碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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”現実世界”にも黒人大統領登場

2008年11月05日 | 日々雑感
日本時間の午後1時を過ぎて、オバマ候補の獲得数は過半数を超えた。いわゆる当選確実が出たわけだ。

共和党の久しぶりの政権奪回もさることながら、メディアはやはり「黒人の大統領誕生」のインパクトに重点を置いている。

朝の授業。「テレビ報道」について話をする中で、昨日・今日の大統領選挙報道にも触れたが、学生たちはオバマ氏が「黒人であること」に、メディアほどの注目・関心を示してはいなかった。

確か昨日の夕刊紙のどちらかにも書かれていたと思うが、フィクションの世界では、「黒人大統領」は別に珍しくない。

ヒットドラマを見ていない学生サンも見ていた、そして見ているアメリカ製テレビ映画「24」に出てくる大統領は黒人だ。

また、巨大隕石が地球を襲う映画「ディープ・インパクト」でも大統領役はモーガン・フリーマンが演じていた。

確かにオバマ氏が現実の世界では「アメリカ史上初の黒人大統領」だが、最終的に大事なポイントは、黒人だとか、白人だとかではなく、その人物が大統領として、これから何をするのか、だろう。

願わくば、経済を含む世界規模の混乱を、少しでも収めて欲しいものだ。

アメリカが風邪をひけば、自分も寝込んでしまう日本にとって、この次期大統領の動きは影響が大きいはず。

選挙の騒ぎが静まった後、どんな「チェンジ」が起きるのか、起きないのか、冷静に判断していくべきだろう。