さて機内に話を戻します。
ここは、7月14日の成田空港11時発のブリティッシュ・エアウェイズ006便の中です。
日程表が出てきたので、俄然細かく書く事が出来るようになりました。航空券があれば座席番号も書く事が出来ますが、初日宿泊のホテルの、ごみ箱に捨てた可能性が高いです。現存している書類の中にあれば奇跡です。後で探してみます。
2列に同席の方と並んで座っていました。この時の事で覚えているのは、自己紹介やㇾポートや機内食などの食べ物の話をした事です。特に機内のワイン(小瓶)を無料でいただけて、持ち帰り出来る事を教えていただき嬉しく思いました。
「無料で貰えるから、1瓶貰って帰りましょう。」
と誘われました。
この時点で、既に機内食で食事用の白ワインを1本空けていた私は、ワインが思いの外に美味しかったので、喜んでこの申し出にOKしました。
私はあまり英語が話せなかったので、この方にスチュワーデスさんとのやり取りを全てお任せしました。そして同じ白ワインを1瓶貰ってもらいました。
少し酔っていた(この時、自分ではこう思っていました)私は、気が大きくなっていて、つたない英語を駆使してとても美味しかったと、ワインを持ってきてくれたスチュワーデスさんに直に伝えたくらいです。
…うーん、かなり酔っていましたね。
(まだ機内です。どの辺りでしょうか。写真はこの年の夏に国内の植物園で撮った物。)
この後、驚いた事に
「これも上げるから持って帰ったら。」
と、相席の方が自分用に貰われた赤ワインもくださいました。紅白のセットとなったワインを、半信半疑の幸福感で手持ち鞄に詰め込んで、いよいよ私はロンドン・ヒースロー空港に到着します。到着予定時刻は同日の15時30分でした。勿論向こうのお国の時間でです。