先週の「週刊文春」で、坪内祐三さんが、今月の「新潮文庫」はすごいぞ、みたいなことを書いていらしたので、書店でチェックしてみた。
おお、確かに、不思議なオーラを放っているではないか。さっそく兵本達吉『日本共産党の戦後秘史』、NHKの刊行委員会編『あの人に会いたい』などを購入。
『日本共産党の戦後秘史』の帯がすごい。「小林多喜二もあの世で哭(な)いている」だもん。
著者である兵本さん(70歳)は、長く党内にいた人だ。内部にいたからこそ語れる「軍事部門」の動きとか、「山村工作隊」のことだとか、まあ、かなりキナ臭い実話が満載で、一気読みとなる。
「山村工作隊」をはじめ、久しぶりで見る文字が多いのも特色で、「軍事訓練」や「武装蜂起」はもちろん、「暴力革命」なんてのも出てくる。党活動も命がけだったわけだ。
現在の日本共産党しか知らず、小林多喜二の『蟹工船』を読んで「わあ、俺たちとおんなじじゃん」とか言っている(いないか)若い衆も、この本で、その歴史を確認した後、入党するなり何なりしたらいい。
『あの人に会いたい』は、当然ながら番組の文庫化。NHKが持っている膨大な映像資料の中から、昭和を代表する人物たちへのインタビューをピックアップしたものだ。
一番手が三島由紀夫で、湯川秀樹も、料理人の辻嘉一も、将棋の升田幸三も、宇野千代も、白洲正子だって並んでいる。うーん、豪華メンバーだ。
この本では、一人一人の分量はそんなに多くないから、ここで興味をもった人物の著作を読むなり、調べるなり、彼らへの、いわば導入・入門として使えばいい。
たとえば、禅僧である関 牧翁(せき ぼくおう)さんの言葉。
三百六十五日、朝起きた時が生まれた時。
「良い日である、おめでたいのである」と決め込むのだ。
おお、確かに、不思議なオーラを放っているではないか。さっそく兵本達吉『日本共産党の戦後秘史』、NHKの刊行委員会編『あの人に会いたい』などを購入。
『日本共産党の戦後秘史』の帯がすごい。「小林多喜二もあの世で哭(な)いている」だもん。
著者である兵本さん(70歳)は、長く党内にいた人だ。内部にいたからこそ語れる「軍事部門」の動きとか、「山村工作隊」のことだとか、まあ、かなりキナ臭い実話が満載で、一気読みとなる。
「山村工作隊」をはじめ、久しぶりで見る文字が多いのも特色で、「軍事訓練」や「武装蜂起」はもちろん、「暴力革命」なんてのも出てくる。党活動も命がけだったわけだ。
現在の日本共産党しか知らず、小林多喜二の『蟹工船』を読んで「わあ、俺たちとおんなじじゃん」とか言っている(いないか)若い衆も、この本で、その歴史を確認した後、入党するなり何なりしたらいい。
『あの人に会いたい』は、当然ながら番組の文庫化。NHKが持っている膨大な映像資料の中から、昭和を代表する人物たちへのインタビューをピックアップしたものだ。
一番手が三島由紀夫で、湯川秀樹も、料理人の辻嘉一も、将棋の升田幸三も、宇野千代も、白洲正子だって並んでいる。うーん、豪華メンバーだ。
この本では、一人一人の分量はそんなに多くないから、ここで興味をもった人物の著作を読むなり、調べるなり、彼らへの、いわば導入・入門として使えばいい。
たとえば、禅僧である関 牧翁(せき ぼくおう)さんの言葉。
三百六十五日、朝起きた時が生まれた時。
「良い日である、おめでたいのである」と決め込むのだ。
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