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碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

新ドラマ「蜜の味」の菅野美穂に注目

2011年10月18日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』連載中の番組時評「TV 見るべきものは!!」。

今週は、始まったばかりのドラマ「蜜の味」を取り上げました。


今が旬!大人の色香で勝負をかける
菅野美穂は期待できる


NHKで「セカンドバージン」を当てた脚本家の大石静。禁断シリーズ最新作は叔父(ARATA)と姪(榮倉奈々)の道ならぬ恋を描くフジテレビ「蜜の味」である。

このドラマの注目は医師であるARATAの恋人、菅野美穂だ。自身も優秀な病理医でプライドも高い。突然現れた親戚の田舎娘に男を奪われるわけにはいかないのだ。先週の第1回で早くも榮倉の恋心に気づき、警戒感を強めている。怖い。

今回のドラマで驚いたのは菅野が“格下”の榮倉との「W主演」を引き受けたことだ。しかも番手(その作品における役者の序列)としては榮倉がトップ。菅野にはかなりの屈辱のはずだ。

しかし菅野はメゲない。その気持ちを演技にぶつけてきている。ARATAとのベッドシーンも映画「セカンドバージン」での鈴木京香の“脱ぎ惜しみ”と比べたら立派なものだ。

20歳の時に写真集「NUDITY」で見せたスレンダーな肢体に女性らしさが加わって、今が旬。榮倉とのひと回り近い年齢差や12㌢の身長差などに負けない大人の色香で勝負している。

いや、菅野が対抗すべきは日テレ「家政婦のミタ」の松嶋菜々子かもしれない。あの微弱な表現力を「能面」芝居でカバーして初回視聴率19.5%。

菅野にしてみれば自軍の11.6%は不本意だ。その悔しさもバネにますます加速していってほしい。

(日刊ゲンダイ 2011.10.17)

「大学広報研究会」で講演

2011年10月18日 | 大学

「私立大学連盟東京13大学広報研究会」という、各大学の広報セクションの方々が集まる研究会で、講演をさせていただいた。

タイトルは「クライシス・コミュニケーション~メディアとのつき合い方」。

企業や組織で不祥事が発生した際、押し寄せるメディアにどう対処するか、というお話だ。

当然ながら、大学もまた“平和の楽園”ではない。

いいことも悪いことも、さまざまな事が起きる。

もちろん、いわゆる不祥事だって発生することがある。

クライシス・コミュニケーションは、メディアからのファースト・コンタクトから始まる。

この初期の段階が非常に大事で、ここで対応を間違うと、致命的な事態に陥ったりするのだ。

不祥事報道はどのようなメカニズムで行われるのか。

“取材する側”の視点を解説しながら、クライシス・コミュニケーションのヒントを提示させてもらった。

多分、参加していた広報のプロたちにとっては当たり前のことであったり、すでに実践していることも含まれていたと思う。

しかし、有事の際こそ、広報も「基本のキ」が大切になる。

再確認、再認識という意味で受け取ってもらえたなら、幸いです。