確定申告の季節である。フェイスブックでは年に1度のこの作業、同業者から大変だ、大変だという記事が載る。私もサラリーマンを卒業してから、個人事業でこの確定申告を3度ほど提出した。だんだん慣れてきた時点で、会社形態にしたため、決算から税務は税理士さんにお任せした。従ってこの確定申告の作業からは解放されている。
このしくみ、よくできていると思う。個人事業の場合、事業の開業・廃業は簡単だ。労力を要する確定申告なんぞなどしたくはない。そこで税務署は、源泉というしくみを入れている。確定申告しないと、源泉された税金が戻ってこない。従って、特に個人事業の場合は必須の作業になる。
確定申告には、個人事業のような方と、もう一つ、医療費などの還付のための確定申告があるのは知っていた。しかし、まあ、大変な作業のわりに大した還付金額じゃないだろうと、この3年ほどはやらずにいた。
最近、協会健保(私のような中小企業は、この健保に入ってる)から、医療費のお知らせが来て、今度の確定申告から領収書の代わりに「医療費のお知らせ」がそのまま使えますって。ほう、それは楽になるな、と思いお知らせ1年分のリストを見る。(写真の表は欄がブランクですが、本物はこれが日付と病院、金額のリストになっている)結構な金額を払ってる。もしかしたら還付金、かなり戻って来るんじゃないかと思ってたら、配偶者が、確定申告したらという。
めんどくさいなと思いつつ、国税庁のホームページを見ると、データを入れるだけで、申告書類ができるのだという。試しにやってみるか、といくつかの源泉徴収票を取り出して、インプットを始める。15分ほどで割と簡単に終了。結果は、おやおや結構な金額が戻る。(金額はヒ・ミ・ツ)
食わず嫌いだったな。実際に久しぶりにやってみていくつか気が付いてことがある。一つ目は、源泉されている金額。合同会社にしてから税金対策で、源泉税は大した金額じゃないんだが、前の会社の退職金を年金にしていて、こちらの税金の方が今の会社の税金より多い。二つ目は、今は国税庁のHPを使って簡単に申告書ができてしまう。申告書データも保管できて、来年も使える。最後の三つ目は、やっぱり、「医療費のお知らせ」が申告書に使える点だ。これが一番かな。2月頃、1年分の領収書をかき集めても大体領収書は不足する、紛失だ。そのため面倒くさくて申告しない人も多いだろう。私もそうだった。これ、画期的だ。
このあとの作業は、振り込まれる口座を指定し、源泉などを台紙に張り付けて、マイナンバーの証明をコピーして、封書に入れる。郵便局から出して終わり。あとは、還付を待てばいい。楽になったもんだ。還付申告、ぜひ検討してみてくださいな。