9月9日
やっと星岡の日本料理講習会について書くことができます。忘れそうなので早く記録しておかなくては
と思っていても、花の写真の整理に時間がかかったり、コンサートは忘れないうちにと思うので、時間がだいぶ
経ってしまってからになってしまいます。
9月の星岡。暑くて和服を着る気になれず洋服で行った記憶があります。天気も崩れたのだったかしら・・
もう記憶のかなたになってしまいました。
9月の献立
前 菜 鶏ささみ生姜正油
向 附 いか菊花和え 木の葉胡瓜
椀 海老あんぺい取り
煮 物 みがき鰊含め煮 茄子煮
温 物 いちじくふろふき
酢 肴 木の葉あじ 花れんこん
ご 飯 きのこご飯
今回はほうちょう使いが素晴らしい日本料理の紹介
木の葉胡瓜を作るには途中まで打ち込み(切り込みを入れ)
塩につけたあと押しておいてから、仕上げる時に縦に切り込みを入れて
開くと菊の葉のようになります。
私たちが作る時は竹串などを両側において下まで包丁が通らないようにします。
うまくいけばとてもかわいらしいものができるのですが、以前一度作った時に
大雑把なものができたような記憶があります。
花れんこんも作ったことはありません。
鯵に降り塩をしておいておいたものに大葉をはさみます。
これも切り開いて立てて形を作ります。
お部屋に戻り、いただきます。
鶏ささみの生姜正油和えは帰ってからすぐ作ったかと思います。
片栗粉をまぶしてさっと湯通ししたささみはツルっとした食感で
おいしいです。
いかと菊の花はきれいですね。私は食用の菊の花を自分で料理に使ったことはありません。
あまり売っているのも見ないし・・ 木の葉胡瓜がかわいいです。
あんぺいとは茹でることを意味して、蒸す真薯より少し簡単かもしれませんが
なかなか手が出ない料理です。海老のすり身と魚のすり身と卵白、片栗粉、山芋などを
合わせて椀だねにします。春菊とまいたけを添えてあります。
この鰊はまず番茶で茹でてから水を差すという方法で本当においしくできます。
暮れににしんそばを作りましたが、京都で食べるのと同じくらいおいしかったです。
これも面倒でなかなか手が出ない料理です。煮汁で煮た茄子がなんとも味が染みて
極上の感じ。
大好きないちじくのふろふき
いちじくはらせんに皮をむいてから蒸して使います。
1回くらい作ったことはあるかもしれないけれど、また作ってみたい料理です。
つまみなが添えてありました。あたり胡麻と白みそで作ったあんをかけます。
茸ご飯はしめじでした。家に帰ってエリンギで松茸ご飯風にして作りました。
松茸のお吸い物も使って。
参加している料理の好きな方たちをお話をしながらおいしくいただきました。
星岡で味わえるものは料理だけではありません。それが私が行き続けている理由なのかもと
思いました。もう卒業してもいいと思うのですが、あの空間の中で味わう日本の美とか
ひきつけられます。そこで流れる静かな時間も。茶事の方の移行も考えないわけでは
ないのですが、もっと気楽にゆったりと味わうことができるような気がします。
回数を減らしてでも行きたいなと思っています。
Sep. 9 2022 Asagaya