いよいよメインの燧ヶ岳登山、夜明けっとともに出発だ。朝霧の燧ヶ岳は幻想的、この風景を写真に収める写真家も撮っている。我々は、その先へ。
湿原で朝食をとり、いよいよ登山開始。しばらくはほぼ平坦な道を進む。ドロドロの場所もあり歩きにくい。二時間ほども歩いただろうか、視界が広がる。尾瀬沼だ。
さらに山の肩に出る。ここからは山頂が望め、シャクナゲも咲いてる。ベストな風景だ。残りの標高差150m、岩稜帯を登る。
しばらく登ると爼嵓(まないたぐら)の山頂に着く。燧ヶ岳は双耳峰、眼前に見えている柴安嵓(しばやすぐら)が最高峰だ。柴安嵓に登った後は、御池方面に下るには、また爼嵓に登り返さないといけない。腕を使う岩稜帯の登り下りはすごく疲れるんだよね。
(爼嵓山頂)
(俎嵓から燧ヶ岳山頂の柴安嵓を望む、結構急だな)
爼嵓の急な下りを降りて、再び柴安嵓の急な登りを登る。ストックは危険なため、ザックにしまう。そして山頂へ。
登頂だ!! 山頂からは、尾瀬ヶ原の奥に昨年登った至仏山が一望だ。至仏山、こころなしか低く見えるね。この日は快晴、遠く、富士山らしき山も見えたが、本当にあれ、富士山だっただろうか。
(尾瀬ヶ原に至仏山)
そして再び爼嵓に登り返し、御池方面へ下る。途中雪渓が残っており、これを下る。雪渓はだいぶ溶けていて、踏み抜きをしてしまう。人の歩いた跡を慎重に降りる。滑りやすく危険だ。
また湿原が登場。ワタスゲの咲く湿原に、池のある湿原。尾瀬は湿原が特徴だ。最高の風景、ここで昼食休憩。
湿原から、下ってきた燧ヶ岳山頂を見上げる。再びこの風景と出会うのはいつの日か。こんなにいい天気の燧ヶ岳には、もう巡り合わないかも・・
最後は、御池のバスの時間に合わせて下る。ただ、岩が大きく、濡れていて滑りやすく、なかなかスピードが上がらない。ようやく、御池のバス時間に間に合った。桧枝岐の公営の浴場は登山帰りが多い。露天に入り、サッパリする。
この日は早く帰らないと、翌日の講座の準備がある。バスと電車を乗り継いで帰宅。スタートして8時間半、標高差1千mの登山でした。下りの悪路には疲れたな。