Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

牧歌の郷

2017-09-18 19:21:04 | 日記

 ホテルの部屋は2人部屋でした。同室の方は機内で相席した方とは違いました。機上の彼女とはてっきり部屋も同じと思っていた私は、違う人と相部屋になり意外に思いました。かなり若い女性の方です。新しく顔を合わせた彼女の話では、飲料の会社に勤務しておられるとの事でした。会社から香料の勉強の為に講座を取る事を奨励されたような話をしておられました。講座は未受講であり、ツアーにだけ参加されたというような話だったように思います。

 彼女から、この時か何日後かに、もし私がハーブの資格を取れたなら後日教えて欲しいと希望されました。『資格が取れたなら?資格取得は難しいのだろうか?』ふと不安が私を過ぎりました。

 また、飲料にハーブが?当時の私には全く想像もつかなかった話でしたが、ワインなどの洋酒類の香り付けに、ハーブが使用されている事を後に知りました。私の目にしたラベルでは、『かつて香り付けに○○(ハーブ)が使用されていましたが、アルカロイドを含むため現在では使用されていません。』と明記されているものが目立ちました。これら何種類かの説明書きを読んでいく内に、昔のワイン、洋酒類は体に悪かったのだなと感じました。そして現在では科学的にちゃんと改善されているのだと感心したものです。

 1日目夕は彼女と互いに自己紹介し合い、ホテルでの夕食後、直ぐにお風呂に入りました。入浴後私はそのまま寝てしまいましたが、彼女は若いだけにテレビなど見て遅くまで起きていたようです。(時差のせいでしょうね。若いと疲れていても眠れない物です。)

 2日目私は早めに目が覚めたように思います。

「ホテルで朝食後、英国のカントリーサイド、コッツウォルズ観光とシェイクスピアの生誕地ストラトフォード・アポン・エイボンを訪れます。」とスケジュールにあります。

 (奇麗に駐車された自動車。今見てみるとうまく車のナンバーが見えないので良かったと思ったのですが、撮影時に、同行の方の誰かから、写真を通るならナンバーを入れない方が良いと助言していただいたように思います。そうそう、書き忘れていましたが、この綺麗に車が駐車されている様子からも、イギリス人の几帳面な性質、国民性が分かる:同行講師の方の話、という事でした。)

 

 

 


牧歌の郷

2017-09-18 11:19:24 | 日記

 刻々と過ぎて行く時間の中で、私はバス後部のトイレに駆け込むか、目を閉じてこのままホテルまでひたすら我慢するか、車内で二者択一の選択を迫られていました。

 青ざめた顔で何人かが通路を過ぎて行き、トイレに向かうのを見送りながら、私は同病相憐れむで顔を曇らせました。私にしても、もう行こうかと腰を浮かせ掛けたり、振り返り後部にある個室のドアをじーっと見つめたり、顔を戻して窓に首を持たせかけて眠ろうと努力したり、と、とても写真どころではありません。とうとう撮影は諦めてカメラを仕舞ってしまいました。寝ている内にホテルに到着してくれれば、ひたすらそう願ってガラスの冷たい面に額や頭を押しつけていました。

  「ホテルまであと○十分です。」

『だめ、そんなにもたないわ。』私は同行ガイドさんの車内アナウンスの声にそう失望しながら、何度かトイレにと席を立とうとしました。が、何時しか寝てしまったのかもしれません。15分程(私の感覚)でホテルに到着しました。ほっとしながらも、まだ目まいがしそうな感覚でした。

 私は先を焦る気持ちを抑えながら順番にバスの外に出ると、新鮮な大気に何度か深呼吸しました。数分して、どうやら吐き気も収まり少しずつ平常心が戻って来ました。私は今回車内で醜態をさらさなかった事にホッとしました。

 暫くしてホテルの部屋に落ち着いた私は、苦い顔でワインの小瓶をベッドに2本並べるとそれらを見比べました。改めて眺めると小さくて可愛らしい瓶です。紅白の色のセットになっていると思うと、微笑ましくて微笑んでしまいます。が、明日、そしてこの先の旅のことを考えると、飲ま無い方が得策と思えます。私はワインを日本へのお土産にすることにしました。割れないようにとトランクに丁寧に仕舞込みました。


牧歌の郷

2017-09-18 10:07:50 | 日記

 行程表を見ると、空港からホテルまで移動時間は2時間30分です。コッツウォルズ丘陵を通ったようです。前回の写真は15日、翌日の物ですが、やはり同じくその辺りかもしれません。翌日の観光スケジュールにこの丘陵と同じ地名があります。

 14日の初日、行きの写真は撮ってありません。ホテルまでの車内で私の気分が悪くなってしまったからです。所謂車酔いです。私は元々車に酔う方でしたが、自動車の運転免許を取得してから全く車に酔うことは無くなり、以降何時も快適なドライブを楽しんで来ました。免許取得から当時でもう20年以上経っていたのですが、この日不意に忘れていたあの嫌な感覚が私を襲ってきました。

 自分ながら不思議です。なぜ急に今になって車に酔ったのかと不信に思いました。そして、原因を思い付きました。『機内のワインのせいだ。まだ酔っているんだわ。』と。そこで相当ワインの酔いが長時間続くという事に驚きました。機内で飲んだせいかもしれません。普段全く飲酒していなかったせいかもしれません。

 『では、税関も、両替所も、皆酔った状態で通過してきたのだわ。』と、我ながら呆れ返って仕舞いました。この時になり、自分で醜態だわと恥ずかしく思っても後の祭りです。今はひたすら時折寄せて来る嫌な吐き気の波との闘いです。私は席で丸くなり、背を伸ばしたりと、四苦八苦していました。