昨年秋、「菊池寛賞」を受賞した、画家の安野光雅さん。
その最新エッセイ集が『語前語後』(文藝春秋)だ。
元々は、季刊誌『数学のたのしみ』(日本評論社)に、4年間続けられた「村の広場の午後」という連載である。
253本もの短い文章の内容は多岐に渡っている。本のこと、新聞の記事、旅先での話・・・。
いずれも安野さんは、ふと気がついた、ふと気になった、という雰囲気の軽いタッチで書いている。それでいて、読む側は「へえ~」とか「ふ~ん」とか、つい声がもれる面白さだ。
しかも、この本を読む限り、安野さんが意外とテレビをよくご覧になっていて、驚く。
「課外授業 ようこそ先輩」
「ピタゴラスイッチ」
「ザ!世界仰天ニュース」
「行列のできる法律相談所」などなど。
それどころか、あの「あるある」捏造問題にまで言及している。
こうした事件が起きたとき、番組制作者側が「視聴者もつくりが入っていることを分かっている」と言い訳することに対して、「無責任だ」とお怒りだ。
その通りです。
巻末の、森毅先生との対談も、画家と数学者の「ものの見方」に関する相違や共通点が、とても興味深い。
その最新エッセイ集が『語前語後』(文藝春秋)だ。
元々は、季刊誌『数学のたのしみ』(日本評論社)に、4年間続けられた「村の広場の午後」という連載である。
253本もの短い文章の内容は多岐に渡っている。本のこと、新聞の記事、旅先での話・・・。
いずれも安野さんは、ふと気がついた、ふと気になった、という雰囲気の軽いタッチで書いている。それでいて、読む側は「へえ~」とか「ふ~ん」とか、つい声がもれる面白さだ。
しかも、この本を読む限り、安野さんが意外とテレビをよくご覧になっていて、驚く。
「課外授業 ようこそ先輩」
「ピタゴラスイッチ」
「ザ!世界仰天ニュース」
「行列のできる法律相談所」などなど。
それどころか、あの「あるある」捏造問題にまで言及している。
こうした事件が起きたとき、番組制作者側が「視聴者もつくりが入っていることを分かっている」と言い訳することに対して、「無責任だ」とお怒りだ。
その通りです。
巻末の、森毅先生との対談も、画家と数学者の「ものの見方」に関する相違や共通点が、とても興味深い。
語前語後安野 光雅朝日新聞出版このアイテムの詳細を見る |