旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

初夏のハウステンボス~薔薇に会いに

2011年05月28日 08時34分28秒 | ガーデンの旅~国内編

ハウステンボスの薔薇のフォトチャンネルはお楽しみいただけましたか?
ブログではイベントや感想など、詳しい内容をお届けできればと思います。

ハウステンボスではちょうど「バラ祭り」のバラスペシャルウィーク。
アートガーデンでは各種イベントが催されていました。

ローズぺイサージュ国際バラコンクールは「春から秋まで咲き続け、無農薬無肥料でも育ち、樹勢力が強く病気に掛かり難い品種を選定し、ガーデンローズにふさわしい新しい魅力にあふれたバラを世界に向けて紹介する」ために行っているコンクールだとか。
2年かけて生育を見て賞を決めるようです。
総合優勝はアラン・メイヤン作出の「キャンディア・メディランド」でしたが日本の作出家も頑張っていましたよ。
パブリック賞 河合伸志氏作出「おりひめ

何故この様なコンクールをしているかは、このローズガーデンのコンセプトにあるようです。
「芝生と薔薇」。
このアートガーデンは3年前の秋に白砂伸夫氏のデザインと意向と支持によって選ばれたバラを植えたのだそうで、修景バラやつるバラ系が多かったです。
アカオローズガーデン同様のロマンチックさですが、此方は整形的。


シンメトリーの長いローズカスケードも素晴らしいし、

薔薇のラビリンスや花回廊も美しいし、



フォーリーと表される蔓バラで囲まれた各コーナーも華やかものから落ち着いた感じまでバラエティがあって、

グラス類との組み合わせも印象的。




何より、芝生の中に点在させた自然樹形のバラのなんと生き生きしていることか
広々とした芝の中にバラをノビノビ育てられるなんて、贅沢きわまりないですね

 

パレスハウステンボスでは結婚式にも利用できるような白バラの回廊が設けられていました。
このようなバージンロードを娘と歩く父親はどのような気分なのだろう・・・

 

目くるめくアートガーデンのバラの世界とともに、私が何より感動したのは5年前に運河沿いに植えられたバラ
サマースノーやキングなどおなじみの小花が多く入っていました。
遊覧船のってショート・トリップを楽しむも良し 運河沿いにブラブラ花と香りを確かめながら歩くのも良し

 ホテルヨーロッパはロビーに入るなりバラの香りが漂っていて、3万本の切花で満たされていました。
今年初めての試みなのだそうですが、評判は上々のよう
ホテル内の何かしらを利用すると宿泊者でなくともバラを楽しめます。
私はここでバラのダージリンティを頂きながらアフタヌーンティ




26日はイベント広場で仏王立園芸協会の柳楽桜子(やなぎ さくらこ)さんのバラ選定教室をしていたので、飛び入り参加させていただき指導を受けました。
彼女曰く、「木立性のバラは内側の枝はすべて切り、冬に地際から5つ芽の外芽の上で、一方向に一本だけ残し3年に一度は強剪定を。」「蔓バラの肥料は少なめに年3回ぐらいで」等、説明されておりました。
フ~ン スタンダードの一つに近いかも
参加者の「ウチの蔓バラは上にしか花が付かないのですが?」との質問には
「今は下から花の付く品種がありますのでそれを選んでください。」との答え。
先日の辛口先生も蔓バラについては同様な説明をしていましたが、今在る古バラは捨てて新しいのを植えてくださいってことなのかしら・・・なんて疑ってしまうわね。

コンクールのバラたちを眺めながら、次々新しい品種が生まれ、それに合わせた剪定や育て方をしなければいけないのと思い、ちょっぴりヤレヤレといった気分に
バラも更新の激しいスクラップ&ビルドの世界なのかしらね。

それにしても芝生の上にノビノビとバラを育てられる環境の一般愛好家って、日本に何人いるんだろう。
指をくわえながら見ていたのも事実な、極小庭でバラを育てている私。

だからたとえ2週間にいっぺん薬散されていようとも観に行来たくなるのかもしれない、素晴らしいローズガーデンをね

 

次回はガーデニングコンテストの模様と所感をレポートします。