朝4時に朝食を摂り、4時半に出発、なるべく余裕の時間を取りたいための早立ちだ。スタート時にトレッキングポールをチェックすると、一方のポールの三段目がぶらぶらだ。何か部品がなくなっているようだ。
以前から使っていたポールがダメになって、代わりを持って来たんだが、これもダメ。失敗だ、しようがない、三段目のないポールで登る。
左右長さが違うが、文句も言えない、自分の点検が不十分だったのだ。でも、一本ポールで登る人も、ポールなしで登る人もいる、と自分に言い聞かせてスタートする。
しばらく登ると明るくなってきた。そして二合目を通過。ここも合目表示があるんだ。そして周囲が見えるようになって、おお、北アルプス槍ヶ岳が見える。今日はいい天気だ。(帰りの林道バスの運転手さんに聞いたが、今日はこの夏一番の好天だったそうだ)
しばらくは普通の登山道、双児山(ふたごやま)近くで岩が出て来た。2時間とちょっとで双児山に到着。ここ四合目だって、まだまだだ。景色もよくなってきた。
(鳳凰三山のオベリスクが見えてきた)
双児山から一旦下って、今度は駒津峰(こまつみね)に向かって登る。8時半に駒津峰に到着、ここが六合目。大休止だ。甲斐駒ヶ岳本体が見える。朝の光線の関係で、やや暗い。
(白根三山、順番はわからないが、北岳、間ノ岳、農鳥岳)
駒津峰の先、コル付近が八合目、岩の尾根が続き、歩きずらい。仙水峠からの登山道と合流し、このあたり急に登山者が多くなり、私は、お先にどうぞと、時間がかかる。
そして、直登と摩利支天経由の分岐点、六方石に到着。ヘルメットもないし、ソロで危険をなるべく回避したいため、摩利支天経由の道を選択する。
摩利支天の道は、白い登山道だ。今日は時間もないので、摩利支天はパス。
そして山頂に到着。信仰の山らしく草鞋のかかったお社がある。
山頂で、写真を撮って戴く。何枚も撮って戴いた、感謝感謝!
(仙丈ヶ岳と、その手前、今登ってきた、駒津峰に双児山)
(鳳凰三山、後ろに隠れる富士山)
しばらく昼食休憩。この時点でかなり疲れていた。下り、体力持つかな、と少し心配になる。下りはザレ場で、歩きにくい。
上を見上げると縦に割れた花崗岩。昨日、仙流荘に、説明あったな。このあと、狭い登山道、すれ違いの人で時間を取られる。
最後に、駒津峰からの団十郎、甲斐駒ヶ岳。ピラミッドで、白い衣装を着た歌舞伎役者のようだ。美しいね。
今日のコースタイムは、登り4時間20分、下り2時間50分の合計7時間10分。実績は、登り歩行時間4時間50分、下り3時間で合計7時間50分。休憩を入れると9時間半ほど。疲れて休憩が長かったのと、下りのすれ違いに時間がかかったかな。
しかし、山頂に登った時点で、かなり体力を使ってしまい、下りは体力持つかな、と心配した登山でした。山中で体力を使い果たし、ヘリで救助される人がいるが、その気持ち、少しわかるような気がしました。甲斐駒シリーズ、終わり。