日々の覚書

MFCオーナーのブログ

寛容

2022年12月04日 17時18分06秒 | 与太話

いきなりですが、サッカー日本代表快挙である。こないだから始まったFIFAワールドカップカタール大会で、日本代表は予選リーグで、ドイツ・スペイン・コスタリカと同組になったが、なんと!ドイツとスペインの強豪2チームに勝つ、というジャイアント・キリングを成し遂げ、決勝トーナメントに駒を進めた。2大会連続である。いや凄いなぁ。日本がワールドカップで決勝トーナメントに進む、つまりベスト16に残るのは4度目だが、最も凄いベスト16として、後世に語り継がれる事になるだろう。何しろ、ドイツかスペインのどちらかならいざ知らず、両方に勝ってしまうとは、誰も予想しなかったであろうし。この勢いで、ベスト8いやベスト4を本気で狙って欲しいと思う。

ドイツとスペインに勝つ、というのは快挙だが奇跡ではないと思う。皆さん言ってるけど、それなりの下地はあったのでは、と思うし、昔から、日本代表は格上のチームとは善戦する、という傾向もあった。選手もチームも国際舞台での経験を積んで、実力を付けてきている、という事でしょう。しっかりとした戦術もあったし。じゃ、何故コスタリカに負けたのか、という事になるのだが、ドイツ戦勝利の次で、主力を温存したりして、要するにコスタリカを舐めてかかったのでは、と言われてたけど、勝ち点3をゲットした余裕もあり、メンバーを変えて様子を見る、というのは別に間違いではなかったのでは、と思う。ただ負けるつもりはなかっただろう(当たり前だ)。コスタリカは第一戦でスペインに大差で負けており、それを考えると、第二戦では勝利と大量得点を狙って、攻撃的に来るのでは、と読んでいたのが、見事に外れてしまった、というところなのでは。それこそ、日本体表は引いて守りを固めてくる相手には弱い、という傾向もあるし。ワンチャンスをコスタリカに決められてしまった、という不幸も重なっての敗戦だったと思う。

でも、ほんと、スペインに勝てるなんて、全く思ってなかった。引き分けに持ち込んだ場合どうなるか、しか頭になかったな(笑) それにしても、日本の2点目をアシストした三笘のプレーだが、ヒデオ判定でボールはラインを割っていない、という事になって、得点が認められて日本は勝った訳だけど、今後、世紀の誤審として語り継がれ、何かというと引き合いに出されるのだろうね(苦笑)

やや季節はずれなサッカーワールドカップに沸く一方、訃報も続いている。フリートウッド・マックのクリスティン・マクヴィーが亡くなったのはショックだった。享年79才。数年前に見たライブ映像では、元気そうだったけど...一度はフルメンバーでのマックを見たかったな。合掌。

また、「フラッシュダンス」でお馴染みの歌手、アイリーン・キャラも亡くなった。享年63才。こちらはまだ若い。合掌。そして、『太陽にほえろ』でお馴染みの渡辺徹も亡くなった。敗血症だそうな。享年61才。またまだ若いのに...こちらもショックでかい。報道によると、11月20日頃に体調崩して入院し、敗血症と診断されたらしい。だとすれば、診断されてたった10日ほどで天に召されたことになる。なんか、やり切れないな。謹んでご冥福をお祈り致します。

さて、気を取り直して。

皆さんも、ACジャパンの、このテレビCMをご覧になった事はあるだろう。

ACジャパン CM「寛容ラップ」篇 60秒 - YouTube

このCM結構身につまされるのである。それも両方の立場から(笑)

コンビニでもスーパーでもそうだけど、僕の場合、レジ待ちの行列が自分の後ろに出来ている、と凄く焦るのである^^; 待たせちゃいけない、急いでいる人もいるだろうから迷惑かけちゃいけない、あのオッサン遅いな要領悪いんだよどんくさいと思われるのもイヤだ等々、財布の中の小銭を探したり、返して貰ったポイントカードとおつりを財布に入れたり、持参したレジ袋やエコバッグに買った物を入れたり、といった作業をしながら、色々な事を考えてしまうのだ。特に小銭やカードを探すのに手間取っていると、早くしろよ遅いんだよ、と後ろの人たちの視線が背中に刺さる。声さえも聞こえてくる。それらが巨大な圧力となり僕を押し潰そうとする。だいたい、僕はコンビニとかで、自分のせいで行列が出来るのがイヤなので、レジに行く前に店内にいる客の数とかを確認し、今なら誰もいないから大丈夫だ、と財布の用意もしつつレジに行ったりするのだが、ふと後ろを見ると、つい2~3分前まで店内に客がいなかったのに、5~6人の行列が出来ていたりする。いつの間に増えたのだ、こんなの聞いてねーぞ、と思いつつ早く済ませようと圧力がかかり結局焦るのだ。また店員も良くない。僕がまごまごしてて、まだレジにいるにもかかわらず、行列に向かって「次の方どうぞ」なんて言ったりする。お待たせしているのは、この客のせいです、と吊し上げているようなものだ。で、結果、行列の憎悪は僕一人に集中する。本当に申し訳ありません、僕が全て悪いのです、僕なんか生まれてこなければよかったのです、とひたすら自分を責め、オレなんか死んだ方がいいんだ、という精神状態に追い込まれていくのである。

ま、このCMのように後ろの人が、焦らなくてもいいですよ、マイペースでどうぞ、と言ってくれれば確かに救われると思う。けど、大半の人は、何も気にしていないのだろう、とも思ったりもする。気にしてるのは僕だけなのだ、おそらく。小さい頃から今に至るまで、早くしなさい、ほんとのろまなんだから、どんくさい奴だなまったく、と言われ続けてきたので、トラウマみたいになっているのだろう。損な性分だ。そういう人間からすると、ゆっくりどうぞ、という一言は神の声に等しい。

という訳で、このACジャパンのCMの、高齢の女性に共感してしまうのである。

反面、行列を作る側の気持ちも分かる気がする。僕自身も、結構いらちで、行列自体嫌いだし、並びたくない。どうしても並ばなければならない場合、時間がかかるとイライラしたりする。ただ、そのイライラのベクトルは少し違う気がする。

このCMのように小銭が見つからない、或いは、持参のエコバッグに詰めるのに手間取っている、といった場合は、自分がよくやってる事でもあり、特にイライラすることはない。イライラするのは、コンビニや100均でやたら沢山買い物する人(10000円以上支払う人)、並んでいる間に財布などの準備をせず、レジで金額を提示されてから財布をおもむろに取り出す人、キャッシュレス支払いでなんちゃらペイとかで払おうとして、それがなかなか上手くいかない人、といった人たちがいた場合である。こういう人たちがいると、レジの行列は減らない。

レジではないが、電車の切符の自販機に行列が出来ていて、自分の目的地はどこで、いくらかかるのか、並んでいる間に料金表を見て確認しておけばいいのに、自分の番が来てから初めて料金表を見上げて行く先を探す人、なんてのがいた場合もイライラする。または、銀行のATMを一人で占領して、何度も何度も入金(だと思われる)を繰り返す人、なんてのがいた場合とか。自販機の使い方が分からないで遅い人、もイライラする時があるが、ラーメン屋とかの券売機は、使い方或いは買い方が複雑というかやりにくいのも多いので、ほんと、券売機を破壊したくなる事も多い。買う人に罪はない場合もある。

あと、前述のキャッシュレスの場合だけど、レジのマシンがなかなか受け付けない(認識しない)、或いは店員が不慣れなのか、なかなか進まない、というのもよく見かける。偏見とは思うが(笑)、キャッシュレス特になんちゃらペイって、ちっとも早くない。画面を呼び出したり、コードを読んで認識するのに、結構時間がかかっているように見受けられる。キャッシュレスって、はっきり言って、省力化以外のメリットはあまりないと思う(笑)

と、そういうのもあり、レジ待ちしてて、前の人が小銭を探すのに手間取っていたりしても、自分は決してイライラしないように、多少イライラしてしまっても、それが前の人に伝わらないように、決して、自分の表情や態度に表さないように、他人にヘンに圧力をかけないように、いつも注意している。これも結構気を遣うのだ(笑)

と、そういう訳で、このACジャパンのCMは身につまされるのだ。ほんと、“寛容”は必要だな。僕もあまりイライラしたり焦ったりしないようにしなくては。けど、そういうのを全く感じてないヤツってのも存在する。つまり、レジで時間かかっても次の人に申し訳ない、なんてこれっぽっちも罪の意識を感じないヤツね。そういうのに限って、前の人が遅いと文句言うのである。こういうヤツらには“寛容”は必要ない。大いに糾弾されてよろしいかと存じます(笑)

ほんと、世間というのは疲れるものだ(爆)

コメント
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