指宿に泊まって、翌朝は、開聞岳。しかし、本降りの雨だ。時々土砂降りになる。ほんとに登るんだろうか、バスの車内で声を出してみる。誰も反応しない。皆やる気だ。土砂降りに雨で登るのはおかしいと思うんだが・・九州まで8万円もかけて来たのだから無理もないか。私はあんまり気乗りしない・・。登山口に到着、開聞岳は全く見えない。雨、雨、雨・・
ガイドさん2名と会う。お客さんの熱意で登りますよと、私はあんまり熱意ないんだが。登山口は公園で標高百mちょっと。開聞岳は標高922mだから、標高差は約800m。日帰りで800m上り下りする山はあんまりない。私も800mのピストンは初めての高低差だ。ちょっと不安。
さて、9時に登山開始。雨の中、それでも初めはしゃべりながら楽しく歩く。開聞岳も十合目までのマイルストーンがついている。雨はジャンジャン降る。登山道が川になる。道が荒れて悪い。四合目あたりから脚が重くなる。昨日の登山の疲労も少しありそうだ。
五合目で、列の最後尾に位置取りを変えようと、先に行ってもらう。するとまだ最後尾がいるという。添乗員がついて登っているという。六合目の休憩で、ひとり下山したという。最後尾は私か。添乗員と登る。
七合目からは岩、岩、岩、登山者の靴のおかげでピカピカの石になっている。そして雨でこれがまた滑る。九合目からはまた岩、岩、ロープやはしごなどが出て来る。これは本格的な岩登りだ。開聞岳は初級Bと聞いていたが、いやはや。
こんなでかい岩の間を登ります
頂上直下で、先に行ったパーティの下山とすれ違う。そしてやっと登頂。眼下の景色は雨で何も見えない。添乗員に写真を撮って貰い、5分ほど昼食、そして下山。岩の下りは、登りより難しい。慎重に下る。
下は何も見えません。
これが唯一の成果写真です。
ここで、おかしなことになった。添乗員が先に行ってしまったのだ。ピストンとはいえ、パーティから離れて、しかも添乗員にも見放され?て、ひとり下山で、心細い。途中幅の広い下山道で、道に迷う。赤い布きれを見つけて元の道に戻る。あの添乗員、なんで行ってしまうんだ?、ここで滑って転んで骨折などしたら、どうする気だ? 事実登りに3回、下りに3回滑って転んだ。何ともなかったが。
安全登山の基礎知識では、サブリーダーが先頭、リーダが先頭で歩く、と書かれている。クラブツーリズムの会社ではどんな教育をしてるんだ?
五合目でその添乗員と会う。携帯がつながらないから、繋がる五合目まで降りて電話したと。休憩場所の風呂の時間が遅くなる、という電話だそうだ。そんなために・・・
六合目からは岩が終わり、ストックが使えるため、加速する。二合半で先に行ったパーティに追い付く。やれやれ。雨の中6時間の上り下り。土砂降りの開聞岳登山、何とか登り切りました。不完全燃焼でクラブツーリズムに不満の残る登山でした。終わり。