旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

ローズガーデンの魅力とデザイン~白砂伸夫氏のトークショー

2015年05月04日 10時02分39秒 | ガーデニングセミナー

昨日の午後は、長女と横浜イングリッシュガーデンへ。
ランドスケープアーキテクトの白砂伸夫氏のトークショーを聞いてきました。

大学の先生という事で、堅いお話なのかと想像していましたが、ユーモアを交えたトークは親しみやすく、そして勉強になりました。

その中から私の印象に残ったことを少し書きだすと・・・

素敵なローズガーデンを作るためには、品種選びが大事。
今までのローズガーデンはHTやFLが主として植えられてきたけれど、バラには様々な系統があり、色々なタイプのバラを使う事で、今までにない色々な表現が可能になる。
バラの品種では丈夫でよく茂るタイプ(小輪、一期咲きなど)が7割&大輪四季咲き系は3割で。
そしてガーデン全体ではバラを5割、他の植物を5割にすると、120%の素晴らしいローズガーデンができる。
特に、バラと宿根草などの混植デザインは生態学的にも理にかなっており、色彩の可能性は無限に広がる、とのことです。

氏のデザインされた有名なローズガーデンをオーケストラのイメージで例えられていたのも興味深かったです。
アカオハーブ&ローズガーデンは<バラの協奏曲>
ハウステンボスローズガーデンは<バラの交響曲>などなど
この中でアカオのローズガーデンの園路の狭さを取り上げ、「園路が狭いとバラとの親近感が強くなり、広いと親近感が無くなる」とか「狭いスペースでは高さがある演出がカッコ良い」など、一般の庭にも応用できるお話が多々ありました。

「10各国大使と大使夫人のガーデニング」の際は、各大使夫人との一時間余りのお話の中から、イメージを色鉛筆で描きそれを元にガーデンをデザインするそうです。
それを何年にもわたって続けてこられたのです・・・素晴らしいわ

他に無農薬栽培のローズガーデンについてのお話も面白かったし、氏が学生の頃、建築学で学んだ「作庭記」「三冊子」から応用した言葉も興味深かったです。

他にも様々な有意義なお話がありました。
もう少しお話を聞きたかったかな

将来、白砂氏のデザインしたローズガーデンを訪れる際は「ここは、オーケストラなら何曲だったけ~」などと思い出しながらガーデンを味わおうと思います。

2017年の横浜での都市緑化フェアの一部会場の監修もされるみたい
それもとっても楽しみです

 

           

 

トークショーの前後に横浜イングリッシュガーデン内を散策

もうつるバラが沢山咲き始めていました

 


シュラブガーデンのハクロニシキの新芽が木漏れ日の中輝いて


ガゼボの屋根を赤い蔓バラが覆っています。
白砂氏の言うように、花だけでなくガーデンの他の要素との組み合わせも大切
柳の新芽とのコラボレーションも素敵だったのね


黄色い芍薬とエルサレムセージなどの黄色系のコーナー。
同色系のコーナーも、色合いの違いや形や咲き様の違いなどを組み合わせて豊かな雰囲気に。


つるバラを樹木に誘引し枝垂れるように咲かせています。
これも「バラの特性を生かした演出」ですね。


トークショーの後ガーデンを歩くと、白砂氏のお話がリアルに体験できて、更に勉強になりました

 

ガーデンでは珍しい八重咲きの藤も咲いていました。

昨年の今頃は新家の引越しにかかりっきりで、ガーデンに足を向けていないので、変化を見ることができなかったんだと実感。

 

ガーデンは生き物.
だから同じ時期でも少しずつちがう。

いや~ガーデンって本当にオモシロイですね。
また来週~   

 

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