昨日、以前から気になっていた静岡県のスルガ平に位置する「クレマチスの丘」に、やっと出向くことが出来ました
JR三島駅からシャトルバスで20~25分。
小高い丘の上に位置し、美術館や文学館が点在する広大なガーデンであり自然公園です。
二つのエリアに分かれているのですが、今回は、ヴァジン彫刻庭園美術館のあるクレマチスガーデン・エリアを訪れました。
俯いて咲く八重先のフゲンゾウ桜が満開
緑に囲まれ、いくつも彫像が置かれている広い園内は、ウグイスの鳴き声も伸びやかに聞こえ、とても開放的で気持ちが良いです。
なだらかな芝の小山に点々と植えられたシラーカンパニュラータが、とてもナチュラルで可愛らしい
大輪早咲き系のクレマチスが咲き始めていました。
銅葉の原種系のクレマチスが、木を登りながら咲いています
クレマチスで銅葉は珍しいのでは。
園内には多くのクレマチスのオベリスクが林立しているのですが、あいにくまだ花は咲いていませんでした。
今年は、例年より冬が厳しかったので開花が1~2週間遅れているうえに、こちらは標高が高いので、平地より1週間は開花が遅れるのだそう。
その様な環境なので「ご自宅のクレマチスが終わった頃いらっしゃると、こちらは満開ぐらいです。」とのこと。
でも、早咲き種は少なくて、園に植えられているバラと開花時期のあうクレマチスが多いように見受けました。
オベリスクの下草に工夫があって、一つ一つ下草が違ううえ、チャンとラベルもつけているのですよ。
なかなか楽しませてくれますね
クレマチスの開花が遅れている分、チューリップは今が盛り
一回りしたあと、園内のガーデナーズハウスで一休み。
こちらにはカフェがあり、小さな庭が設えてあります。
アジュガの小道、気に入りました
カフェで、私は花粉症に効くというハーブティのセットを、一緒に行った長女は美白に効くローズヒップティのセットを頂きました。
丸窓は額縁効果絶大。
お茶と手作りクッキーは素朴で美味しい。ガラスのお皿もお洒落です。
ガーデナーズハウスのあるホワイトガーデンでは、黄緑色のビバーナム・・・ではなくて満開前のオオデマリ。
そして白系のチューリップが満開
到着時何とかランチの予約できた(最後の一席)イタリアンレストランへ向かうカナル沿いの道でもチューリップが満開。
水の流れにいざなわれて、いざ「リストランテ プリマヴェーラ」へ
ガーデンレストランと聞いただけで、これは行って食べてみなければ、な~んて気軽な気持ちでしたが、エントランスから素晴らしい、要予約の本格的なレストランでした
1 エントランスからレストラン内までの通路の天井には、現代アーティストの三嶋りつ惠さんの作品が。
2 ウェイテイングコーナーにはガーデンや芸術関連の本も。
3 ガスパチョは蕪のペーストが和えられていて、トッピングの細かい野菜がサクサクした食感。ガラスの器に敷かれた本物のレースに感動
4 テーブルクロスもリネン。
前菜は地元天城の軍鶏肉のロースト(左)や桜マスのスモーク(中下)、北海道産ジャガイモの冷たいスープ(中上)、イタリア産生ハムなど。
5 メインはイワシとウイキョウと小松菜のスパゲッティ。
6 地元静岡の柑橘類にワインゼリーとラベンダーのジェラートを乗せて
7 長女が頼んだ紅茶にはバラの花びらのジャムが添えられていました。
このコースで3500円。税&サービス料込みなのは良心的かな。
グラスで頼んだ白ワインはキリリと冷えた「テルレ・ディ・ジネストラ・シチリア・ビアンコ・カタラット2009」。
景色も料理も雰囲気も、どれも美味しく頂きました
バス通り側のパーゴラの藤がまた5部咲き程度でしたから、やはり此処は気温が低いのだと感じました。
お土産に、花粉症に効くハーブティと花柄のスティッカーを買いました。
林立したタワーのクレマチスが咲いていないのが、ただただ残念でしたが、美術館内では企画展も催されていて、芸術と植物に触れられ満足のいくお出かけでした。
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園内働いていたガーデナーさんに、クレマチスについて、いくつか質問してみました。
私「我が家の白万重は、沢山花を付けたかと思うと、いきなり立ち枯れ、枯れたのかと思うと、いきなり芽を出し、また枯れて、でも芽を出しと、あまりにも気まぐれで困惑しているのですが。」
ガ「白万重はテッセンの血を引いているので、それはショウガナイです。テッセンが一番気まぐれで、時期外れに咲いたりもするのですよ。」
私「では、育て方や土地が合わないという事ではないのですね。」
ガ「夏に枯れるのは暑いのが比較的苦手だからで、テッセンの系統は気まぐれなものが多いです。」
私「クレマチスは肥料が多いとうどん粉病になりやすいですか?」
ガ「此処のクレマチスは虫もつきませんし、風通しが良いのでうどん粉病にもなりません。肥料は控えめにし乾燥気味に育てると良いですよ。」
園内にはロココとアンジェラとポールズヒマラヤンムスクで覆われる斜面があるそう。
その時期がこのガーデンの一番の初夏の見頃なのでしょう。
「四季咲きクレマチスは年に3度(春夏秋)、四季咲きバラは年に2度(春秋)に咲かせています。」とのこと。
つたない質問に丁寧に答えていただき、本当にありがとうございました。
次回はビュッフェ美術館も覗いてみたいな~。丸ごと楽しむには一日掛かりそう~、ワクワク