日々の覚書

MFCオーナーのブログ

For Those About To ロック検定

2007年03月08日 23時47分58秒 | 音楽ネタ

今朝からミョーに鼻の奥がむずむずして、くしゃみが出るわ鼻水は止まらないわで、あぁオレもいよいよ花粉症か、と嘆いていたが、どうも風邪らしいと判明した。一旦はホッとしたものの、この時期に風邪などひいている訳にはいかないのだ。これから一週間、マジで寝ている余裕はありません(爆) 早く治ってくれ。

さて、検定流行りの昨今、「ロック検定」なるものまで登場したのは、皆さんご存知の通り。想定問題集まで出ている、となると、単なるシャレでは済まないのか、という気にもなっているが(意味不明)、もちろん、真剣にロック検定に挑戦してみようという人も多いだろう。そこで、ちょっと肩慣らし程度に、下記の問題を解いてみてはどうでしょう。お断りしておくが、これは某所で10数年前に出題されたものであり、決して僕が作ったものではない(爆) なので、安心して挑戦してみて頂きたい(笑)

問1.初めて「ヘヴィー・メタル」というキャッチコピーで売り出された、ニューヨークのバンドといえば何?

問2.エディー・ヴァン・ヘイレンが確立した有名な奏法とは、何奏法?

問3.ブラック・サバスが「黒い安息日」でデビューしたのは、何年の何月何日何曜日?

問4.クリームのサードアルバム「素晴らしき世界」のスプーンフルの収録時感は?

問5.ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのデビュー・アルバムのタイトルは何?

問6.ゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」で、ボーカルを担当したのは誰?

問7.「第一回 モンスターズ・オブ・ロック」が開催された都市はどこ?

問8.テン・イヤーズ・アフターの早弾きギタリストといえば誰?

問9.ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、ロバート・プラント等が1978年に結成したバンドの名前は何?

問10.モトリー・クルーが初めて全米No.1を獲得した、アルバムのタイトルは何?

問11.1973年ロンドンのレインボー劇場で行なわれた、エリック・クラプトンの復活コンサートをプロデュースしたのは誰?

問12.1974年にレッド・ツェッペリンが設立した、レコード会社の名前は何?

問13.フェンダー・テレキャスターの発表当時の名前は何?

問14.1935年に登場した、世界初のエレクトリック・ギターのモデル名は何?

問15.アルバム「ジョン・メイオール・ウィズ・エリック・クラプトン」のレコーディングで、クラプトンが使用した、ギターの名前と年代は何?

問16.ウィッシュボーン・アッシュに在籍した、3人のギタリストの名前を挙げなさい。

問17.ブライアン・メイのトレード・マークになっているピックは何?

問18.ライ・クーダーが参加した、ローリング・ストーンズの曲のタイトルは何?

問19.ギブソン・レスポール・カスタムのトップの塗装を、自分で剥がしてナチュラル・トップにしたギターをトレードマークにしていたギタリストは誰?

問20.ジェイク・E・リーのメジャーレコード・デビュー曲のタイトルは何?

問21.リッチー・ブラックモアが第二期ディープ・パープルを脱退後、すぐに参加したのは、誰の何というアルバム?

問22.ナイト・レンジャーのジェフ・ワトソンが、「ロック・イン・アメリカ」の中で行なった有名な特殊奏法を何という?

問23.イングヴェイ・マルムスティーンが、こよなく愛するという音楽家は誰?

問24.ボストンのトム・シュルツが自ら開発した、プリアンプの名称は何?

問25.ディープ・パープルに在籍したトミー・ボーリンを漢字で書きなさい。

問26.AC/DC初の全米No.1に輝いたアルバムのタイトルは何?

問27.ボン・ジョヴィの2ndアルバム「7800ファーレンハイト」の中で、日本について歌った曲のタイトルは何?

問28.スティーブ・ヴァイが、アルカトラズに参加する前に在籍していたビッグ・グルフー゜の名前は何?

問29.マイケル・シェンカー・グループの1stアルバムのプロデューサーは誰?

問30.ヴァン・ヘイレンの元となった、2つのグループ名を書きなさい。

問31.ザック・ワイルドのギターにペイントされている標的風模様。中心の色は何色?

問32.ギターで、動物の鳴き声を奏でる男としてCMにも登場した、ギタリストは誰?

問33.代表的ロック式トレモロ・システムの名前を2つ書きなさい。

問34.フェンダーUSAの「シグネイチャー・シリーズ」、インヴェイ・マルムスティーン・モデルの値段はいくら?

問35.スティーブ・ヴァイのギターによく使用されている、ボディー素材は何?

問36.ヴァン・ヘイレンのデビュー・アルバムに収録されている、曲のタイトルをすべて書きなさい。(全て正解で10点)

問37.次のギタリストとバンド名を、線で結びなさい。

A.ポール・ギルバート      a.エイジア
B.スティーブ・ハケット     b.デフ・レパード
C.アラン・ホールズワース   c.レーサーX
D.ヴィヴィアン・キャンペル  d.GTR
E.マンディー・メイヤー     e.UK

問38.次に挙げるギタリストと、そのギタリストが現在メインで使用しているピックアップを、線で結びなさい。

い.イングヴェイ・マルムスティーン   ち.PAF PRO
ろ.スティーブ・ルカサー         り.DiMarzio BLAZE
は.エリック・クラプトン          ぬ.EMG
に.スティーブ・ヴァイ           る.DiMarzio HS-3
ほ.ポール・ギルバート          を.LACE-SENSOR

如何だったでしょうか? 赤子の手を捻るみたいなもんだ、という人もいるでしょうね。正直な所、ややおかしな設問もあるし、意味がよく分からないのもあるのだが、まぁそこは大目に見てやって下さい(笑) 

解答及び問題の出自等については、今日から10日後にここで発表します。お楽しみに(爆)

それまで待ちきれない人は、MFCオーナーまでメールで回答を送って下さい。採点してお返しします(笑)

皆様のご健闘に期待しておりますわよ(爆)

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想い出のアルバム-FOOTLOOSE

2007年03月05日 22時20分52秒 | 想い出のアルバムシリーズ

Footloose

フットルース オリジナル・サウンドトラック(1984)

1.フットルース~メインテーマ/ケニー・ロギンス
2.ダンシン・イン・ザ・シーツ/シャラマー
3.レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ/デニース・ウィリアムス
4.パラダイス~愛のテーマ/マイク・レノ&アン・ウィルソン
5.ヒーロー/ポニー・タイラー
6.アイム・フリー/ケニー・ロギンス
7.危険なガール/サミー・ヘイガー
8.誰かの愛が.../カーラ・ボノフ
9.ネバー/ムービング・ピクチャーズ

僕にとっては、マイコーの『スリラー』と並んで、80年代を象徴するアルバムである。

実は、しょうもない事なんだけど(笑)、このアルバムは結構想い出深くて、丁度ヒットしていた頃、つまり1984年の夏頃、僕は都内某所の6畳一間風呂なしのアパートを借りて、そこから大学に通っていた。で、僕はそのアパートの2階に間借りしていたのだが、下の階に住んでたヤツが、その頃毎日のように、この『フットルース』を大音量で聴いていたのである。もちろん、全然知らないヤツで顔だって見た事ない。男か女かすら分からない。だけど、そいつが毎日飽きもせず『フットルース』を聴き続けたせいで、すっかりこのアルバムの曲に馴染んでしまった(笑) でも、今にして思うと、そいつは常にA面から聴いており、ずっと聴いてればB面にいく事もあったけど、ほとんどA面しか聴かされなかったような気もする(笑) ヤツもA面の方が好きだったのかもしれない(笑)

そんな訳で、『フットルース』と聞くと、クーラーもない暑い部屋で過ごした1984年の夏を思い出してしまうのだ。ついでに言うと、毎日『フットルース』を聴いてた階下の住人は、さすがに飽きたのか(笑)、秋頃からはピタリと『フットルース』をかけなくなった。一時的にビリー・ジョエルの『イノセント・マン』をヘビー・ローテーションしていた時もあったけど、そのうち音楽は何も聴こえてこなくなり、年が明け2月になりテストが終わる頃には、僕はそのアパートを引き払ってしまった為、その後ヤツがどうしてるのかは分からない(爆) 故に、『フットルース』=夏、なのである(なんのこっちゃ)

ある意味で、この『フットルース』は画期的だった。映画のサントラというのは、一人の作曲家が本編に流れる音楽を書き下ろし、それを一枚のアルバムにまとめるもの、とずっと相場が決まっていた。確かに、例を挙げると『サタデイ・ナイト・フィーバー』とか『FM』とか『アーバン・カウボーイ』とか(後ろの2つはややマニアックか)、有名ミュージシャンの新曲や既発表曲を収録したサントラもあるにはあったが、『フットルース』はミュージシャンの曲を並べる所までは同じでも、収録曲の大半は映画の脚本を担当したディーン・ピッチフォードが作詞した、映画の場面と連動した新曲ばかりで、しかも映画そのものが各曲のプロモーション・ビデオを繋げたような作りになっていた。映画の劇伴ではなく、各曲を聴かせる(見せる)為に映画を作ったような感じ。結果、映画自体の印象よりも、そこに流れる音楽が印象的な映画となった。この後、空前のサントラ・ブームが起こる訳だが、『フットルース』ほど徹底した映画はなかったような気がする。

有名なケニー・ロギンスのメインテーマをはじめ、どの曲もいかにも80’sポップスらしく、キャッチーで聴きやすい。今聴くとチープな感触のサウンドも80’sだ。デニース・ウィリアムスの全米No.1「レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ」なんて、当時は最先端と感じたけど、あんな無骨なシンセベースの音、今なら小学生だって出すだろう(笑) シモンズビシバシの「ヒーロー」なんかもそうだな。打ち込み丸出しって感じの音作りも、ドラムにかかる意味のないエコーも、あちこちで鳴ってるハンドクラップも、ミョーに乾いたギターのカッテイングの音色も、とにかく全編80’sの香りがプンプンする。当時は、この手の音があまり好きでなく、毎日聴かされていた割には『フットルース』自体別にいいとは思ってなかったが、今聴いてみると、そういう80’s的な部分に、愛着を覚えたりする。軽い作りだな、なんて思いつつも、このアルバムが愛おしかったりするのだ。この心境の変化は何だろう?

このアルバムを、アマゾンやHMVで検索してみると、“この商品を買った人は、こんな商品も買っています”という、要するにオススメの所に、『フラッシュダンス』『セント・エルモズ・ファイア』『ストリート・オブ・ファイア』『トップガン』『ダーティ・ダンシング』等々が並んでいるのも、80’sだぁって感じ(笑) そういや、ケニー・ロギンスは『フットルース』以降すっかりサントラ歌手みたいになってしまった。ヒット曲は全て映画絡み、それも自作曲ですらなくなってしまったような。『フットルース』は自作だったんだけど。こういうのも悲しいな。この前にも、ちょいちょいヒットは出していたのに。スティーブ・ペリーと共演した曲もあった。「Don't Fight It」というんだけど、邦題は「サンライズ・パーティ」だったかな(笑) この曲でギターを弾いていたニール・ジェラルドは、パット・ペネターの亭主としても知られていた。なんか、ひたすら80’sなネタがたくさん出てくるなぁ(爆)

余談だが、「パラダイス~愛のテーマ」は、この頃TBS系で放送されていた『金曜日の妻たちへⅡ』というドラマの主題歌に使われていた。高橋恵子、小西博之、伊武雅刀らが出ていたドラマだ。小林明子の歌に乗せて不倫を流行らせたドラマは、この翌年の『金曜日の妻たちへⅢ』であるので、勘違いしないように(爆)

さらに余談(笑) このアルバム、ボーナストラック入りでCD化された際、既発表曲だけどフォリナーの「ガール・ライク・ユー」が追加収録された。映画の中で、この曲が流れたなんて全く記憶がないけど、覚えてる人います?

80’sも遠くなりにけり...か...

コメント (13)
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懺悔の値打ちもない

2007年03月03日 02時28分46秒 | 与太話

まだまだ続く社会派ブログなのであった(違)

借りた図書館の本を返さない学生は卒業させない
実に嘆かわしい話だが、大学の図書館で借りた本を返さない学生が多いらしい。そういう学生に対して、卒業させない場合もある、と強硬策に出る大学もあるそうだ。至極当然と思う。だいたい、借りた物を返さないという事自体、既に人間失格である。そんな奴らは、一流企業に就職が決まっていようと何だろうと、卒業させなければいいのだ。当然、甘やかされた学生どもは猛抗議するだろう。何様だ、てめえら。何冊借りたか知らないが、すぐに返せば卒業できるのだ。こんな簡単な事が、何故奴らには出来ないのだ。たとえ、一流大学に通ってはいても、とことんバカである。きっと、社会に出ても役には立たないであろう。こういうのが、うちの会社に新卒として入ってこない事を祈る。

それにしても、こういう奴ら、レンタルビデオとか、ちゃんと返却してるんだろうか。金払って借りた物は、返すのかな。無料なら返さない。単なる泥棒だ。親の顔が見たい、とは正にこのこと。

と、腐れ学生どもを罵倒するのは、ここまでにする。というか、これ以上続けられない。何故なら、僕は上記記事を読んで、忘却の彼方に追いやっていた自分の過去の悪行を思い出してしまったからだ。思い出してしまった以上、懺悔せねば眠れない。なので、ここに懺悔する。

あの頃、僕は小学校の5年だったと思う。当時、学校の図書委員というのをやっていた。各クラスから一人づつ、図書委員を選出し、交代で図書室の番をするのだ。元々本好き・読書好きだった僕にとっては、非常においしい仕事だったのである(笑)

仕事といっても大した事はない。基本的には、当番の日は放課後図書室の鍵を開け、貸し出し&返却コーナーで本の受け渡しをするだけだ。図書室にある本には、全て貸し出しカードというのが付いていて、借りたい場合はカードに名前と学年・クラスを記入して、図書委員に渡す。図書委員は、そのカードを保管しておいて、返却されたら「返却済」のハンコを押して、棚に戻す。カードには返却予定日も記入されており、それを過ぎても返却されない場合は、催促に行くのも仕事だった。休み時間や放課後に、その生徒の教室まで行って返却して下さい、と言うのである。すると、大抵の場合、翌日には持ってきた。昨今の大学生より、30数年前の小学生の方が、遥かに常識的だったのだ(笑)

ま、貸し出しコーナーは常に人でいっぱい、なんてTSUTAYAみたいな事はなく(笑)、それほど忙しくなかったから、僕は当番の日は、大抵貸し出しコーナーに座って本を読んでいた。楽な仕事だったです(笑)

さて、ここからが僕の悪行である(笑)

図書室は、夏休みの間も開いていたから、当然休み中も当番があった。プールの講習もあったりして、あの頃は夏休みでも、週2~3回は学校へ行ってたなぁ。で、その、とある夏休み当番の日、僕は面白そうな本を見つけたので、借りていくことにした。イギリスの作家の作品で、タイトルは忘れたけど、現代の商社マンが突如中世のアーサー王の時代にタイムスリップし、何故かラーンスロットやガラハドといった騎士たちと、槍の試合をしたりする内容だ。一応、SFの棚で見つけたと思う。当時は、SF好きだったのだ(笑) で、家で読んで次の当番の時に、かばんに入れて持って行った。所が、返却手続きをしようとしたら、かばんに入れたはずの本がない。家を出る時に、確かに入れたのは覚えていたので、忘れてきたというのはあり得ないんだけど、もしかしたら忘れてきたのかもしれないと思い、返却予定日にはまだ間があったせいもあり、その時はあまり気にせず、帰宅してから探したが、やっぱり見当たらない。持って出たのは間違いないようだ。ちょっと焦った(笑)僕は、翌日当番でもないのに、学校へ出かけて行った。いつもの通り道の途中で落としたに違いないと思い、ずっと調べながら歩いたのだが、見当たらない。が、ふとそこで思い出した。前日、学校へ行く途中で、一度かばんを地面に置いたら倒れたのだ。そこで落としたのだろう。で、かばんを倒した場所へ行ってみたが、そこにはない。でも、次の瞬間僕は悟った。かばんを倒した所は、蓋をした溝の上で、丁度そこに穴が空いていたのだ。本一冊くらい、すっぽり入りそうな穴。かばんを倒したはずみに、本はこの穴から溝の中へ落ちてしまったのであった。

正直、その時僕は真っ青になった。図書室の本を失くしてしまった。しかも、自分は図書委員だというのに。先生には怒られるだろう。一級上の6年生の図書委員たちも、僕を責めるに違いない。余談だけど、小学校の5年と6年って、たった一年とは思えないほど差があるのだ。しかも、図書委員で男は僕だけだった。一年上の女生徒なんて、僕にはただうるさい(怖い)存在でしかなかったのだ。頭を抱えてしまった僕は、どうしようかと悩みに悩んだあげく(素直に謝ろうという発想がないのが、不思議といえば不思議)、結局、しらを切り通すことにした。何か言われたら、「え~っ、ちゃんと返しましたよ~」と言うことにしようと。

もしかすると、本当はもっと大それた隠蔽工作をしたのかもしれない。カードを偽造するとか、目録から消去するとか。でも、思い出せない(都合が悪いからか...笑)ので、ここで止めておく。でも、図書室の本を失くしたのも、それを隠したのも、紛れもない事実だ。僕には、前述の大学生を罵倒する権利はないのである。ほんとはね。

という訳で、今ここに記録して懺悔する。私を断罪せよ。

時は流れて、僕が大学生の時、クラスメートに本を貸した。文庫本だったけど。数日後、そのクラスメートは本を返しに来たが、「あの本失くしちゃったんで、同じ本買ってきた」と、悪びれずに言い、新品を僕に渡した。その時、僕は、自分が図書室の本を失くした事を思い出し、そうかこういう手があったのか、と思った。と同時に、クラスメートに対して、最初から借りずに買えば良かったのにね、とも思った。

やはり、借りた物はきちんと返しましょう。

コメント (10)
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プロ知事

2007年03月02日 22時44分44秒 | 時事・社会ネタ

社会派ブログは今日も逝く(意味不明)

浅野史郎氏、都知事選に出馬の意向
さすがは日本の首都だけあって、住民ではなくても、皆さん都知事選には関心高いようだ。で、今年の4月に行なわれる東京都知事選挙に、3選を目指す現職の石原慎太郎氏の対抗馬として、立候補が囁かれていた前宮城県知事の浅野史郎氏が、出馬の意向を固めたらしい。無責任なようだが、なかなか面白い展開である。石原知事は「なんで宮城の人が東京に来るの」なんて言ってるようだが、知事を経験した人が違う土地で、また知事になる、なんてあまり例がないのではなかろうか。誰か知ってます?

この話を聞いて、なんとなくプロ店長という言葉を連想してしまった。経験豊富で実績もある知事経験者が、全然違う土地で知事になり、4年の任期で実績を作り、また別の土地で知事を務める。いわば、県政の渡り鳥である。職業:プロ知事。投票する方も、地元に縁もゆかりもない人を知事にするのは抵抗あるだろうけど、この人は今まであちこちで知事を務め、こういう実績を残してきました、なんて事が詳しく紹介されれば、心も動くのではなかろうか。この人なら景気を良くしてくれるかもしれない、癒着を断ち切ってくれるかもしれない、なんて思えば一票を投じる気にもなるだろう。能力主義・実力主義が叫ばれる昨今、政治の世界にもその波が押し寄せてもいいのではないか。

だいたい、政治家の実力って、どんなもんなのか、今イチよく分からない。具体的に数値で表れるのなら分かりやすいのだが。この人が市長を務めていた間に、税収入を何パーセントアップさせたとか、公務員給与や手当てを何パーセント削減したとか、そういう細かい数字を示された方が、実力の程はよく分かるような気がする。そういう数字に表れないところに、政治家という仕事の難しさがある、と言われてしまえばそれまでだが。ただ、住民が知らないうちに、なんとなく助役が次期市長になると決まっている、なんてのより、実績を引っさげて登場するよそ者の方が信用できそうな気はする。その土地のことをよく知っていなければ務まらない、なんて意見もあるだろうが、財政状況がどうなっているか、なんて、目のきく人が帳簿を見れば一発である。議会の支持がどうたら、という問題もあるだろうが、知事には解散権もあるはずだし、言う事聞かない人間を容赦なく切っていくのもプロの仕事だ。よそ者だから、地元の財閥なんてのに義理はない。いざとなれば有権者を味方につけて、しがらみとは関係ない斬新な政治が出来るのでは。その土地に愛着もないので、冷静に見極めることも出来そうだし。

聞けば、知事に立候補するには、それほどややこしい資格は必要なく、その土地に住んでいること、被選挙権を持っていること、この2つをクリアしていればいいらしい。案外簡単なのだ。世界各国でサッカー代表監督を務める人もいるし、日本中を転々としながら知事を歴任する人がいてもいいように思う。実績を積めば、今度はうちで知事になって下さい、と声がかかるようになるだろう。正しく“プロ知事”またの名を“県政請負人”。カッコいいなぁ(笑)

所で、前述の“プロ店長”だが、要するに経験と実績を買われて店長になり、半年か一年の契約期間の間に業績を上げる、というのが仕事な訳だ。実務者でなく店長というのが新しい(なんのこっちゃ) しかし、近頃では、短期契約で働いて実績を出し、それに見合った報酬を受け取る、というケースも多いようだが、これ見方を変えれば、企業が人材育成を放棄したということだ。優秀な人材を発掘して有能なビジネスマンに育て上げる、という面倒臭いことを止めて、金で即戦力を雇う。ドラフトで社会人選手ばかりを指名したり、FAで選手を集めたりするのと同じで、よそで完成された即戦力に頼るのは、一時的には効果的だけど、長期にわたる繁栄には繋がらないのではないか。こういうやり方はアメリカ式だと思うけど、アメリカでは企業の寿命は10年と言われてるらしいので、今だけ良ければ全て良し、なんだろうか。けど、そんなアメリカにも長寿企業はある訳で、そういう所はきっちりした人材育成システムがあるのではないか。どちらを選ぶかは、経営者次第といった所か。

それにしても、店長を雇う時代になるとは、日本も変わったもんだ、と思ったけど、水商売の世界では、昔から当たり前なんだよね(笑) 一番進んでるのは水商売か?(笑)

コメント (8)
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