Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

牧歌の郷

2017-09-21 23:33:01 | 日記

 さてここで、同行の方で袖振り合ったご縁の方には名前を付けておいた方が良いだろうと思います。旅の間何度か関わりあいになりましたからね、よく登場して来られることになります。

 では知り合った順にABC…としたいと思います。それで機内の相席の方はAさん、ホテルの同室の方はBさんです。Aさんとはバスでも殆どの場合隣席でした。Bさんとの同室は旅の間ずーっとそうでした。

 Bさんは私と歳が離れていたせいか、ホテル以外はあちらこちらと飛び回り、同じツアーの方達の間を社交的に巡っていたようです。しかも、ツアー以外の旅の方達にも国の内外の人を問わず積極的に話しかけていたようです。そう思うと語学に長けた人だったのでしょう。

 Bさんはここでも私から直ぐに離れて行きました。共に歩いたのは1、2メートルくらい、丘の下の庭の入り口の方にまだ同行の人が佇んでいるからと、呼んで来ますと世話を焼きに行ってしまいました。それで、私は勝手口と思われる戸口に着いた時にはまた1人で観光をしていました。

 もちろん周りに同行のツアーの方は何人かおられましたが、まだ親し気に声をかけて話し合うという関係ではありませんでした。皆どのような人だろうかと互いに様子を見ている状態だったのだと思います。特に私は新参者、しかもこの旅の後、海外研修は勿論、国内研修にも未だ1度も参加しないで現在に至っています。

 この旅の同行者は、皆さん結構研修旅行のリピーターが多かったようです。毎年海外旅行に参加しておられる方、ハーブ歴の長い方やイギリス、海外旅行について慣れている方、よくご存じの方が多かったようです。英会話にも困っておられないようでした。

 (イギリスで最初に撮った植物。名前不詳。この時期の私は、資格習得に必要な科目、自然観察等の科目を履修中でした。カメラに収めた物はハーブ以外にも多くあり、ごく自然に目に入って来る興味を抱いた動植物でした。)


牧歌の郷

2017-09-21 09:56:58 | 日記

 その方は私の不信感が分かったらしく、気を利かせられたようです。道の前を行く人に順に伝言して、私の同室の女性を傍に寄こしてくれました。その同室の女性の顔を見て、漸く私は安心して招かれた道を進んでいきました。

 道は上り坂になっていました。家の別の面の方向へと回り込んでいる感じです。こちらの方行は小さな丘のようになっているようです。上り切ったところで家の側面にベリー類が実り、ハーブ、私の知った物だとディル(ディール)等の杯状に丸く黄色いぽつぽつした花が咲いている場所へ出ました。家の壁に沿って簡単な作りの柵をした花壇が長くある感じです。家庭的な花壇、家庭菜園のようだと思いました。

 パラパラパラ、細かい雨の粒が大きくなってきたようです。何時の間にか雨が降っていましたが、音が高くなってきたので私達は足を速めました。この家の傍らの菜園にも、庭ほどではありませんが盛んに蜜を集める蜂が何匹かいました。彼等に慣れた私はこの蜂達と群れ咲く花、木の実の形や色を観察しながら入口へと近づいて行きました。ラズベリーやブラックベリーなどあったように思います。降り注ぐ勢いの増した雨に、私は急き立てられるように入口へと急ぎましたが、何となく名残惜しい感じで家の戸口を潜りました。慣れてきた私はもう少し花や蜂を見ていたかったのです。

 この裏手の花壇にはキッチンハーブ、ディルかフェンネルのような目立つ大きな花がありましたが、他にも香辛料に使うハーブ類が植えられていたようです。可愛いベリー類も多く色付いて実っていました。戸口直ぐの菜園なので、料理用に取りに出る事を考えて作られているのでしょう。するとここは勝手口になるのかなと私は察しました。入ると台所があるのだろうと考えていました。

 (西洋のハーブ類の香辛料が植えられているのは勿論日本と違っていますが、ベリー類が何本も植えられているのも私には物珍しく見えました。日本の昔の民家も案外そうなのかもしれませんが、私は町育ちでしたから本当に物珍しくこの菜園を眺めたものです。)        

 (庭に植えられていたズッキーニ。)