両替所で紙幣を交換した私は幾つか貰ったコインを面白そうに眺めていました。初めてみるコイン、しかも新しいコインでピカピカしています。異国のコインが宝物のように目に映り物珍しかったのです。
交換所では、2000年に発行された新コイン、2の付くコインは記念に持っているとよいと言われたようですが、私は直ぐに使ってしまいました。コイン収集の趣味が無かった事や余裕が無かった事からです。
さて、一行は迎えのバスに乗り込みました。多分このバスで研修先を回ったと思います。現地ガイドさんが自己紹介され、バス運転手さんと共に帰国時の空港まで、この先ずーっと一緒だったと思います。
現地ガイドさんは女性の方で、現地の方と結婚してイギリス在住という事でした。これは帰国時に知りましたが、彼女は私の隣県出身の方だそうでした。彼女の学生時代の友人に私の住まいの近くの方がおられて、その方が商店のお嬢さんでしたから、名前と家が私にも分かりました。もし彼女の友人に会ったら、彼女からよろしくと伝えて欲しいと頼まれました。どこにでも縁はあるものですね。こんな遠くの異国の地でさえ、自分の住まいの近く、知った名前を聞くものです。驚きました。
(今手元に残っている硬貨はこれ1個です。他にもありましたが、親戚の子に上げてしまいました。)