碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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『トライアングル』のドラマと原作の間

2009年01月08日 | テレビ・ラジオ・メディア
今月から始まる新ドラマの中で、注目していたのが『トライアングル』(関西テレビ制作)だ。

まず、原作が新津きよみさんの小説であること。

きよみさんは、私の松本深志高校時代からの友人・新津岳人君(現在映画プロデューサー)の妹さんだ。きよみさんも深志に来たが、今度は私の妹と同級生になった。兄同士、妹同士が友人ということになる。

ちなみに、作家として活躍するきよみさんの夫は、これまた作家の折原一さんである。夫婦で推理作家というのも珍しい。

さて、ドラマ。

6日の第1回を、かなり面白く見た。冒頭から引き込む。25年前、10年前、そして現在と、どんどんギアチェンジしていく。贅沢なフランス・ロケも行っている。

物語の核になるのが、25年前に起きた少女殺害事件だ。この事件につながる人たちが、一体何を抱えていて、これからどうしていくのか。とにかく初回だから、たくさんの<謎>が提示されていた。

キャストが充実しているのも嬉しい。というか、ゴヒイキの堺雅人や相武紗季がいる。佐々木蔵之介がいる。谷原章介がいる。北大路欣也も相変わらず渋い。大杉漣まで出てくるはずだ。いいメンバーではないか。

後は、メインの江口洋介、稲垣吾郎、広末涼子の3人が、どこまで頑張るか、です(笑)。

小説という原作があるとはいえ、ドラマは脚本が勝負。水橋文美江さんの脚本は、原作をベースにしつつも様々なアレンジを施して、連ドラにふさわしい“風呂敷”の広げ方をしていた。

第2回目が楽しみだ。

トライアングル
新津 きよみ
角川グループパブリッシング

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