碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

千歳で途中下車して、「柳ばし」へ

2011年10月30日 | 日々雑感

札幌でのすべての予定を終えて、帰京。

でも、新千歳空港へと直行せず、千歳駅で途中下車した。

「柳ばし」で食事だ。

本日、お母さんが用意してくださった特別メニューは、たくさんの野菜と低カロリー・ハンバーグだった。

ヘルシーにして美味なり。

ご飯茶碗は、私が千歳科学技術大学に単身赴任していた頃に使わせてもらっていた、小ぶりな「ドラえもん」柄。

お茶碗キープだ(笑)

今月も、お母さん・お父さんと雑談をしながら食事ができたことに感謝です。

ごちそうさまでした。


劇場スクリーンで『ブラック・サンデー』

2011年10月30日 | 映画・ビデオ・映像

札幌シネマフロンティアで、映画『ブラック・サンデー』を観た。

愛好している「午前10時の映画祭」の1本だ。


ベイルートのテロ組織“黒い9月”は、スーパーボウルに沸く巨大スタジアムの上空で、巨大飛行船を爆破するという無差別テを計画。米大統領を含む8万人の大観衆の命を奪おうとする。そのことを知ったイスラエル特殊部隊カバコフ少佐(ロバート・ショー)たちが犯人グループを追跡するが、飛行船はついにスタジアムに突っ込んでいく…


監督はジョン・フランケンハイマー。

テロを実行しようとする元米軍パイロットにブルース・ダーン。“黒い9月”の女性テロリストはマルト・ケラーだ。

これは1977年の作品だが、当時、日本では公開されなかった。

上映予定の映画館を爆破するという脅迫があったため、公開一週間前、突然の上映中止が決まったのだ。

そういうわけで、後にビデオにはなったが、スクリーンで観るのは初めて。

「午前10時の映画祭」に感謝である。


ブルース・ダーンはベトナムで戦っていて撃墜され、捕虜となった兵士だ。

ひどい体験を経て帰国してみると、今度は妻や周囲の人間から疎外されていく。

確かスタローンの「ランボー」もベトナム帰りで、やはり社会から冷たい目で見られていたっけ。

全体はドキュメンタリー・タッチで、緊迫感が持続している。

一番の見せ場は、やはり飛行船がスタジアムへと向かうクライマックスだ。

どこかのんびりしたイメージの飛行船。

動きも緩慢で、音も静かなこの大きな飛行物体が大量殺戮兵器となる不気味さ。

船体に描かれた、タイヤメーカー「グッドイヤー」のロゴが忘れられなくなる。

「ジョーズ」が75年で、「ブラック・サンデー」がその2年後だから、ロバート・ショーは50歳だ。

それにしては、この映画の中で、まあ、よく走ること。

でも、公開の翌年、心臓発作を起こし、51歳で亡くなってしまった。

それから、もう30数年が経っている。

しかし、映画の背景となっていたパレスチナ問題は、今も深刻なままだ。