百花登山シリーズを始めたが、もう躓いた(つまずいた)。秋も深まって山にはもう花がないのである。しようがない、来春までは、テレビにもある百低山シリーズにする。
百名山は、自分の気に入ったものも合わせて、「私の百名山」、これは続けるが、数は少ない、こちらも来夏になる。従って、私の百名山、百花登山、私の百低山と、3本の並行だ。私の百低山が一番多くなるかな。
さて、10月29日、日曜は、クラブツーリズムの荒船山ツアーに参加した。新宿からバス、下仁田までは高速で、ここから山道に入る、これがまた長い長い。
そして11時近くに登山開始。スタートは内山峠という、標高1080m、荒船山は標高1423m、大した登りじゃなさそうだが、これがどっこい、上り下りを繰り返す、実際は、標高差の二倍くらいになる。
登り始めて、すぐに荒船山のシンボル、艫岩(ともいわ)が見え始める。紅葉していて美しい。この「艫」は、船の後ろの部分、艫岩を大きな船に例えて、荒海を航海するのだ。
1時間ほどで、鋏岩(はさみいわ)修験道道場跡へ、小休止。
この山は、左右どちらかが切れていて、結構、気の抜けない山だ。ツアーの前の方が、カメラを落とした。黒い塊が、崖下を勢いよく下っていく。百mも落下しただろうか。本人にはお気のどくだが、人間じゃなくてよかったね。艫岩が近づいて来た。
一杯水という地名。昔の人はここで小休止して、そばの滝の水を飲んだという。
ここからはストックを仕舞い、三点確保もある岩々だ。30分ほどかな、日曜でとにかく渋滞してる、片側交互通行だ。
そして艫岩の上へ。ここは以前、クレヨンしんちゃんの作者が崖から落ちて死亡した場所だ。今でも注意書きがある。
それでも展望は素晴しい。一枚目は神津牧場方面、もう一枚は浅間山方面、浅間山の頭は見えてなかったけどね。ここで遅い昼食。
艫岩の上は、地形的にメサと言って、四国の屋島と同じ、フラットだ。そして30分ほど歩き、最後は急登、最高峰の経塚山へ。
今度は下り、星尾峠という、ロマンな名前の峠だが、普通の峠だ。
下りは歩きやすい。荒船不動尊へ。
最後は、内山大橋手前で、バスが待っていた。振り返って、艫岩の最後尾を一枚。秋も深まった、所要5時間、累積標高差625m、花のない荒船山でした。この山は、うう~ん、私の百名山には入らないな。百低山だ。