原発再稼働で日本は大復活する! | |
クリエーター情報なし | |
KADOKAWA/中経出版 |
本のタイトルは原発だが、中身はほとんど「ガス」。おそらく出版社がその方がインパクトがあり、後付けしたんだろう。
あらすじは、ウクライナ危機を巡るガス戦争のこと、原発停止のためLNGの輸入が大幅に増加して、日本は今大幅な貿易赤字になっていること。脱原発の問題点と解決策、解決策は本のタイトル通りである。安全保障のためにもエネルギーの多様化が解決策であること、安くなった電力料金で原発廃棄の研究費用が捻出できることなど。
著者は、実際に日本の安全保障、エネルギーの安全保障のため働いしてる現場の人々と接する機会が多いそうだ。電力会社、ガス会社、自衛隊、行政、土木建築会社、介護職員、医療関係者、現場で働いている人たちは、懸命に努力をしている。無責任に他者をたたくマスコミに憤慨している。
また、書籍中、LNG船、LNG受け入れ基地、プラントの様子がかなり出てくる。ガス主任技術者試験の専門用語「アンローディングアーム」まで出てくる。実際に現場を見たようだ。そしてその感想、LNGプロジェクトは、巨額のカネ(兆円単位)がかかり、マイナス162℃を保持する高度な技術に感心している。
世間から冷たい目で見られている最近のライフラインに働くものとして嬉しく思う。この本、ライフライン初め、ガス業界の方々必読の書ですよ。