河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

東京・自然農園物語

2008-06-23 22:48:51 | 読書(小説)
山田健、草思社。
できすぎ小説?
バブル崩壊前の東京。
格安の家賃で、有機物を提供していた山川健ら4人。
大家の老人が死亡し、その4000坪の農地を、
ある条件をクリアすれば相続できるという・・・
素人4人、農業の試行錯誤が始まった。
東京のど真ん中の土地という降ってわいたうまい話。
ちょっと変わり者だった老人にもくろみはあるのか?
確かに矛盾してないけど、うまくいきすぎ・・・
山菜、キノコ、果樹園、理想ではあるよな。
そんなことが出来ればいいよねえ。
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シェル・コレクター

2008-06-20 22:24:20 | 読書(小説)
アンソニー・ドーア、新潮クレストブックス。
アメリカ文学。
アメリカ人にもこんな人いるんだね。
っているわな。
人間は、自然にはかなわない。
そんな考え方が底を流れていて、
20代の作品なのになんだかじじむさい。
貝を集める人・ハンターの妻・たくさんのチャンス・
長いあいだ、これはグリセルダの物語だった・
七月四日・世話係・もつれた糸・ムコンド
いろんな国の、いろんな人々の人生の一コマ。(半生かも)
超自然やオカルトと紙一重の「自然礼賛」に近いようで、それほどでもない。
偶然、で片付けられる程度の自然で踏みとどまってる。
描くのは自然ではなく、それに翻弄される人間。
私たちは、みんな、なんとか生きている。
印象的だったのは、クジラの心臓を埋めるジョゼフと走るナイーマ。
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ウクレレ栗コーダー

2008-06-17 22:27:21 | 音楽
予想以上でした・・・
リコーダーとウクレレの組み合わせもさることながら、
1曲目の、アイネ・クライネ・ナハトムジークの脱力ぶり、
そして、それを数倍上回るダースベイダーのテーマののんきなこと。
すごすぎる。
これはけっさくだー。
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星に降る雪/修道院

2008-06-17 21:59:21 | 読書(小説)
池澤夏樹、角川書店。
友人が死んで、心の変調を来す男の中編2つ。
共通点は上記の点。
「星に・・・」は、雪崩で友人を亡くしてから、
天文台だのカミオカンデだの人のいないところで
働こうとする男の話。
「修道院」は、1900年代前半、ギリシャの田舎で、
若さゆえのトラブルのために修道院を修復して償う男の物語
(を旅人が老婆から旅館で聞く話)。
なにが描きたかったんだろうなあ。
不思議な味わいではあるが、ちょっと怖い。
人間の、心の深淵をのぞくような。
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ネコはどうしてわがままか

2008-06-16 23:14:27 | 読書(その他)
日高敏隆、新潮文庫。
生物系エッセイです。
すごい読みやすい。
生物学者のエッセイではあるが、
1編4ページで、四季折々の動物の、
人間とは違う部分をさらりと教えてくれる。
内容も、エッセイの羅列じゃなくて、
四季で並んでて、第2部は行動別に並んでる、
というあたりも読みやすさの秘訣だろう。
飽きさせない、というか。
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