河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

もやしもん4

2006-12-24 00:05:50 | 読書(マンガ)
ストーリー全くないなあ。
菌ばっかりいっぱい出てきて手抜きか?と思ったり、
ぴたっと出てこなかったりすると、人ばっかりでどうもなーと
思ってしまったりもする。きっつい顔の人間も見慣れた。
1話完結くらいだったらいいのに、ちょっと冗長だよなー。
この漫画の功績は、
・・・世の中、いたるところに、菌だらけ。
ということを啓発したところかな。
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どちらでもいい

2006-12-22 21:05:57 | 読書(小説)
アゴタ・クリストフの最新刊。
早川書房。
「悪童日記」三部作を越える作品はもう書けない、と思ってるらしい。
短い、短編や習作のようなものが25編。
理解できるものも、そうでないものも。
死んだ男が息子にもう一度殺される話とか、
悪童日記~って感じの幻想具合。
最後の「わたしの父」という作品が、もの悲しい。
特にラスト。
「この世の何処にも、父がわたしと手をつないで散歩をした場所はありません。」
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遺失物管理所

2006-12-22 21:00:47 | 読書(小説)
ジークフリート・レンツ。新潮クレストブックス。
ドイツ文学。「アルネの遺品」と同じ人。とは思えなかった。
ヘンリーのキャラが、やたら軽くて、知っててそうしてるのか、素なのか。
どっちにしろ、あまり親しみは感じない。
ばがだなーこいつ、ってかんじ。
でも、フェードルがからかわれるのを見てあつくなったり、
毎日毎日いろんなものが忘れ物として届けられることをおもしろいと思ったり、
個人がないがしろにされて、同僚が首を切られるのに憤ってみたり、
そういう部分部分は、共感する。
でもちょっと、若き世捨て人みたいだな。
社会からドロップアウトする人に焦点を当てる、という点では、「アルネの遺品」かも。
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イノセント・ボイス

2006-12-17 20:10:31 | 映画
DVD。メキシコ。
エルサルバドルの内戦を舞台にした、少年チャバの物語。
実話を元にしているとのこと。DVDには、脚本家の語りも入ってた。
冒頭、チャドたちが捕まって連行されているシーンから始まるので、
どんなに家族が幸せそうでも、初恋の少女とほほえましい会話があっても、
急に家の近くや、小学校の授業中に、ゲリラと政府軍が銃撃戦を始めたりして、
身近な人が、死んでしまう。
いつ、彼らが恐ろしい目に遭うのか、はらはらした。
自宅で見てるから、DVD止めて休憩できるけど、映画館じゃきついなー。
でも、この作品は、少年が人を殺してしまうとかいうような、
ホームドラマの一線を越えるようなことはなくて、
チャバは子どもらしいまま、なんとか生き延びることができた。
ただ、たまたま生き延びたから、この物語を語ることができたのだ。
生きているってことは、ホントに幸運なことで、
短い人生、精一杯、生きていかなきゃならない。
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僕と未来とブエノスアイレス

2006-12-17 12:08:07 | 映画
DVD。アルゼンチン、フランス、イタリア、スペイン合作。
ブエノスアイレスの商店街で、ランジェリーショップを営む母の元で暮らす、
主人公アリエル。今の生活から離れたくて、ポーランド人になろうとしている。
商店街は、イタリア人や韓国人などインターナショナル。でも仲良くやっている。
アリエルたちは、ユダヤ人らしいけど、このお話には、とくに大事なことじゃない。
アリエルの父は、彼が生まれる前に兄と母を捨てて戦争に行き帰らなかった。
アリエルは父を見たことがなくて、興味はあるのに、捨てられたことが気にかかる。
そんなとき、父が、帰ってきた。
自分のことで手一杯で、人の気持ちはあんまりわからないって感じの若いアリエル。
父への気持ちも複雑。一度は、雑踏の中で走って逃げちゃう。
でも、父は父なのだ、目の前に、いるじゃないか。
アリエルのおばあちゃんが、戦後失っていた歌を取り戻し、彼女の歌が、エンドロールに響く。
ざわざわっとして、まとまりないけど、最後に、なんだかほっとする映画。
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