9月17日
初めてファビオ・ルイージを聴きに行ったのは2009年。その時のプログラムはR.シュトラウスとブラームス。
シュトラウスはドン・ファンで、その後何回か聴きました。ブラームスもルイージはよく演奏していて何回も聴いています。
初めて聴いたときはすごいショックでした。都民劇場でいろいろな海外の指揮者の演奏を聴く機会はあったのですが
そのタクトから流れる音楽が素晴らしく圧倒されました。オケはドレスデン。その後ウィーンやデンマーク、メトのオケで
聴いたかと思います。
ファビオ・ルイージ首席指揮者就任コンサート Cプログラム
R. シュトラウス/交響詩「ドン・フアン」作品20
R. シュトラウス/オーボエ協奏曲 ニ長調
R. シュトラウス/歌劇「ばらの騎士」組曲
ルイージが得意とするR.シュトラウス。再び聴けることを楽しみにしていました。ファビオ・ルイージのR.シュトラウスを聞くと
音をたくさん、森林浴のように浴びる感じがします。ときに音の洪水、ときにまるでオーケストラで歌を歌っているような感じさえ
します。そこには前回の緊張感にあふれたレクイエムとはまた違う音楽の姿がありました。すごくリラックスして音のシャワーを
浴びていました。
「オーボエ協奏曲」はやさしいオーボエの音が好きですが、とてもリラックスできるやさしい曲です。
圧巻は「ばらの騎士」組曲でした。色彩豊かな歌の世界がありました。やっぱりウィーンやドレスデンのオケとは違い、あのしゃれた
感覚は日本人には出しにくいものなのでしょうか・・ ルイージは日本のオケの良さを伸ばして行ってくれるのでしょうとこれから
先がとても楽しみです。N響の旅立ちを楽しみに見送る感じです。と同時に自分の人生も絡めてこれからどんな旅になるのだろうと
思いがよぎりました。しばらくの間音楽に浸れて別の世界に行って幸せでした。N響と一緒に私も学んで行きたいです。ルイージが
どんな世界を見せてくれるのかとても楽しみです。コロナで何年間も生の音楽を聴く機会を失っていた私としては・・
郷古 廉(右) ヴァイオリニスト、今回のコンサートマスター オーボエはエヴァ・スタイナー
今日のコンサートは生きることを励ましてくれるようなメッセージが詰まった音楽でした。
あと残ったコンサートはサントリーホールのブラームスとベートーヴェン。基本のドイツ音楽。今回のブラームスは今までも
ルイージで何回か聴いていたので就任記念コンサート3回もは行きすぎかと思いチケットは買いませんでしたが、2番をじわじわと
聴きに行きたくなってきてしまいました。 → サントリーホールはチケット完売で当日券販売なしでした
新しいチケット入れすてきでしょう・・
行きに代々木公園で見たマンジュシャゲ。
もうこんなに咲く時期になったのですね。
何かイベントをやっていました。
皆でたたえあって・・・
オーケストラの中で広がる和みの気持ちが伝わってきます。
今回の席は前回と同じ一番安い席で同じ列でしたが、正面を少し右にずれていたのでしっかり見れて良かったです。
レクイエムの時は前の人の頭とすっかり指揮者がかぶってしまう正面でした。やっぱりもっと近い方にすればよかったと
思いましたが、今回は充分でした。前回は前の人が極端に体を寄せていたり、しょっちゅう動いていたので落ち着きません
でした。
帰り道で・・
タイの民族衣装を着た人たちがパフォーマンスをやっていたようです。
家に帰ってコーヒーを入れました。
参考)
Strauss Oboe Concerto | Lothar Koch | Karajan
Strauss: Rosenkavalier-Suite ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada
Sep. 17 2022 Harajuku