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この中公新書は、「温暖化は二酸化炭素が原因ではない!!」というものである。以前にもこのブログで書いたが、温暖化は、太陽黒点の変化で宇宙線が変化し、地球の下層雲の量が変わって、これが気候変動の原因だというものである。
地球の気温は、歴史時代では、中世に上昇し、飢饉の続発した江戸時代に低下した。そしてそれ以来、上昇し続けている。一方、二酸化炭素は産業革命以後、19世紀になって急上昇した。このカーブはその形から
ホッケースティックという。しかし、ウイキリークスのすっぱ抜き(クライメートゲート事件という)からこのカーブは疑惑の対象となっている。
しかし仮に正しいとしても、二酸化炭素と気温の関係はどうもフィットしない。むしろ、宇宙線の変化のほうが気温とフィットしている。ウイキリークスの件以来、世界では、二酸化炭素説は揺らいでいる。
イギリスの世論調査では、二酸化炭素という人為的温暖化説を信じる人は26%に低下、アメリカの気象予報士の調査でも気候変動要因は自然災害であると思う人が63%、二酸化炭素説は詐欺だと思う人は27%だそうだ。これはこれは。
温暖化対策法案も、オーストラリア、フランス、カナダで否決。アメリカも不成立となっている。
私は、今まで、地球温暖化は二酸化炭素だと信じて疑わなかったが、この本の内容(宇宙線説)も本当か?と思う。にわかには信じられない。
二酸化炭素の増加は1860年頃から始まり、1960年頃から顕著になっているのに対し、気温は1800年頃から直線的に上昇している。このズレはどうやっても説明できない。
しかしどっちにしても、まあ、すぐに世論は変わらない。今世紀になって宇宙線も変化し、温暖化も止まっており、あと10年もあればデータで証明でき、はっきりするんじゃないか。まあ、それまでは宙ぶらりんの状態だが。