄れた、という訳だ。「キャント・ストップ・ラビング・ユー」なんて、バン・ヘイレンがやる曲じゃない、なんて思ったしね(笑)

そんな(どんな?)バン・ヘイレンだけど、皆さんもご承知のように、カバーは面白い。前に書いたけど、“原曲の良さを再認識しつつ、カバーする側の特性がよく出ている”のを良いカバーと呼ぶのであれば、バン・ヘイレンはカバーに関しては100点満点だ。デビューヒットとなった「ユー・リアリー・ガット・ミー」といい「プリティ・ウーマン」といい、実に素晴らしいカバーぶりだ。それこそ、オリジナルが霞んでしまうくらい。シングルにはなってないけど、リンダ・ロンシュタットやキンクスの見事なカバーもある。あまり知られてないけど、モータウンの「ダンシング・イン・ザ・ストリート」のカバーもやってて、これもナイスな出来だ。バン・ヘイレンのカバー集が出れば、すぐ買うんだけど(笑)

オリジナルは今イチだったけど、カバーは見事だったバン・ヘイレン。サミー・ヘイガー時代にはカバーをやってないようなので、これはやはりデイブ・リー・ロスの嗜好だったのか。それとも、良い曲がたくさんは作れないので、カバーで埋め合わせをしようとしたのか。どちらにしても、戦略としては成功だったと思う。既成曲とはいえ、原曲に捉われず、しかも悪ふざけにならず、自分たちのサウンドにしてしまうのであるから、才能豊かなバンドだったのだ。オリジナルにこだわらなかった姿勢もクレバーである。

現在のバン・ヘイレンは、デイブやサミーといった歴代ボーカリストが出たり入ったり、或いはベースのマイケル・アンソニーがクビにされて、代わりにエディの息子が入ったり、とゴタゴタを繰り返している。この辺はあまりクレバーという感じはしないけど(笑) そういえば、このベスト盤を出すにあたって、デイブが呼び戻されて新曲を2曲レコーディングしてるけど、いきなり昔に立ち返ったような作風になってるのが面白い。エディばかりがバンドの顔としてクローズアップされるけど、やはりボーカリストに左右されるバンドだったのかもしれない。

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想い出のアルバム-NIGHT AFTER NIGHT

2007年12月08日 01時06分38秒 | 想い出のアルバムシリーズ

Uk

ナイト・アフター・ナイト/UK(1980)

1.ナイト・アフター・ナイト
2.ランデブー6:02
3.ナッシング・トゥー・ルーズ
4.アズ・ロング・アズ・ユー・ウォント・ミー・ヒア
5.アラスカ
6.時空の中に
7.プレスト・ヴィヴァーチェ
8.闇の住人
9.シーザーズ・パレス・ブルース

キミタチサイコダヨ

ハードロックの花形がギタリストであるように、プログレの華といえば、なんたってキーボードなのである。かつて、この世界には、キース・エマーソンとリック・ウェイクマンという2大巨頭が君臨していたが(かなり私見)、エディ・ジョブソンもこの2大巨頭に負けず劣らずの実力派であったし、ルックスも良かった。やはり、プログレ・バンドのキーボードは、数台の鍵盤楽器をステージに並べ、その真ん中に立って前後左右に手を伸ばし、髪を振り乱して弾いて貰わないといけない。1~2台のシンセだけで演奏されると、技巧はともかく、なんか面白くないのだ。テクノロジーが発達した1980年代以降、プログレッシブ・ロックがその輝きを失っていったのも当然と言えよう(なんとなく意味不明)。

という訳でUKである。1978年に、ジョン・ウェットン、エディ・ジョブソン、ビル・ブラッフォード、アラン・ホールズワースによって結成され、『憂国の四士』でデビューした。その頃、エディ・ジョブソンを売り出す為に結成された、なんて聞いたけど、後年、ジョン・ウェットンとビル・ブラッフォードが、リズム隊のトレーニングの為に作ったバンドだった、なんていう話も耳にした。ま、今となってはどちらでもいいが(笑)、とにかくプログレ界のスターが結集したバンドとして話題になっていた。いわゆる、“スーパーグループ”ってヤツだ。だが、残念ながら、僕はこの1stを聴いた事がない(笑)

その後、ビル・ブラッフォードとアラン・ホールズワースが抜け、テリー・ボジオが加入して、UKはキーボード・トリオとなった。そして、このメンバーで来日し、その模様を収録したライブ盤が本作『ナイト・アフター・ナイト』である。あの頃は、結構“ライブ・イン・ジャパン”が出ていたなぁ。

僕がUKを初めて聴いたのが、このアルバムである。とにかく、カッコいいアルバムであった。冒頭の2曲がまず強烈である。この2曲だけで、星5つは間違いないだろう。キーボード・トリオって事は、ELPと同じ編成な訳だが、ELPより緻密で華麗で洗練され、しかもポップですらあった。70年代後半、プログレの大御所たちは、かつての大作主義をやめ、コンパクトで分かりやすい作風にシフトしていたが、UKはそういった流れに見事に乗ったバンドだったと言える。しかし、単に分かりやすいだけでなく、エディ・ジョブソンやテリー・ボジオのテクニックを最大限に生かし、要するに難しい事もやっていた。UKこそが、プログレと呼べる最後のバンドだったような気もする。

ま、曲はいいし、高度なテクニックも楽しめるし、ってんで文句なしのアルバムだ。「ナイト・アフター・ナイト」と「アズ・ロング・アズ・ユー・ウォント・ミー・ヒア」の2曲は、このライブ盤で初めてお目見えした曲で、日本へ来る飛行機の中で作った、という事だけど、その割には完成度が高くてホントかよ、って感じ。「ランデブー6:02」は文句なしの名曲であるし(そういえば、あの難波弘之氏も、ライブでこの曲やってたような)、「アラスカ」の寒々とした雰囲気もいいし、「ナッシング・トゥー・ルーズ」のスリリングさもよろしい。エディ・ジョブソンが、キーボードだけでなくバイオリンも弾いてしまう、という所がプログレならでは(なんのこっちゃ)。テリー・ボジオのプレイも凄いし。うむ、素晴らしい(笑)。文句なし。

キミタチサイコダヨ

所で、以前当ブログでも紹介した「プログレ普及会」だけど、ホームページができました。よろしくお願いします m(_ _)m
http://homepage2.nifty.com/yotatei/progre/

12月15日の決起集会もよろしくです。と、結局は宣伝なのだった(笑)

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想い出のアルバム-TALK YOU ALL TIGHT

2007年09月02日 00時08分00秒 | 想い出のアルバムシリーズ

Talkyoualltight

頭狂奸児唐眼(Talk You All Tight)/渡辺香津美(1981)

1. No Halibut Boogie
2. Mars
3. Bronze
4. Talk You All Tight(Dedicated to the city of Tokyo)
5. The Great Revenge Of The Hong Hong Woman
6. Never Hide Your Face
7. Bathyscaphe
8. Kang-Foo

先日、とあるスナックにいた男の客(もちろん知らない人だ)と会話をした所、彼もドラマーだという事が分かった。互いにドラマーであると認識した次の瞬間、彼は僕にこう訊ねた 「で、あなた、4ですか?8ですか?」 年齢を聞いているのではない(分かってるって)。要するに、「4ビートをやってるのですか?それとも8ビート?」、つまりジャズなのかロックなのかを聞いている訳だ。で、仕方ないので僕が「8が多いですね」と答えると、彼はふむと頷き、「自分は16なんです」と言った。彼はフュージョンをやってるらしい。「そうなんですか」とだけ、僕は言っておいた。別に4だろうが8だろうが16だろうが、はたまた32だろうが、そんな事はどうでもよろしい。

気のせいか、最近こういうの多いのだ。バンド(ドラム)やってる、というと「ジャズですか、ロックですか」と聞かれる。「コピーですか、オリジナルですか」と聞かれるのならともかく、いきなりジャンルを知りたがる人たち。以前にも書いたけど、ジャズにコンプレックスを持つ人たちは、ミュージシャンと見ると、まずジャンルを確認する。「ジャズ」だと言えば、「私ジャズ大好きなんですよ」となるし、「ロックだ」と言えば「あーそうですか。ジャズは聴かないんですか」となる。どうでもいいだろ、そんなことは。

そういう、二言目には「ジャズだロックだ」と言いたがる連中に、是非とも聴かせてやりたいのが渡辺香津美である。デビュー時から、「ジャズ」あるいは「フュージョン」の括りの中で紹介されてきたミュージシャンだが、その音楽はジャンル分けなんてものが虚しくなるくらい、多種多様だ。彼は、ずっとギターの可能性を追求し続けてきており、プレイする音楽はギターで表現する為の素材に過ぎない。だから、自身をジャンル分けするなんて無意味だし、またそういうのを超越してしまっている人なのだ。あんなのジャズじゃない、と言う人も確かにいるけどね(笑)

この『頭狂奸児唐眼(Talk You All Tight)』は、清水靖晃(Sax)、笹路正徳(Key)、高水健司(Bs)、山木秀夫(Ds)、の凄腕4人と共に作られたアルバムで、渡辺香津美名義にはなっているものの、“Kazumi Band”というバンドのアルバムと言ってよかろう。実際、このメンバーでライブ活動も行い、次作『Gaenesia』はKazumi Band名義になっている。

中味は、ジャンル分け不能のインスト・アルバムだ。この頃、笹路正徳のインタビューを雑誌で読んだ事があるが、彼はKazumi Bandのコンセプトを聞かれて、「とにかくインスト。何でもいいから、インストを徹底的に追求する」と答えていた。その言葉の通り、この『頭狂奸児唐眼』は様々なインストが詰め込まれている。個人的には、6以降つまりLPで言うならB面が好きだ。ハードなギターのリフが炸裂する、意味不明なタイトルの「The Great Revenge Of The Hong Hong Woman」、フレットレス・ベースが哀メロ(Cジャスミンさん)を奏でる「Never Hide Your Face」、シンコペーションビシバシのフュージョンチューン「Bathyscaphe」、もろ4ビートの「Kang-Foo」、どれもカッコいい。けど変態チック(笑)そこがまたいい。各人のテクニックはもちろん超一流だが、上手いだけでなく、何でも飲み込んでしまう度量の深さ、みたいなものがある。これは感性の世界であり、練習したって身につくものではなかろう。凄い連中だ。

このアルバムは、割に曲が分かりやすいこともあって、ジェフ・ヘックのアルバムに通じる雰囲気もあるが、次作はより一層変態度を強めている。このkazumi Band解散後も、渡辺香津美はあらゆるタイプのミュージシャンと組んで、意欲的な作品を発表し続けており、ひたすらギターの可能性を追求する姿勢にぶれはないのである。やっぱり凄い人だ。

そういえば、「君、ジャズなの、ロックなの」と聞く人たちの口から、渡辺香津美の名前が出た事はないが、きっと狭い世界に捉われている人には、彼のやってる事はさっぱり理解出来ないのたろう。と思って優越感に浸りたい(爆)

コメント (9)
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想い出のアルバム-THE BEATLES

2007年06月21日 23時56分58秒 | 想い出のアルバムシリーズ

Thebeatles_red

ザ・ビートルズ 1962年~1966年

Disc1
1.ラブ・ミー・ドゥー
2.プリーズ・プリーズ・ミー
3.フロム・ミー・トゥー・ユー

4.シー・ラブズ・ユー
5.抱きしめたい
6.オール・マイ・ラビング

7.キャント・バイ・ミー・ラブ
8.ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!
9.アンド・アイ・ラブ・ハー
10.エイト・デイズ・ア・ウィーク
11.アイ・フィール・ファイン
12.涙の乗車券

13.イエスタデイ
Disc2
1.ヘルプ
2.悲しみはぶっとばせ
3.恋を抱きしめよう
4.デイ・トリッパー
5.ドライブ・マイ・カー
6.ノーウェジアン・ウッド(ノルウェーの森)

7.ひとりぼっちのあいつ
8.ミッシェル
9.イン・マイ・ライフ
10.ガール
11.ペイパーバック・ライター
12.エリナー・リグビー
13.イエロー・サブマリン

Thebeatles_blue

ザ・ビートルズ 1967年~1970年

Disc1
1.ストロベリー・フィールズ・フォーエバー 
2.ペニー・レイン
3.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 
4.ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ 

5.ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ
6.ア・デイ・イン・ザ・ライフ 
7.愛こそはすべて

8.アイ・アム・ザ・ウォルラス 
9.ハロー・グッドバイ
10.フール・オン・ザ・ヒル
11.マジカル・ミステリー・ツアー
12.レディ・マドンナ

13.ヘイ・ジュード
14.レボリューション
Disc2
1.バック・イン・ザ・USSR

2.ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス 
3.オブラディ・オブラダ 
4.ゲット・バック
5.ドント・レット・ミー・ダウン 

6.ジョンとヨーコのバラード 
7.オールド・ブラウン・シュー
8.ヒア・カムズ・ザ・サン
9.カム・トゥゲザー
10.サムシング
11.オクトパス・ガーデン 

12.レット・イット・ビー
13.アクロス・ザ・ユニバース 
14.ロング・アンド・ワインディング・ロード

現在40代の洋楽好きにとって、ビートルズとの出会いは『サージェント・ペパーズ』でも『アビー・ロード』でもなく、この2種類のベスト盤だった、という人がほとんどのはずである。実は、僕もそう(笑) ジャケットデザインも秀逸なこのベスト2種、周囲にも持ってるのが多かった。赤・青両方持ってる、という人は少なかったのが、不思議というか納得というか(笑) ま、しかし、この2枚があれば、ビートルズは一通りカバーできる。シングル曲もアルバム・トラックもバランスよく聴ける。本当に、“ベスト・オブ・ベスト”と呼ぶにふさわしいベスト盤なのである。

このベスト盤が出たのは、70年代前半だそうで、ジョージ・ハリスンが選曲を担当した、と後に聞いて驚いてしまったが、よく考えれば納得だ。ジョンとポールという2人の天才が牽引したビートルズというバンドを、客観的かつ愛情を持って評価できるのは、メンバーであるジョージしかいないだろう。実際、完璧な選曲だ。なんたって、自分の曲を4曲しか選んでいないのが、奥ゆかしくてよろしい(笑) けど、その4曲がこれ以上ないという必殺チューンであるのも、また彼らしい。自分をよく分かっている人なのだ。ジョンやポールも、この点ではジョージにかなうまい(笑)

前述したように、必ずしもヒット曲ばかりではないのだが、「イン・マイ・ライフ」「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」「フール・オン・ザ・ヒル」といった曲が、今でも名曲として人気が高いのは、このベスト盤に収録されたからなのではないか、とすら思える。文字通り、この2枚でビートルズの全貌を知る事ができるのだ。

てな訳で、ビートルズの想い出のアルバムといったら『赤盤』もしくは『青盤』という人は多いと思う。特に40代(笑)

ついでに言うと、僕にとって、もう一枚ビートルズ想い出の一枚がある。それは、

Rocknrollmusic2

ロックンロール・ミュージック』である。1976年という、アメリカ建国200年つーかビートルズ来日10周年つーか(笑)、とにかく1976年に出た編集盤だ。この頃、よくFMでかかっていたので、耳にする事も多かった。もしかすると、『赤盤』『青盤』より先に聴いてたかもしれない。タイトル通り、ビートルズのロックロール・ナンバーを集めたアルバムで、カバーがほとんどなのだが、「ヘルター・スケルター」「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」といったオリジナル曲も収録され、ほんとカッコいいアルバムだった。収録曲のリストを掲載できないのが、実に残念だ(笑)

という訳で、我々の世代は、この『赤盤』『青盤』『ロックンロール・ミュージック』がビートルズへの入り口であったのである。なので、早いとこ『ロックンロール・ミュージック』をCD化してもらいたい。自分で編集すれば、と言ってしまえばそれまでなんだけど(笑)

コメント (20)
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