キリスト教が誕生したころを扱った映画を以前録画してあったのでやっと見ることができました。
ほんとうは図書館から借りてきたジェームス・ディーンの遺作「ジャイアンツ」を見たいのですが、
まとまった時間が取れないので、少しずつ見ていたスペクタクル映画の続きを見て見終えました。
「聖衣」はキリストの処刑から始まるカリギュラの時代、「クォ・ヴァディス」はネロの時代。キリスト教が
生まれる時代背景がわかる映画でした。でも結局はラブ・ロマンス、スペクタクル映画なのです。
人間をものとして扱った奴隷制度があり、人が人を殺しあうことを見世物にした時代に、女性や弱者の立場に
立ったキリスト教。今の時代にも変わらぬ教えです。迫害されていたキリスト教が300年後にローマ帝国の宗教に
なって行った経緯も興味があります。
聖衣 the Robe (1953)
監督 ヘンリー・コスタ
原作 ロイド・C・ダグラスによる同名の小説
音楽 アルフレッド・ニューマン
キャスト リチャード・バートン、ジーン・シモンズ、ヴィクター・マチュア
クォ・ヴァディス Quo Vadis (1951)
監督 マーヴィン・ルロイ
原作 ヘンリック・シェンキウィッチ ”クォ・ヴァディス”
音楽 ミクロス・ローザ
キャスト マーカス・ヴィニシウス:ロバート・テイラー
リジア:デボラ・カー
ネロ:ピーター・ユスティノフ
同じキリストの時代を扱った「ベン・ハー」の方がキリストの奇跡を描いていて、子供の頃、両親と
一緒に見て感動したことを覚えています。父が若いころキリスト教に傾いていたので、私にも小学生の頃、
聖書物語やギリシア神話の本を買ってもらったことがありました。なんと今のヨーロッパの精神の元になる
ような2冊だったのですね。私はギリシア神話は得意ではありませんでした。聖書の方に深く興味を持ちました。
映画とは直接関係ありませんが、ロバート・テイラーは確か「哀愁」にヴィヴィアン・リーと共演した
俳優だったと思いだしました。デボラ・カーもどういう顔をしていた人だったかも忘れていたのですが
美しく気品があり、素敵でした。思えば「王様と私」に出ていた人でしたね。この古い映画は
中学生のころ見に行ったり、TVで観たりしていたもので、あまり覚えていません。
この二つの映画を見て、アメリカ人が演じているのが、なんとなく違和感がありました。あの英語がね~。
リチャード・バートンの英語はまだいいのですが。それに引き換え、女優の凛としたまた楚々とした美しさ
にあらためて気が付きました。
デボラ・カーを調べていたら「地上より永遠に」に出ていました。中学生の低学年の頃、この映画が見たくて
母に新宿の映画館に連れて行ってもらったことがありました。友人も一緒だったと思います。
それにしてもずいぶん大人びた映画を見たものだと後から思います。
中学生の頃だったか友人と渋谷の東急名画座で「南太平洋」を見て、曲がどれも素敵で感動した
戦争を絡めた映画もありましたね。あの頃は映画っていいですね~と言えるような作品も多かったかも
しれません。東急名画座に行って、同じビルのジャーマンベーカリーでパフェを食べるのが楽しみでした。
「映画の友」や、「スクリーン」を読み始めたのも小学生高学年。その後すぐ音楽シフトして「音楽の友」
「ミュージック・ライフ」「ニュー・ミュージック・マガジン」に変わっていきました。
緊急事態宣言下の夏、録画したり、図書館から借りてきた古い映画をいくつか見ましたのでとりとめのない
映画の話が続きます。