碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

「最高気温が氷点下」の札幌で番組出演

2009年01月15日 | テレビ・ラジオ・メディア
16日(金)と17日(土)、北海道でテレビ・ラジオの出演がある。

まずは、16日に、2つの生番組でゲスト・コメンテーターをさせていただく。

■1月16日(金) 9時54分~
 『のりゆきのトークDE北海道』 北海道文化放送(フジテレビ系)

明日のテーマは「ベスト脳の作り方」。
受験シーズン到来!脳をベストコンディションに…。
ボケ防止にも役立つ、ベスト脳の作り方とは!? 

■1月16日(金) 15時45分~
 『イチオシ!』 北海道テレビ(テレビ朝日系)

金曜だから人気コーナー「金曜玉手箱」(通称キンタマ?)がある。
毎回、ひと・モノ・場所など「よく見つけてきたなあ」と思うような
面白情報が登場する。

そして、翌日の17日(土)には、ラジオのこれまた生放送。

■1月17日(土) 16時15分ころ~
 『何てったって大人塾 リターンズ』 FMノースウエーブ

こちらは、まだどんな話をさせてもらうか、決めていない。本か、映画か、テレビか、それとも最近のクルマ試乗の話か。いや、30分で、ぜーんぶ話しちゃうかもしれない。

そんな乱暴なフリートークを許してくれるのは、<ヒロさん>ことヒロ福地さんとケイコさんのコンビが、どんなことにも対応できちゃうプロだからだ。

さあ、今回はどんな展開になりますか。

コンパクトカー試乗第2弾は、スズキのスプラッシュだ

2009年01月14日 | クルマ
トヨタiQに続く、コンパクトカーの試乗第2弾は、スズキのスプラッシュ。

軽自動車のイメージが強いスズキも、スイフトあたりから変わってきた。ヨーロッパ・テイストというのか、しっかりした乗り味のクルマを送り出すようになったのだ。

スプラッシュは、スイフト同様に欧州戦略車だそうだ。なんてったって、丸ごとハンガリー製。スズキの車というより、スズキの輸入車である。

スタイルは、ずん!という感じで大地に踏ん張っていたスイフトと比べると、ちょっと“前のめり”に見える。背も高い。車全体でいえば、後ろの部分が断ち切られているような印象だ。ここは好き嫌いがあるかも。

乗り込んでみると、SUV並みに着座位置が高く、視界がよろしい。頭の上の余裕もある。インテリアはシンプル。

で、走り出す。

ふーむ、足回りというか、乗り心地というか、結構な硬さではないか。確かに欧州車、特にドイツ車に似た感覚だ。

また、走ってみると、座席の硬さが少し気になる。これは狙いなんだろうけど、長時間でも疲れないというのは、本当に長く乗ってみないと分からない。

坂道で、一瞬「やや非力かな」などと思ったが、CVTらしい走りはスムーズだ。エンジンのサイズ、リーズナブルな価格などからいって、文句はない。

全体的には、終始「硬くてマジメなドイツ風(ハンガリー風?)」が伝わってきた。でも、コレじゃなきゃ!という“決め手”も見当たらないのだ。

「オーベーか!」と古いツッコミを入れつつ、降車。

いい奴なんだけどねえ。

トヨタのiQに試乗してみた

2009年01月13日 | クルマ
通勤に使っているコンパクトカーの車検が3月に切れる。継続か、買い替えか。参考のために、いくつかのクルマをチェック中だ。

昨日は、トヨタのiQに試乗してみた。

まず、外観。実際に見てみると、確かに小さい。いや、短い。でも、横幅のボリュームは結構ある。

乗り込む。運転席が想像以上に広い。普通の乗用車と何ら変わりない感じだ。隣に座った人との距離も十分。聞けば、車内の横幅はプリウス以上とのこと。

座席の座り心地も悪くない。広さも余裕があった。目の前の視界も良い。後部席から後ろがほとんどない(笑)くらい短い車体だ、なんてことを忘れている。

それと、車内全体に、独特のゼイタク感が漂う。これは外からだけじゃ分からないことだ。

さて、走りだ。

エンジン・スイッチを押し、ギヤをDレンジに入れ、ブレーキをはずし、走り出した。

おお、これがiQの走りか。なめらかじゃないの、CVT-i。アクセルが、ずいぶん柔らかい、というか軽過ぎ。トヨタの方にそう言うと、軽いペダルはトヨタの“味付け”なんだそうな。とはいえ、すっと押し込んでしまいそうで、ちょっと怖い。

走行中、それなりにノイズが入ってくる。うるさいほどじゃないが、多少気になった。

走り全体には、大きな不満はない。さすがに取り回しはいい。身体(車体)が軽い感じ。でも、ふわふわした走りではない。意外に重厚感がある走りだ。

試乗を終えての感想としては、いわゆるコンパクトカーというカテゴリーとは、ちょっと別モノという印象。むしろ、既存のカテゴリーから外れた、(トヨタが言うところの)新たなプレミアム・カーという雰囲気だ。

販売はネッツではなく、レクサスですべきじゃないか、と自動車評論家のどなたかが書いていたが、確かにそんな気がするクルマだった。

トヨタiQのすべて (ニューモデル速報 (第417弾))

三栄書房

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キューバ革命50周年のゲバラ

2009年01月12日 | 映画・ビデオ・映像
3連休ということで、出かけた人が多かったのか、ふだんの週末より空いている映画館で、『チェ 28歳の革命』を観た。

ゲバラの伝記映画を、『セックスと嘘とビデオテープ』『トラフィック』『オーシャンズ11』シリーズなどのスティーヴン・ソダーバーグ監督が撮る。それだけで観たくなるではないか。

“読後感”でいえば、まるで秀逸なドキュメンタリー映画を観た後のような感じだ。

ゲリラ戦に象徴されるが、すっきりとか、抜けた感覚はない。ずっしりしたものが残る。現実の重さみたいなものか。

強烈に思うのは、ゲバラという“有名人”がどんな人間だったのか、自分たちはほとんど知らなかったんだ、ということ。

民衆には優しく、自分と革命には厳しい。ひと言でいうなら、終始「こうあるべき」を自らに課した人だ。その強靭な精神力に驚く。

描かれているのは、1956年から59年にかけてと、64年のゲバラ。そんなに昔ではないと思っていたが、50年前ということになる。半世紀が過ぎていても、ゲバラの印象は、常に<同時代>だ。

主演のベニチオ・デル・トロは、ありふれた言い方になるが、まるでゲバラがのり移ったかのようだ。この役をやるために役者をやってきたみたいな気がする。

それから、個人的に興味深く観たのは、デジタルシネマの撮影機材REDを使った映像だった。ハイビジョンの何倍もの密度のある映像。

フィルム撮影ではない、といわれなければ気がつかないが、ジャングルや町だけでなく、室内でも、その機動性はもちろん、自然光を生かした撮影が行われている。

自分の勉強を兼ねて、新年度から大学で「デジタルシネマ演習」という講座を立ち上げる予定だ。いずれREDも導入したい。

映画本編の終わりに、今月末に公開される続編『チェ 39歳 別れの手紙』の予告が付いていた。ゲバラの最期が描かれる第2部は、1部よりもっとヘビーなものとなるはずだ。でも、見届けたい。

革命戦争回顧録 (中公文庫)
チェ・ゲバラ
中央公論新社

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「白い想い出」の想い出

2009年01月10日 | 舞台・音楽・アート
昨日は寒かった。

大学のある八王子郊外の気温は、都心と比べて体感で2~3度は低い。久しぶりで傘をさしながらキャンパス内を歩いていると、ハイファイセットが歌った「冷たい雨」が思い浮かんだ。

それが途中からみぞれになり、ついに白いものが降ってきた。

「初雪」というのは、その年の冬の最初の雪だけど、1月なので、“なんちゃって初雪”気分だ。

続々と降ってくる結構大柄な雪片を眺めていたら、今度は別の曲を思い出した。

45年も前の曲で、記憶が怪しいが、こんな歌詞だ。

  雪が降ってきた ほんの少しだけど
  私の胸の中に 積りそうな雪だった
  幸せをなくした 暗い心の中に
  冷たくさびしい 白い手がしのびよる

誰が歌っていたのか。複数の歌声を記憶しているから、当時、いろんな人がカバーしたんだろう。曲のタイトルは「白い想い出」という。

で、この「白い想い出」の作者だが、作詞・作曲ともに山崎唯(ただし)さんなのだ。

山崎さんの名前で反応するのは、ある年代以上のはず。実は、人気<人形劇>というか、人気<人形キャラ>だった「トッポ・ジージョ」の声を演じた役者さんだ。いや、役者だけでなく音楽家であり、タレントさんだった。

トッポ・ジージョの声の山崎さんが、あの、ほどよくセンチメンタルで、やさしく胸にくる”隠れた名曲”を作っていたなんて・・・。

山崎さんが90年に亡くなっていたことも最近まで知らなかったが、この「白い想い出」は、毎年、雪を見ると必ず思い出す。

この曲と同時に高校時代の雪の日を思い出すし、また大学時代に見た東京の大雪の風景も甦る。

八王子のキャンパスで初めて見た雪は、しばらくすると、またみぞれに変わってしまった。

「白い想い出」の2番は、

  雪が溶けてきた ほんの少しだけど
  私の胸の中に 残りそうな雪だった

というものだったはずだ。

一夜明けて、今日は冬空に陽が射している。

ありふれていないドラマ『ありふれた奇跡』

2009年01月09日 | テレビ・ラジオ・メディア
「いいなあ、何だかいいなあ」と思いながら見ていた。

昨夜放送されたドラマ『ありふれた奇跡』の第1回目。

山田太一脚本の連ドラ、というだけで、もう泣きそうだ(オーバーだけど)。

この「いいなあ、何だかいいなあ」という感じは、登場人物たちの会話を聞いているときに沸き起こる。

加瀬亮と仲間由紀恵の会話。塩見三省と陣内孝則の会話。やりとりされる言葉が、その人物自身から出てきている。一方的ではなく、言葉と一緒に気持ちの“受け渡し”も為されていることが伝わってくる。

生きている人物の、生きている言葉。

仲間由紀恵も、(普段が下手ってわけじゃないけど)いつもより上手い役者さんに見えるではないか。

駅のホームで死のうとしていた陣内だけでなく、彼を助けた加瀬と仲間もきっと“ワケあり”なのだろう。

いや、人は、誰も皆、ワケありなのだ。

山田太一ドラマには、いわゆる「特別な人」は出てこない。特別じゃない人も特別なのだ、特別じゃない人生なんてない、と教えてくれるのが山田太一ドラマである。

倉本さんの『風のガーデン』に続いて、これが山田さん<最後の連ドラ>だ。これまた来週以降も見てしまう1本に決定。


山田さん脚本の旧作も見たくなる。このタイミングで、TBSが『岸辺のアルバム』や『ふぞろいの林檎たち』を再放送してくれたらいいんだけどなあ。

いや、それだけじゃなく、NHKは芸術祭優秀賞受賞の『ながらえば』をはじめ『夕暮れて』や『男たちの旅路』といった名作を流す。そして、テレビ朝日は、テレビ大賞優秀番組賞を受賞した『終りに見た街』を再放送する。

3ヶ月間、各放送局が会社の枠を超えて、<山田太一クール>を現出させるのだ。

いいなあ、いいだろうなあ。

岸辺のアルバム (光文社文庫)
山田 太一
光文社

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『トライアングル』のドラマと原作の間

2009年01月08日 | テレビ・ラジオ・メディア
今月から始まる新ドラマの中で、注目していたのが『トライアングル』(関西テレビ制作)だ。

まず、原作が新津きよみさんの小説であること。

きよみさんは、私の松本深志高校時代からの友人・新津岳人君(現在映画プロデューサー)の妹さんだ。きよみさんも深志に来たが、今度は私の妹と同級生になった。兄同士、妹同士が友人ということになる。

ちなみに、作家として活躍するきよみさんの夫は、これまた作家の折原一さんである。夫婦で推理作家というのも珍しい。

さて、ドラマ。

6日の第1回を、かなり面白く見た。冒頭から引き込む。25年前、10年前、そして現在と、どんどんギアチェンジしていく。贅沢なフランス・ロケも行っている。

物語の核になるのが、25年前に起きた少女殺害事件だ。この事件につながる人たちが、一体何を抱えていて、これからどうしていくのか。とにかく初回だから、たくさんの<謎>が提示されていた。

キャストが充実しているのも嬉しい。というか、ゴヒイキの堺雅人や相武紗季がいる。佐々木蔵之介がいる。谷原章介がいる。北大路欣也も相変わらず渋い。大杉漣まで出てくるはずだ。いいメンバーではないか。

後は、メインの江口洋介、稲垣吾郎、広末涼子の3人が、どこまで頑張るか、です(笑)。

小説という原作があるとはいえ、ドラマは脚本が勝負。水橋文美江さんの脚本は、原作をベースにしつつも様々なアレンジを施して、連ドラにふさわしい“風呂敷”の広げ方をしていた。

第2回目が楽しみだ。

トライアングル
新津 きよみ
角川グループパブリッシング

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若者は、いつだって”危うい”のだ

2009年01月07日 | 日々雑感
雑誌『週刊東洋経済』、最新号の特集は「若者危機」。

この中で、ネット調査による“今どきの若者像”というのが興味深い。

・働くなら「終身雇用希望」が半数。
・今の職場に「不満」が半数。
・将来生活するなら「地元希望」が過半数。
・20代後半の6割が「親と同居」等々。

また「若者市場はどこに」という記事では、「最近の20代はワンランク上を目指さなくなった」「節約・堅実が当然の消費行動」といった分析も語られている。

まあ、こういうふうに言われちゃうと、全体として「何だか覇気のない連中」「面白みのないヤツら」みたいな印象だ。

しかし、よく考えてみれば、上記のあれこれ、そんなに悪いことなんだろうか。

グローバル化とやらで破壊されたこの国の惨状を目の当たりにすれば、日本的経営の特色だった「終身雇用」のいい点も見えてくるだろうし、いい若い衆が自分の職場に「満足、満足」なんて言っていたら、そのほうが不気味だし、地域格差でさんざんな「地方」にとって、若者の「地元志向」は大歓迎のはずだ。

それに、「ワンランク上を目指す」生き方でやってきた今の大人たちが、若者にとっての理想モデルになっていないということだし、「節約・堅実」が身についているのは、これからの<苦境の時代><縮小の時代>に対する無意識の”耐性作り”かもしれない。

つまり、あんまり「若者危機」などとアオるのはどうかと思うのだ。

確かに、今の若い衆は、困ったところも、弱いところもたくさんある。だからといって、10年前、20年前、30年前の若者に比べて大きく劣っているとは思わない。

私たちの世代を含めた「かつての若い衆」も、十分困ったもんだったし、弱さもいっぱい持っていたはずだ。

今、時代(大人)のせいで「若者危機」という面は、もちろん、ある。でも、若者が「危機」じゃなかった時代って、いつのことなんだろう、と思う。

若者は、いつだって危ういし、いつだって綱渡りなのだ。

だからって、過保護にされても迷惑だし、逆にモノ扱いも困る。意外と、それなりに、自分で自分の落とし前をつけようと思っていたりするものだ。

彼らのホンネとしては、「若者危機」の前に、「大人危機」や「社会危機」を何とかしてくれい!と言いたいんじゃないかと思う。

週刊 東洋経済 2009年 1/10号 [雑誌]

東洋経済新報社

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年の始めの”覚悟”

2009年01月06日 | 日々雑感
大学の授業も始まった。徐々に日常が戻ってくる。

昨日、通勤で乗っている田園都市線で人身事故があり、電車が止まった。この沿線でも、昨年あたりから「人身事故でストップ」が明らかに増えている。

詳しいことは報道されないが、単純な落下事故とか接触事故とかではなく、自殺というケースが多いようだ。

この国では、年間3万人以上が自殺で亡くなっている。平成10年からの連続記録だ。

交通事故が、ずっと年間1万人といわれていたが、今は5千人台。これと比べても3万人という数はすごい。

最も多いのが60代で、次が50代である。原因の半分を占めるのが健康問題だ。今年は、これに経済の問題が加わるのかもしれない。

50年、60年という時間を生きてきて、最後に自死にたどり着く。何ともやりきれない。

理不尽。不条理。

五木寛之さんは、人生は理不尽なもの、不条理なものであり、それを受け入れること、受け入れる術(すべ)を身につけることが大事だ、という。そうかもしれない。

「受け入れる術」は、人によって違うはずだ。ならば、どこから手をつけるのか。

どうやら、まず「覚悟すること」からのようだ。

うーん、覚悟。

覚悟した上で、今の自分に何ができるか、これから何が可能かを考えること。

昨年より、もっと理不尽、もっと不条理な年になりそうな予感の中、そんなことを思う。

林住期
五木 寛之
幻冬舎

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人間の覚悟 (新潮新書)
五木 寛之
新潮社

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年末年始のテレビ

2009年01月05日 | テレビ・ラジオ・メディア
年末年始のテレビは、例によって“長時間バラエティ”がずらっと並んでいた。でも、おかげさまで(ってのもヘンだけど)あまり見ることはなかった。

研究者としては、テレビが専門であり、放送評論の仕事があるので、1年中、日常的に大量の番組を見る。いいものも、ダメなものも見る。

だから、まあ、年末年始くらいは、目を休めるというか、アタマを守る(笑)というか、ちょっと休憩。

一応「紅白歌合戦」はチェックしたし、「箱根駅伝」も楽しんだ。

ただ、正直言って、民放が年末年始に流した<バラエティ特番>の群れの中に、一人の視聴者として「見たいな」と思うものは、ほとんどなかったのだ。

ということで、年末年始に見た番組で、印象に残ったものを挙げてみよう。

12月30日 NHK「多元同時進行ドキュメント 新宿・歌舞伎町24時間」
12月31日 NHK教育「あの人からのメッセージ2008」
1月2日 NHK 正月ドラマ「福家警部補の挨拶・オッカムの剃刀」
1月3日 NHK教育 BS世界のドキュメンタリー「近未来予測 スーパ
     ーボルケーノ」
1月4日 NHK教育 ETV特集「吉本隆明 語る・沈黙から芸術まで」

何だかNHKばかりだ。

国際共同制作のドキュメンタリー・ドラマ「スーパーボルケーノ」の迫力はなかなかだったが、国産ドラマ「福家警部補の挨拶」も頑張っていた。

往年の「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」を思わせるタッチ。永作博美の刑事役も、こういう形なら確かにアリで、十分楽しめた。シリーズ化されそう。

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)
大倉 崇裕
東京創元社

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”初発言”は読売新聞「ローカルタレント」特集記事

2009年01月03日 | メディアでのコメント・論評

昨年末に読売新聞から取材を受けた「ローカルタレント」の特集記事が出た。元旦の新聞に差し込まれた分厚い<別刷り>の中だ。

全国各地のローカルタレント(関西のタージンさんなど)の顔写真と説明があり、最後に私の「解説」が載っている。

解説を要約すれば・・・

 この10年、優れたローカルタレントが目立ってきた。
 彼らに共通するのは、地元を大切にしていることだ。
 口先だけで「ここ(地元)が好きです」と言っていても、
 テレビはホンネを映し出す。

 これから、特に地方局は自主制作の力が問われるようになる。
 そんなとき、味方となるのが優れたローカルタレントだ。

 全国の地方局は、地元のタレントさんをチェックするのは
 もちろん、<育てる>努力をするべきではないか。

 「注目しているローカルタレント」として、北海道で活躍中の
 パーソナリティ、ヒロ福地さん。
 そして、お笑いコンビのオクラホマを挙げさせていただいた。

この記事が、今年、メディアでの”初発言”となる。

「スーパーあずさ」での“初読み”

2009年01月03日 | 本・新聞・雑誌・活字
今年の“初読み”は、帰京する電車の中での『新宿鮫』だった。

松本駅のキオスクで文庫を見つけて、つい購入。

懐かしい。最初は、90年に<カッパ・ノベルス>から出たときに読んだのだから、もう19年前ということになる。

衝撃的な面白さだった。

特異な立場の“はぐれ刑事”(?)、鮫島。恋人でシンガーの晶。その設定や人物造形の見事さ。

事件そのもの。歌舞伎町という舞台。その描写、文体。いずれも一級品だ。シリーズ化されたのもよくわかる。

こうして一作目を再読していると、最初に読んだときの“どきどき感”が甦ってくる。

信州から東京へ。今日、その車窓から見える山々は、どこも雲ひとつない青空バックだった。まずは穏やかな正月。

大変だ、大変だ、といわれている年明けだが、これまでの“間違い”をきっちり再認識し、訂正・修正することから始めるしかないと思う。

国の政治や経済はもちろん、個人生活にも、あれもこれもではなく、“優先順位”が大切になるだろう。何を、どう選んでいくかが、各人の生き方にも関わってくるのだ。

てなことを、時々アタマの片隅で思いつつ、『新宿鮫』の世界に没入していた「スーパーあずさ14号」新宿行きでありました。

新宿鮫 (光文社文庫)
大沢 在昌
光文社

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2009年、開始

2009年01月01日 | 日々雑感
明けまして、おめでとうございます。

信州の実家にて越年。

例によって近所の神社にお参りをし、
例によって恩師・はまみつを先生宅を訪問した。

7時間におよぶ
楽しい”さし飲み”である。

半年分の近況報告をし合い、
最後に
先生と決めたのは、
平成21年にちなみ、
互いに
21歳になったつもりで(?)
今後10年のスタートとしよう、
ということ。

先生のお宅からの帰り道、
ひとり
酔ったアタマで
「いい仕事をするぞ!」と
マジで決意しているあたりが
ちょっと嬉しかったりする。

師は
永遠に師だ。