世間にブロガーが何人いるのか知らないが、このネタを取り上げる人は少なかろう(笑)
中日ドラゴンズの山本昌投手、通算200勝達成である。プロ入り25年目にしての快挙達成、実にお見事。本当におめでとうございます。山本投手、あなたは中日ドラゴンズの、いや日本プロ野球の至宝です。誇りです。
とにかく、この度の200勝達成、凄いことだらけである。史上最年長での200勝も凄いが、完投で飾ったのも見事。しかも巨人戦、その上、史上最年長での完投勝利というおまけ付き。もしかすると、200勝よりもこちらの方が凄い事かもしれない。
山本昌投手のプロ入り初勝利は、5年目の1988年のことである。なんでも、プロ入りしてからの4年間未勝利の投手で、200勝を達成したのは山本昌が初めてなのだそうだ。恐るべき大器晩成。また、200勝の内訳を見ると、セ・リーグ5球団全てから30勝以上の勝ち星を挙げており、非常に安定して勝てる投手である事を証明している。ケガ等による戦線離脱で、一桁の勝ち星しか挙げられなかったシーズンが、1988年以降11回もある(今年は含まず)のが実に惜しい。
山本昌については、以前当ブログに書いた事があって、この際なので是非読んで頂きたいが(笑)、その時も今も、彼に対する気持ちは同じである。なので、再びあれこれは言わないけど(笑)、とにかく、ドラフト5位で入団して以来ドラゴンズ一筋、最多勝利3回防御率一位1回沢村賞1回に加えてノーヒットノーランも記録、という押しも押されもせぬエースでありながら、今中慎二、川上憲伸といったスター選手の影に隠れがちで、それでも黙々と投げ続けてきた山本昌には、本当に頭の下がる思いだ。打者と違い、投手の場合は、現役を長く続ければ200勝に到達出来る、なんてものではない。40歳を過ぎても現役で投げていられるのは、彼がまだ勝てる投手だからだ。この事が実に素晴らしい。しかも、200勝達成後のインタビューで通過点と言ってのけるなんて...自信と確信がなければ出てこない一言である。入団時、山本昌がこんな凄い投手になるなんて、誰が予想しただろう。
本人も言ってるけど、山本昌はまだ日本シリーズでの勝ち星がない。今年は難しいだろうから、来年も先発ローテーションで2桁勝利を挙げ、優勝しCSも勝ち抜いて日本シリーズに出場して、是非勝ち投手になって欲しい。きっと出来るだろう。引退を考えるのは、それからでいい。
それにしても、山本昌は素晴らしい。全てのプロ野球選手は彼を見習うべきだ。そして、中日ドラゴンズは、背番号「34」を永久欠番にすべきである。