発売中の『週刊新潮』最新号が、俳優・山本太郎さんのNHK「あさイチ」出演に関する記事を掲載。
ちょうど番組を見ていたこともあり、記事の中でコメントしています。
反原発「山本太郎」が座るNHKの「特等席」
ちょっと痩せていたから見間違いかと思ったが、やはり山本太郎(36)だった。NHKの情報番組「あさイチ」で笑顔を振りまいていたのは10月6日のこと。
山本といえば、3月11日の震災以後、Twitterで反原発発言を繰り返し、その発言が元でドラマの仕事を降板することになったと呟き、ついには所属事務所を辞める羽目になった男だ。
フリーランスでは芸能活動も厳しかろう、と思いきや、大分の別府温泉を訪ねた山本は、スタジオからも元気いっぱい振舞った。曰く――。
地獄めぐりに因んで、視聴者への投稿のお題を決めようとすると、「いいんですか?私が見た地獄とかじゃなくて」
別府での案内人が県庁職員と聞くや、「滅茶苦茶、羨ましいですね、その安定した職業」
別府名物“地獄蒸し”を食べた感想を聞かれて、「いいことばっかりですよ。もう明日、地球が終わってもいいかと思いましたよ」
おいおい、反原発はどこ行った――。
上智大学の碓井広義教授(メディア論)も番組を見ていたひとりだ。
「地熱発電にまで言及するのかと思った。作り手が山本の行動を心情的に応援しているようにも感じました」
「あさイチ」といえば、セックスレスから乳房の垂れ、閉経、果ては有働アナの脇汗まで、朝っぱらから取り上げるのがNHKらしくないことで人気の番組である。
「井上勝弘チーフプロデューサーは朝日新聞の連載で“従来のテレビが取り扱うことをためらってきたテーマに、あえて正面から立ち向かった”と書いていますが、タブーへの挑戦を出演者にも広げたんですかね」
NHKに真意を尋ねると、「山本さんには公共放送の趣旨を理解していただいた上で、ご出演いただいております」(NHK広報局)
念入りなんだろうな、公共放送の趣旨説明とやら。
(週刊新潮 2011.10.20号)
・・・・確かに、画面で見た瞬間は、ちょっとびっくりしましたが、そのレポーターぶりは、“屈託”など感じさせない(笑)、明るく気さくな雰囲気で、なかなか良かったです。