碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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コンパクトカー試乗第2弾は、スズキのスプラッシュだ

2009年01月14日 | クルマ
トヨタiQに続く、コンパクトカーの試乗第2弾は、スズキのスプラッシュ。

軽自動車のイメージが強いスズキも、スイフトあたりから変わってきた。ヨーロッパ・テイストというのか、しっかりした乗り味のクルマを送り出すようになったのだ。

スプラッシュは、スイフト同様に欧州戦略車だそうだ。なんてったって、丸ごとハンガリー製。スズキの車というより、スズキの輸入車である。

スタイルは、ずん!という感じで大地に踏ん張っていたスイフトと比べると、ちょっと“前のめり”に見える。背も高い。車全体でいえば、後ろの部分が断ち切られているような印象だ。ここは好き嫌いがあるかも。

乗り込んでみると、SUV並みに着座位置が高く、視界がよろしい。頭の上の余裕もある。インテリアはシンプル。

で、走り出す。

ふーむ、足回りというか、乗り心地というか、結構な硬さではないか。確かに欧州車、特にドイツ車に似た感覚だ。

また、走ってみると、座席の硬さが少し気になる。これは狙いなんだろうけど、長時間でも疲れないというのは、本当に長く乗ってみないと分からない。

坂道で、一瞬「やや非力かな」などと思ったが、CVTらしい走りはスムーズだ。エンジンのサイズ、リーズナブルな価格などからいって、文句はない。

全体的には、終始「硬くてマジメなドイツ風(ハンガリー風?)」が伝わってきた。でも、コレじゃなきゃ!という“決め手”も見当たらないのだ。

「オーベーか!」と古いツッコミを入れつつ、降車。

いい奴なんだけどねえ。