25周年だそうだ。あ、いや、レコードコレクターズ(以下レココレ)が。知らなかったなぁ、レココレが創刊されたのは1982年だったなんて。僕がこの雑誌を知ったのは1989年頃なので、それまで7年間も粛々と発行を続けていた訳だ。ま、25周年おめでとうございます。
さて、そんなレココレだが、創刊25周年記念という事で、3号に渡り「ロック・アルバム・ベスト100」なるランキングを発表している。1回目が「60年代ロック・ベスト・アルバム100」、2回目が「70年代(以下同文)」、3回目が「80年代(以下同文)」という訳で、今月出た最新号は「70年代」である。
ランキングだし、創刊25周年記念だし、てっきり読者投票によるものかと思ったら違った。レココレのライター諸氏にアンケートを実施し、それぞれの年代ごとのベスト・アルバムを25枚選ばせ、それを基に編集部で順位付けをしたのだそうだ。こう聞くと、結果は火を見るより明らか(笑) なにせレココレだもんな。ま、上記のような作業は面白そうだし、編集部の連中はサービス残業だろうが、連日徹夜だろうが、全く関係なしにランキング作成なんて仕事を嬉々としてやってたのだろう(笑) 僕もやってみたいし(爆) 自分らで勝手に決めたランキングが活字となり、全国の書店に出回る、なんて本当に幸せな奴らだ(爆)
で、参考までに、その70年代ベスト・アルバムのランキングを紹介したい。もちろん、100枚も書いてられないので(笑)、上位10枚だけにさせて頂く。
1.勝手にしやがれ/セックス・ピストルズ
2.アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ/ニール・ヤング
3.ジョンの魂/ジョン・レノン
4.つづれおり/キャロル・キング
5.メイン・ストリートのならず者/ローリング・ストーンズ
6.暴動/スライ&ザ・ファミリー・ストーン
7.マイ・エイム・イズ・トゥルー/エルビス・コステロ
8.スティッキー・フィンガーズ/ローリング・ストーンズ
9.いとしのレイラ/デレク&ザ・ドミノス
10.フィルモア・イースト・ライブ/オールマン・ブラザーズ・バンド
う~む、見事なまでにレココレだ(笑)
この“ベスト100”の傾向として、1.パンク重視 2.プログレ軽視 3.ディランとニール・ヤングとストーンズ大好き、といった点にすぐ気づく。これこそレココレの編集方針そのままだ。それと、どう見ても70年代を代表するビッグネームなのに入ってない、というのも多い。例を挙げると、サンタナ、ドゥービー・ブラザーズ、グランド・ファンク、クイーン、キッス、エアロスミス、エルトン・ジョン、フリートウッド・マック、エマーソン・レイク&パーマー等々。ま、別になくてもいいんだけど(笑) レココレだし、クイーンなんて絶対選ぶはずない、と思ってたしね(僻んでいるのでは、決してありません...爆) あ、レココレなのにクリムゾンが入ってないけど、60年代の方で『クリムゾン・キングの宮殿』が入ってるので、おそらく他はいらない、という事なのだろう。『太陽と戦慄』くらい入ってると思ったけどね。
早い話が、レココレと僕とでは、趣味も観点も全く違うということだ(爆) オヒマでしたら、こちらもご覧下さい(爆爆) 次号の80年代ベスト・アルバムは、さらに訳分からん内容になるのは間違いない(核爆)
これを見て、自分なりの70年代ベスト・アルバムは何だろう?と思った貴方、是非当サイトの「みんなの名盤」に投稿して下さい。好き勝手に自分のベスト・アルバムを発表しましょう!(笑) よろしくお願いします。
>昔(80年代)はガッチガチのジャズ雑誌だったわけですから
そうだったらしいですね。あの頃、コレクターと言えばジャズだったような...
>全共闘イズムの生れの果て?なのかも。全学連かもしらんが
どちらも、僕には全く馴染みのない単語です。全共闘世代とは、明らかに違う世代なんだ、って事ですね。という事は、全共闘世代は、ディランやニール・ヤングが好きだ、と(違)
>オーナーさん的にはだから何なんだって感じなんだとは思いますが。
それは認めます(笑) それと、もうひとつ思い出しました。ベスト100の傾向ですけど、“70年代の前半重視・後半軽視”というのもあります(笑)
♪かがみさん
>ajaが入って無いよ
ご安心下さい。ちゃんと18位にランクインしてます(笑)
私もお粗末ながら名盤紹介をやってる癖に、レココレの100枚中、未聴のアルバムが62枚もありました。
まだまだです。
やっぱ前半までは60年代の続きなんだと思います。ジェファーソン?エアプレインだって、74年に「ドラゴン?フライ」が出るまで解散したのかどうかうやむやな状態だったんだろうし。結局、日付が変わったからといって、即時代が変わるもんじゃないわけで。新旧いくつかの時代が重なり合いながら、あるいは断続的に進んで行くものなのだろうと。結局60年代が完全に終わったのは、ザ?バンドが「ラスト?ワルツ」で解散した時じゃないかと思います。そういう意味ではレココレ的にはロック=60年代であり、カウンターカルチャーというか、反体制的な側面がどこかに必要なんでしょう。だからパンクは重用された。
あと「ミュージック?ライフ」への対抗心もあったんだろうな。
>未聴のアルバムが62枚もありました。
立派なものですよ。僕なんて未聴アルバムが70枚もありました(60年代は未聴が73枚)。誰しも各々の名盤を持っている訳ですから、こういった名盤企画と必ずしも一致するとは限りませんしね。逆に言えば、このレココレのセレクションのように、かなり偏向している中でにゅーめんさんは38枚も聴いておられる、という事が凄いと思います。
♪fxhud402さん
>やっぱ前半までは60年代の続きなんだと思います
やはり、そういう事なんでしょうね。レココレでは様々な記事中で、“70年代に入り、空気が変わるのを感じ取った”と書かれてますがが、結局は相変わらず引きずっていたんですね。今回の100枚に選ばれたアーティストの大半は60年代から活動していて、60年代ベスト100にも多く名前の挙がっている人たちばかりな訳ですし。
>反体制的な側面がどこかに必要なんでしょう。だからパンクは重用された。
こういう旧態依然とした連中が、堂々と音楽記事なんて書いてるのがけしからんのです。個人的には“ロック=反体制”という、一世代上(つまり全共闘世代?)が勝手に作り上げた図式が大嫌いです(笑)
渋谷陽一は言いました、“ロックは最も新しい作品に価値がある”、これは20年以上も前の発言なので、今でも同じ事言ってるかどうか疑問ですが(笑)
でも気が付くと読んじゃってるんだよねぇ。ああ活字中毒。
>オーナーさんはこうして事あるごとにレココレの事を取り上げているのはなぜなんでしょう?
それはズバリ、僕が購読している音楽誌はレココレだけだからです。編集方針に不満はありますが、今までもそれなりに役に立ってますので、ずっと購読している訳です。他に情報源ないし^^; もう止めようか、と思う事もしばしばありますが(笑) というか、いつもながらの鋭いツッコミ、勘弁して下さい(爆)
>特に専門誌と呼ばれるものにそれが顕著で、新しい読者を開拓するどころか、商品/情報の"送り手"側の意識だけで完結している「目の前しか見えてない記事」が横行しています
おっしゃる通りです。そこに目くらましされる読者も多い訳で、おそらくレココレの読み過ぎで、ミョーな知識ばかり豊富な若い聴き手を、よそのサイトで何人も見かけました。ま、若い人は仕方ない面もありますが、せめて自分らはそういったモノに惑わされない様にしたいと思いますし、またそういう意識でレココレを読んでいるとも言えます。これは闘いなんです(なんのこっちゃ)
>でも気が付くと読んじゃってるんだよねぇ。ああ活字中毒
激しく同感です(爆)
>レココレの新しいのが出ました
今月号まだ買ってないんです^^;
>やはり前号の特集は避難ごうごうだったようで
ま、似たような事を思った人も多かったのですね(笑)
>今回は80年代。一位は……トーキング?ヘッズ
『リメイン・イン・ライト』ですかね、やはり。僕は、ポリスの『シンクロニシティ』と予想してましたが。上位10枚には、REMやスミス、U2あたりがランクインしてるのでしょうか。ある意味、楽しみです(笑)