日々の覚書

MFCオーナーのブログ

もうすぐ総選挙

2005年09月09日 23時05分44秒 | 時事・社会ネタ
巷で大騒ぎしている衆議院総選挙の投票日が、いよいよ明後日の日曜日(11日)に迫ってきた。

なんか凄く盛り上がってるよな、というのが率直な感想だ。小泉首相が「郵政民営化の是非を国民に問う」選挙だと言ってる通り、賛成派・反対派入り乱れてとても面白い事になっている。まるでワイドショーみたい(笑) 小泉首相は歴代の首相の中でも、とにかくメディア戦略が巧みだと言われているが、この度の総選挙でも「郵政民営化に賛成か、反対か」と分かりやすいテーマを前面に出し、また反対派の選挙区に“刺客”を送り込むなど、一般人が関心を持ちやすい方向に誘導しているのは見事というほかない。ま、民営化法案が通らなければ解散と言い切ったり、同じ自民党なのに反対派は公認しなかったりと、なんだか大人げないなぁ、と思ったりもするが、多くの国民が選挙に関心を持って投票に行くのなら、それはそれで良いことなのだろう。何か違うんじゃないか、という気もするけど、まぁいいか。

しかし、よその国はどうか知らないが、自民党員なんだから、首相の言う事に反対するのはもってのほか、という雰囲気はおかしい。同じ政党にいても、意見が食い違う事はあって当然ではないか。また、民主党をはじめとする野党も野党で、与党が言い出す事には、とりあえず反対を唱えるのが当たり前らしい。これもヘンだ。やみくもに反対すればいいってもんじゃない。だいたい、民主党が掲げる「日本刷新8つの約束」てのが訳分からん。こんな事約束して、もし与党になっちまったらどうすんの、と言いたくなるのもある。議員年金の廃止だの、12月までにイラクから自衛隊を撤退だの、本当に実行できるのか? 悪いが、民主党は議席過半数が取れると、自分たちでは思ってないのではなかろうか。反自民はいいけど、程度ってもんがある。

投票する方も、郵政民営化に賛成か反対か、だけでいいのか。それ以外にも問題はたくさんあるのではないか。雰囲気に踊らされずに、じっくり考えないといけないのでは。“マドンナ刺客”にばかり目を奪われてはいけない。

ただ、今回の選挙の最大の争点には違いない「郵政民営化」、どっちかというと、僕は賛成だ。数年前なら諸手を挙げて賛成だったろう。理由は、民営化されれば郵便のサービスが良くなる、と思っていたからだ。僕はずっと、サービスが悪いので郵便はあまり利用しなかった。少々高くても宅急便の方がいい。早いし、家までちゃんと届けてくれるし、不在ならば再配達してくれるし、郵便とはえらい違いである。郵便ときたら、ポストに無造作に投げ込んでいくだけだし、書留や小包も持ってきても不在だと、「局まで取りに来い、でないと処分するぞ。それと印鑑もってこないと渡してやらないぞ」と高ビーなメッセージを放り込んでいくだけである。土日は確実に休むので役に立たないし(都会の郵便局はそうでもないが)、店仕舞いは早いし、とにかく使えないのだ。これが解消されるのなら民営化大賛成、だったのだが、近頃やや考えが変わった。危機感を覚えたのか、郵便局のサービスが良くなったのだ。配達時に不在でも、電話・FAX・インターネット等で頼めば、指定の日時に再配達してくれるようになった。しかも、24時間受付である。これだけやれるのなら、別に民営化せんでも、なんて思うようになってしまったのだね。ゆうパックだって宅急便と金額は大して変わらないし(笑)

反対派は、民営化されると利益至上主義になるので、過疎地の郵便局はすぐに廃止される、なんて言うけど、これ国鉄民営化の時にも言ってなかった? 地方の赤字路線は全て廃線にされてしまうぞ、なんて。でも、実際にはそうなってはいない。だいたい、採算の取れない赤字路線の廃止なんて、国鉄時代からやっていたではないか。どうも説得力に欠ける。前述したように、過疎地の郵便局ほど営業時間が少ないのだから、ちゃんと機能してるとは言い難い。結局、反対派が守りたいのは、郵便事業の全国一律サービスなんかではなく、郵貯なのだ。あの莫大な金が国庫に入り、あちこちにばらまかれる。政治家や官僚はそれが目当てなんだろう。民営化されたら、奴らの所へ流れ込む金はなくなってしまうからね。ま、そういう点に於いては民営化大賛成だ。

と、何も知らないくせに、あれこれ偉そうに書いてきた訳で、じゃお前は誰に投票するのか?と言われると、実は投票には行かない。いや、行けないのだ。何故かというと、住民票がないので選挙権もないのである。税金は払ってるんだけどなぁ。これもなんかヘンだ。

コメント
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