碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀 SMAPスペシャル』のSMAP

2011年10月11日 | テレビ・ラジオ・メディア

SMAPも、もう20年なんだね。

よくぞ、この浮き沈みの激しい世界で、トップを張ってきたものだ。

そんな、かなり感心する思いで、NHK『プロフェッショナル 仕事の
流儀 SMAPスペシャル』を見た。

中国・北京公演の密着ドキュメント。

これが初の海外公演だというから驚きだ。

もっと普通に演出家がいると思っていたら、メンバーの香取君が演出だというので、またびっくり。

公演に向けての取り組み。

それぞれが語る言葉。

自分たちが何者で(どれほどの者で)、何をしているのかを、しっかり把握していることが伝わってくる。

そして何より、彼らの、この「生真面目さ」。

いや、基本にそれがあるから、20年なのかもしれない。

SMAP、かなり再評価です(笑)。

今週の「読んで書いた本」 2011.10.11

2011年10月11日 | 書評した本たち

本は、どこでも読む。

電車とかの移動中はもちろんですが、家のお風呂やトイレでも読みます。

で、今、トイレではまっている(?)のが、デカルトの『方法序説』(ちくま学芸文庫)。

集中できるのか、こういうタイプの本を読むのに適しているみたいだ。

それにしても『方法序説』は、高校1年の時の英語の副読本だったのだが、岩波文庫の訳で読んでもよくわからないものを、英文で読ませていた当時の先生はすごい(笑)。


今週の「読んで(書評を)書いた本」は、以下の通りです。

川瀬七緒 『よろずのことに気をつけよ』 講談社 

水野 肇 『糖尿病と私』 中央公論新社

東野圭吾 『マスカレード・ホテル』 集英社

小中陽太郎 『いい話グセで人生は一変する』 青萌社

堀井憲一郎 『いますぐ書け、の文章法』 ちくま新書


・・・・川瀬さんの『よろずのことに気をつけよ』は江戸川乱歩賞受賞作。

物語に、民俗学を巧みに取り込んだところがキモだ。

「週刊文春」の連載をはじめ、ずっと堀井さんの書くもののファンです。

今回の文章講座も、面白いだけじゃなく、実際に有効なところが有難い。


* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』(10月13日号)に
  掲載されています。