(登山翌日、車窓から撮影)
羊蹄山は秀麗な山だ。真狩口7時30分に登山届を出して登山スタート、朝から暑い。一合目からもう汗が噴き出す。二合目、三合目あたりは森の中、特に蒸し暑く無風だ。翌朝知ったのだが、この日は付近は32℃以上と、本州並みの暑さだった。
(真狩登山口)
(一合目)
(こんな森林が続く、森林インストラクターで森を学んだが、今回は余裕なし)
(三合目)
四合目あたりから徐々に体力を奪われ、スピードが落ちてきた。五合目、六合目、休憩を入れながら歩く。
(五合目)
そして七合目に到着、もう12時だ。とても頂上までは時間的に無理。そして相変わらず暑く、無風。周りは雲で景色は見れない。水もこのままじゃ持たないかも。
(七合目)
そして、この七合目で撤退を決める。北海道まで来て、撤退は決めにくいが、ここで判断した。
(七合目では暑さのせいか、景色はかすんで見える)
あとで思うにこの判断は正解だった。翌朝、タクシーの運転手さんから聞いたのだが、この日羊蹄登山中に熱中症で一人なくなったそうだ。ネットでも出てる。夕方5時頃、意識もうろうとして一合目倒れていたが、病院で死亡したという。おお、命拾いしたな。
(登山中死亡のネットニュース)
(下山して山頂を見ると、依然雲がかかっていた)
私、山の知識検定はゴールドまで持ってるが、安全の知識で、熱中症はあまり出てこない。高い山はそんなに暑くないのだ。北海道は涼しいと思って登ったのだが、標高が低い場所は、本州並みでの暑さだった。
今回の登山での敗因は4つ。①朝出発が遅すぎたこと。7時半ではもう日が昇ってカンカン照っている。②北海道がこんなに暑いとは思わなかった、北海道は、旭岳、黒岳、、駒ケ岳、利尻山と登っているが暑いと感じたことはなかった。それだけこの日は特別に暑かった、温暖化が激しいということか。③選定コースのミス、真狩コースは南斜面、日射がもろに当たる。別のコースにすればよかった。④水不足、500ml3本と330ml1本を持って登ったが、明らかに不足した。500ml5~6本必要だった。北アルプス白馬の時に3本で不足だったのが最高で、今までこれで問題なかったんだがねえ。
ちなみに山の知識検定テキストによる計算では、体重70kg×行動時間9時間×5=3.15ℓ で500ml6本と少し。テキストに書いてることは本当だったんだねえ。
と、ここまで書いて気が付いた。そもそもこんな暑い季節は、北海道であっても、登山に不適なんじゃなかろうか。人が死ぬほどの暑さでは、山なんか登るもんじゃないと。
今度は、もっと涼しい季節に、水をたっぷり持って、別のコースから、早立ちで登りたい。gotoキャンぺーンは、北海道往復・朝食付きホテル二泊で、補助付きで一人3万4千円。安いうちにね。