最近、新聞の広告欄には「日本国破たん」という見出しが躍っている。三橋達也氏の「日本の未来、ほんとは明るい」を読んで感じたことがある。叫んでる人達は、恐らく簿記の貸借対照表を知らないな、ということ。
国の収入が40兆円、支出が90兆円、不足分は国債で賄い、国の借入累計が900兆円、さあ、大変だ、日本が破たんする・・ これは、簿記で言う損益計算書(PL)のことである。PLは、家計ではよく当てはまる。
ところが日本の貸借対照表(BS)は、資産=負債+自己資本が何と5,500兆円、そのうち政府の負債が990兆円、政府の資産が470兆円、政府の負債は日本全体の負債のわずか18%、そして純資産は世界最大でなんと260兆円。、日本は世界一のお金持ちである。桁数は多いが、一般企業でいうこの数字のバランスは、特段つぶれそうな数字ではない。ごく普通のBSである。
つまり、貸借対照表=簿記の分かる人なら、どうということはないレベルで、破たんなどあり得ないBSである。大騒ぎする人は、きっとBSの意味が理解できない、つまり、簿記がわからない人だろうと思う。
三橋さんの著書から、私なりに考えてみました。サラリーマンなら、簿記を学習すべきでしょう。私も、簿記2級と建設業経理事務士2級を取得した後、中小企業診断士として、9社の財務分析をやり、ようやく財務諸表が読めるようになりました。簿記って大事ですよ!!