先日出版した「ガス業界の資格試験」の内容紹介、続きです。本日は、建設・環境系の資格。
ガス業界と土木施工管理技士
土木施工管理技士は、ガス業界で言えば、道路に関連する本支管工事等に従事する人たちに必要な資格です。建設業法では、一定規模以上の請負契約には営業所ごとに主任技術者を置かねばなりません。この主任技術者となれる要件のひとつに、この土木施工管理技士があります。したがってこの試験を目標としている人も多かろうと思われます。
また、ガス業界の人たちについては、土木一般で出題される掘削土量の変化や、専門土木の道路舗装、法規の道路基準法・道路関係法、共通工学の工程管理手法などは、ガス業界の仕事にも必要です。
また、建設関係には、この資格を取得すると、処遇面でも有利になる会社もあり、報奨金や手当てのつく会社も多いようです。次にステップアップするために是非チャレンジしてください。
ガス業界と管工事施工管理技士
管工事施工管理技士は、ガス業界で言えば、建物設備の内管工事に従事する人たちに必要な資格です。土木施工管理技士と同じく、建設業法では、一定規模以上の請負契約には営業所ごとに主任技術者を置かねばなりません。この主任技術者となれる要件のひとつに、この管工事施工管理技士があります。したがってこの試験を目標としている人も多かろうと思われます。
ただし、この資格試験は、ガス管の施工方法に関する出題は少なく、むしろガス主任技術者試験の基礎科目の内容と重複する部分があります。
また、建設関係には、この資格を取得すると、処遇面でも有利になる会社もあり、報奨金や手当てのつく会社も多いようです。次にステップアップするために是非チャレンジしてください。
ガス業界と公害防止管理者
公害防止管理者は、大気、水質、騒音、振動、粉じん、ダイオキシンと区分されています。各々の区分に応じて一定の工場は公害防止管理者を置かねければならなりません。他に建設騒音・建設振動として一定の建設工事は、届け出が必要になっています。
ガス業界においては、法的な資格として必要とされることは少ないのですが、ガス整圧器をはじめとしたガス工作物やガス工事時の騒音・振動対策として騒音・振動の性質、防止技術対策、関連法規を知り対策を検討することは、ガス工作物の維持管理、ガス事業のCSの向上などに寄与でます。
ガス業界とエコ検定
環境問題の高まりとともに、商工会議所の公的資格、エコ検定が人気を集めています。従業員に取得を奨励している企業もあります。環境のトップランナーを目指すガス業界においても、受験者が増加している試験です。
環境の実務はISO14001やエコアクション等ですが、環境を専門としない部署にとっても環境意識を高めることもできる資格です。
続きます。