ついに週末だ。土曜日は気楽で良い。開放感に満ち満ちている。加えて今日は妻が一日外出している(誤解の無い様に付け加えると、その状態が良いと言っているわけでは決してない)。江ノ電とJRに乗りわざわざTokyoまでお茶の稽古に出かける我が家の女王(女は我が家には一人しかいない。妻である。男は犬と人間のそれぞれ1頭がいるが・・・)から、晩御飯作成係を拝命した私は、ランチ時間前からディナーの準備に取り掛かった。前日から考えに考えた挙句、晩御飯作成係は本日のディナーはを豚の挽肉を使ったキーマ・カレーにすると宣言した。
私は玄関脇収納庫の奥から積水化学社製高性能密封プラスティック容器を取り出した。その容器のふたを開けて出したのは10種類ほどのスパイス類を入れた袋をゴムで固く閉じ、それをさらに密閉ビニール袋(ziplock)に入れたものだ。しかしそれだけで(まだziplockを開けていない)、我が家のキッチンは香りが複雑に交じり合うスパイスの饗宴状態となった。なんとも食欲を刺激するニオイである。
世界各国に料理の種類は数あれど、強烈な個性を持つ香りをあれこれ混ぜ合わせて、そこに食材をぶち込んで見事に一つの調和を実現するインド・カレーは、少なくとも「香りのシンフォニー部門」大賞受賞者である。
何事にも妥協せず、昼前から数多いスパイスをキッチンに広げて黙々とディナーを作る私。然るに実は、私はかなりの面倒くさがりなのである。使うスパイスの数は出来るだけ減らしたい。
インドカレーのレシピを見ると、たいていどれもスパイスをあれこれ多数使うし、聞いたことのない名前の食材も登場する。しかし数年前の料理雑誌dancyuにちょっと簡単そうなカレーのレシピが載っているのを発見した。スパイスの種類は比較的少なく「これは良い!」と思ったが、なんだか味は私好みでない可能性も高そうなレシピである。
本日はその古いdancyuのレシピをパクりながらも、それには従順にならず、食材もスパイスも自分なりにちょっと変えて作ってみようと思っている。しかしそれをやると、失敗する可能性が高いんだがなぁ~~。まあいいか、やってみよう。
ディナーのお供はこれにしようと思っている。オーストラリアのタービルク・シラーズ2001年。シラーズ種は最近日本でも有名になってきた。私もシラーズは大好きで、赤ワインと言えばこれや、そのブレンドばかり飲んで来たが、このタービルクというワイナリーのワインは、これでまだ2度目でなのである。ちょっと古くさい作りで、そこがまた稀少な雰囲気を醸しだして人気なのだ思われる。2000円ちょっとだが、スペインのリオハの如く古いビンテージのものが普通に手に入る個性的なワインだ。
先日「赤ワインを飲まなくなったなぁ」と私が言うと、妻が「最近カレーを作らないからよ」と返した。普通はあまり聞かない会話である。カレーを食べて赤ワインを飲む、というのはそもそも日本ではあまりないことだ。海外でもあまりないであろう。しかし、オーストラリアのシラーズ種で濃厚なものは、カレーに合う。焼き鳥にも焼餃子にも合うはずだ。私はそうした楽しみ方を実践して来ているが、同意する人はなぜか少ない。
このワインをカレーにドボドボ注ごうと思っているが、かつそれを飲みながらカレーを作っていたのでは、食事時に飲むワインがなくなる。そこでカレーを作りながら飲むのは八海山とした。冷静な判断だ。誰もが知っているであろう。八海山はとてもしっかりしたお酒だ。
さて調理には時間がかかる。音楽をかけましょう。今年リリースされたアン・マレー(懐かしいと感じますか?それとも、知らないですか?)のCD、DUETS。「彼女はカナダ人歌手」と言っただけで、ここ10年くらいは「セリーヌ・ディオン?」と言われたりするが、万博(Expo'70 in Osaka)の頃からずっと歌っているカナダ人歌手はこのアン・マレーくらいのものだろう。彼女がこれまでに歌ったいろいろな歌を、他の女性歌手と彼女自身がデュエットしてまとめたアルバムだ。優しく、柔らかい声は健在である。
さて、カレーの味の出来具合はどうなるであろうか?今晩のお楽しみだ。ターメリック、ガラムマサラ、クミン、レッド・ペパー等の強烈な香りが、それらを入れた袋に触れただけで、すでに私の指についている。このニオイを嗅ぐだけでも、栄養がつきそうだ。
私は玄関脇収納庫の奥から積水化学社製高性能密封プラスティック容器を取り出した。その容器のふたを開けて出したのは10種類ほどのスパイス類を入れた袋をゴムで固く閉じ、それをさらに密閉ビニール袋(ziplock)に入れたものだ。しかしそれだけで(まだziplockを開けていない)、我が家のキッチンは香りが複雑に交じり合うスパイスの饗宴状態となった。なんとも食欲を刺激するニオイである。
世界各国に料理の種類は数あれど、強烈な個性を持つ香りをあれこれ混ぜ合わせて、そこに食材をぶち込んで見事に一つの調和を実現するインド・カレーは、少なくとも「香りのシンフォニー部門」大賞受賞者である。
何事にも妥協せず、昼前から数多いスパイスをキッチンに広げて黙々とディナーを作る私。然るに実は、私はかなりの面倒くさがりなのである。使うスパイスの数は出来るだけ減らしたい。
インドカレーのレシピを見ると、たいていどれもスパイスをあれこれ多数使うし、聞いたことのない名前の食材も登場する。しかし数年前の料理雑誌dancyuにちょっと簡単そうなカレーのレシピが載っているのを発見した。スパイスの種類は比較的少なく「これは良い!」と思ったが、なんだか味は私好みでない可能性も高そうなレシピである。
本日はその古いdancyuのレシピをパクりながらも、それには従順にならず、食材もスパイスも自分なりにちょっと変えて作ってみようと思っている。しかしそれをやると、失敗する可能性が高いんだがなぁ~~。まあいいか、やってみよう。
ディナーのお供はこれにしようと思っている。オーストラリアのタービルク・シラーズ2001年。シラーズ種は最近日本でも有名になってきた。私もシラーズは大好きで、赤ワインと言えばこれや、そのブレンドばかり飲んで来たが、このタービルクというワイナリーのワインは、これでまだ2度目でなのである。ちょっと古くさい作りで、そこがまた稀少な雰囲気を醸しだして人気なのだ思われる。2000円ちょっとだが、スペインのリオハの如く古いビンテージのものが普通に手に入る個性的なワインだ。
先日「赤ワインを飲まなくなったなぁ」と私が言うと、妻が「最近カレーを作らないからよ」と返した。普通はあまり聞かない会話である。カレーを食べて赤ワインを飲む、というのはそもそも日本ではあまりないことだ。海外でもあまりないであろう。しかし、オーストラリアのシラーズ種で濃厚なものは、カレーに合う。焼き鳥にも焼餃子にも合うはずだ。私はそうした楽しみ方を実践して来ているが、同意する人はなぜか少ない。
このワインをカレーにドボドボ注ごうと思っているが、かつそれを飲みながらカレーを作っていたのでは、食事時に飲むワインがなくなる。そこでカレーを作りながら飲むのは八海山とした。冷静な判断だ。誰もが知っているであろう。八海山はとてもしっかりしたお酒だ。
さて調理には時間がかかる。音楽をかけましょう。今年リリースされたアン・マレー(懐かしいと感じますか?それとも、知らないですか?)のCD、DUETS。「彼女はカナダ人歌手」と言っただけで、ここ10年くらいは「セリーヌ・ディオン?」と言われたりするが、万博(Expo'70 in Osaka)の頃からずっと歌っているカナダ人歌手はこのアン・マレーくらいのものだろう。彼女がこれまでに歌ったいろいろな歌を、他の女性歌手と彼女自身がデュエットしてまとめたアルバムだ。優しく、柔らかい声は健在である。
さて、カレーの味の出来具合はどうなるであろうか?今晩のお楽しみだ。ターメリック、ガラムマサラ、クミン、レッド・ペパー等の強烈な香りが、それらを入れた袋に触れただけで、すでに私の指についている。このニオイを嗅ぐだけでも、栄養がつきそうだ。