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MFCオーナーのブログ

MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 80-61

2023年12月09日 08時14分06秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選
80位→61位

☆80位☆

Sticky Fingers/Rolling Stones (1971)
スティッキー・フィンガーズ/ローリング・ストーンズ
本作がストーンズの代表作であることに異を唱える人はいないだろう。南部に接近したストーンズ、この頃が一番良いと思う。「ブラウン・シュガー」「ワイルド・ホーセズ」「ビッチ」といった有名曲はもちろんのこと、南部ブルースどっぷりの「スウェイ」「キャント・ユー・ヒア・ミー・ノッキング」、やさぐれたイーグルスみたいな「デッド・フラワーズ」など聴きどころ満載の名盤。

☆79位☆

Deep Purple/Deep Purple (1969)
ディープ・パープルⅢ/ディープ・パープル
第一期の最終作は、パープル史上に於いても屈指の名盤となった。特にラストの3部構成の組曲「四月の協奏曲」が最大の聴き物だ。弦楽四重奏も取り込んだりして、もはやプログレの域である。他にも、サイケデリック風味の「影を追って」「小鳥は去った」変則ブルースの「何故ローズマリーは」など、聴きどころも多い。ロッド・エバンスの多彩なボーカルがいい。

☆78位☆

The Man With The Golden Arm/Original Soundtrack (1955)
黄金の腕/オリジナル・サウンドトラック盤
フランク・シナトラ主演作のサントラであり、ジャズを取り入れているが、これは当時としては画期的だったらしい。しかも、職業作曲家のスコアに依るものとなれば尚更(演奏は本職のジャズメン)。音楽以外にも、当時のハリウッドのタブーに挑んだ問題作だった。個人的には、敬愛するエルマー・バーンスタインの作品であり、本格的なジャズに初めて触れた作品でもあるので想い出深い。

☆77位☆

Everything Could Be So Perfect/Anne Pigalle (1985)
青春の彷徨/アン・ピガール
あのZTTレーベルから突如登場した謎の女性シンガー。シングルの「異邦人」がオンワード樫山のCMで流れ、最初に聴いた時の衝撃は未だ忘れ難い。全編に色濃く漂うヨーロッパ的退廃、英語とフランス語が入り交じった独特の雰囲気の歌詞、弦と電子音が交差するサウンド、どれを取っても斬新だった。あまりメジャーな存在になれなかったのが残念。

☆76位☆

Andy Gibb's Greatest Hits/Andy Gibb (1980)
グレイテスト・ヒッツ/アンディ・ギブ
ギブ兄弟の末っ子アンディは、兄たちの全面的バックアップを得て華々しく登場し、「恋のときめき」「愛の面影」「ジャドウ・ダンシング」とデビューから3曲連続全米No.1を放った。七光りと言えばそれまでだが、よく聴くと、ビージーズ風ではあるものの、兄たちとは違うアンディの個性が息づいている。本作は、10代で結婚・離婚を経験し、30歳で夭折した彼のあまりにも短い栄光の軌跡でもある。

☆75位☆

Born To Die/Grand Funk Railroad (1976)
驚異の暴走列車/グランド・ファンク・レイルロード
全盛期でベスト・セラーの次だったにもかかわらず、本作はあまり売れず、このままグランド・ファンクは解散に突き進んでいくのだが、これまでとは違う陰影のある音作りで、次なるステージを予感させる名盤である。特にブリューワー・フロストのコンビによる「Take Me」「I Fell For Your Love」「Love Is Dyin'」「Dues」が素晴らしい。実に惜しい。

☆74位☆

Still Crazy After All These Years/Paul Simon (1975)
時の流れに/ポール・サイモン
リチャード・ティーやスティーブ・ガッドなどスタッフのメンバーを起用し、全編冬のニューヨークの雰囲気でいっぱいのアルバム。グラミー賞受賞も当然の名盤である。久々のS&G名義の「マイ・リトル・タウン」を筆頭に、タイトル曲はもちろん、「君の愛のために」「哀しみにさようなら」「優しいあなた」等名曲揃い。寒い日でも、このアルバムが暖かくしてくれる。

☆73位☆

Houses Of The Holy/Led Zeppelin (1973)
聖なる館/レッド・ツェッペリン
"To Be A Rock And Not To Roll"の精神を体現した名盤と思う。本作からツェッペリンは新しい次元に突入した。それを高らかに宣言する「永遠の詩」、動静を対比させたドラマティックな「丘の向こうに」、ツェッペリン風ファンク「グランジ」、レゲエのリズムと言葉遊びの「デイジャ・メイク・ハー」等々、ツェッペリンは既に違う方向を見ていたのである。

☆72位☆

The Cry Of Love/Jimi Hendrix (1971)
クライ・オブ・ラブ/ジミ・ヘンドリックス
死の直前、ジミヘンが完成させていた新しいマテリアルが、死後リリースされた。故人の意志が反映された内容かどうかは不明だが、結果として本作は名盤である。「Freedom」「Straight Ahead」でファンク路線を完成させ、「Night Bird Flying」「Ezy Ryder」「In From The Storm」でも新たな作風を提示。「Angel」という名曲をも残した。本当にジミヘンは凄い。

☆71位☆

The Sweetest Illusion/Basia (1994)
スイーテスト・イリュージョン/バーシア
ボサノバをベースとする都会的でオシャレな音楽という印象だったが、本作ではその路線をさらに押し進め、恐ろしいまでに完成されたサウンドを聴かせている。冒頭の「Drunk On Love」はじめ、研ぎ澄まされたアイデアがいくつもちりばめられ、一風変わったメロディのせいもあり、極上のポップ・ミュージックとなっている。演奏もスリリングだが、決して堅苦しくない。素晴らしい。

☆70位☆

Ice On Fire/Elton John (1985)
アイス・オン・ファイア/エルトン・ジョン
本作もエルトンを代表する傑作と言っていいのだが、他の名盤とは違う印象かも。冒頭の「This Town」に象徴されるように、アップテンポで勢いに溢れた曲が多く、ホーンも導入してファンキーに迫ってくる。はしけるようなエルトンのボーカルとソウルフルなコーラスの絡みも素晴らしい。ヒットした「Nikita」も名曲。クイーンのロジャーとジョンの参加曲もいい。

☆69位☆

True/Spandau Ballet (1983)
トゥルー/スパンダー・バレエ
アルバムごとに方向性を変えてきたスパンダー・バレエは、3作目にして名盤をものにした。ダンス・チューンではなく、タイトル曲に象徴されるように、分かりやすいメロディと深遠な歌詞による格調高いポップ・ソング集である。タイトル曲の他「Gold」「Lifeline」「Code Of Love」など名曲ばかり。スパンダー・バレエにとって奇跡と言ってもいい超名盤である。

☆68位☆

Adolescent Sex/Japan (1978)
果てしなき反抗/ジャパン
ジャパンにとってもファンにとっても、このデビュー・アルバムは黒歴史らしく、これまで語られる事はほとんどなかった。が、ハードロックともグラムともニューウェイブとも一線を画す独特のサウンドは、正に衝撃と呼ぶべきで、並の新人ではない事が窺える。デビッド・シルビアンの歌以外はセッション・ミュージシャンによるもの、という話を聞いても、その価値は不変である。

☆67位☆

Elton John's Greatest HIts Vol. Ⅱ/Elton John (1977)
グレイテスト・ヒッツVol.2/エルトン・ジョン
デビューから10年弱で2枚目のグレイテスト・ヒッツ、というところにエルトンの成功がいかに凄いものだったか、を思い知る。10曲中5曲が全米No.1というのもとにかく凄い。いずれもキャッチーなメロディと斬新なアイデアに溢れた名曲ばかりである。個人的には、初めて買ったエルトンのレコードが本作だったので、思い入れも深い。毎日のように聴いていたのを思い出す。

☆66位☆

Boston/Boston (1976)
幻想飛行/ボストン
衝撃の、そしてロック史上最強のデビュー・アルバム。1976年秋、彗星の如く登場したボストンは、あっという間にチャートを制覇した。ほんとに凄かった。ぶっといギターの音、ハイトーンのボーカル、爽やかなウエスト・コースト風コーラス、そしてプログレ風オルガン、と特に目新しい事はなかったが、全てが新鮮且つ衝撃的、新世代のロック・バンドとしてボストンは一躍時代の寵児となったのであった。

☆65位

Shaved Fish/Lennon Plastic Ono Band (1975)
ジョン・レノンの軌跡(シェイブド・フィッシュ)/レノン・ブラスティック・オノ・バンド
ポールとは感触が違うが、ジョン・レノンも優れたソング・ライターでありシンガーでありサウンド・クリエイターである。そんな彼のシングル曲を集めた本作が悪かろうはずがない。バラエティに富んだ曲調と歌詞世界は、他の追随を許さない独自の世界である。単なる愛と平和の戦士ではない、ミュージシャンとしてのジョン・レノンを世間はもっと評価すべきだ。

☆64位☆

Queen Ⅱ/Queen (1974)
クイーンⅡ~ホワイト・クイーンとブラック・クイーンの啓示~/クイーン
ファンの間では神格化されている初期の名盤。デビュー2作目とは思えないアイデア、構成力は空恐ろしいほど。ギターの短いインストから「父より子へ」「ホワイト・クイーン」へとドラマティックに流れていくサイド・ホワイト、「オウガ・バトル」でスタートし、めくるめく展開で「マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン」になだれ込むサイド・ブラック。音とアイデアの洪水にただ身を任せるのみ。

☆63位☆

All The Girls In The World Beware!!!/Grand Funk Railroad (1974)
ハードロック野郎(世界の女は御用心)/グランド・ファンク・レイルロード
この頃のグランド・ファンクは正に全盛期、本作もその勢いとテンションをキープした名盤である。ほぼ全曲でホーン・セクションをフューチャーし、よりファンキーにハードに仕上げた収録曲は捨て曲なしの完成度を誇り、ただイケイケなだけでなく、ポップなメロディが極上の「バッド・タイム」、陰影を強調した「グッド&イビル」などもあり文句なし。欠点はジャケットだけ。

☆62位☆

A Night At The Odeon/Queen (2015)
オデオン座の夜(ハマースミス1975)/クイーン
1975年12月24日ロンドンはハマースミスで行われたクイーンのコンサートは、翌年日本でもNHK-FMで放送され、後年映像も公開された。ファンには馴染み深いコンサートである。FMでエアチェックしたテープを何度聴いたことか。「ナウ・アイム・ヒア」で始まるオープニング、「ボヘミアン・ラプソディ」で始まるメドレー、どれも衝撃的だった。忘れ得ぬ名盤である。

☆61位☆

The Silver Lining/Soul Asylum (2006)
シルバー・ライニング/ソウル・アサイラム
今までになくソリッドでタイトにまとめられ、収録曲のレベルも高く、ソウル・アサイラムの最高傑作と言ってもいいのでは。「Stand Up And Be Strong」は再出発の決意表明か。めまぐるしく展開する「Bus Named Desire」も聴き物。「Slowly Rising」はパンキッシュかつドラマティックな曲展開で本作のラストを飾るにふさわしい。風格と自信に満ちあふれた名盤である。

次回は、60位→41位です^^

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