ちょっと前の『週刊文春』に、興味深い記事があった。各界の著名人に“頭の上がらない人”について語らせているのだ。テレビなどで歯に衣着せぬ発言の多い人たち(男女問わず)にも、頭の上がらない人がいると思うと、なんとなく可笑しい。
この“頭の上がらない人”というのは、要するに逆らったり歯向かったり出来ない人という事で、その人が世話になったり面倒見て貰ったり教えを請うたり、といった、いわゆる恩人・恩師にあたる人たちである。「僕、転職しようと思ってるんですけど」「バカ野郎、お前みたいな青二才が転職なんぞ100年早いわ、たわけ」なんて言われると、もう言い返せない、それだけ強い影響力を持っている訳だ。もちろん、単に世話になった、というだけではダメで、昔面倒を見てやったのをいいことに、金品をたかったりするような人間は、“頭の上がらない人”には該当しない。“頭の上がらない人”というのは、人格者でなければならないのだ。
で、僕にとって“頭の上がらない人”とは誰だろう? と考えてみたのだが...
それが...
思い当たらないのである(笑)
確かに、世話になった人というのはいるけど、長い付き合いのある人というのがいない。ま、親くらいか(笑) 学校の先生でも、今にして思うと、恩師と呼べるような人は思いつかないし、会社の先輩・上司にしても、面倒見てくれたり目をかけてくれたりした人もいない事はないが、頭が上がらないほど世話になった訳ではない。第一、それほどの人格者もいない(笑)
別に、自分一人だけでここまで生きてきたとは思ってないし、恩を恩とも思わない輩でもないと思う。けど、本当の意味での“頭の上がらない人”となると、該当する人がいない、という事なのである。
考えてみると、こういうのも面白味がないなぁ(苦笑) オレの人生、今まで一体何だったんだ?、なんて気になる(笑)
誰か僕に、“頭の上がらない人”を見つけて....あ、やっぱりいいや(爆)