遊びをせんとや

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十月大歌舞伎 市川團十郎白猿襲名披露(追記あり) 

2024-10-17 07:15:47 | 歌舞伎
今月松竹座 市川團十郎襲名披露 
京都は観たけれど、「大阪はまだやってんな」みたいな。

のっけから全面にビジュアル凄い。


劇場内も

前面大画面
迷ったけれど、口上は京都で観たし、連獅子はこれからも観れそうなので昼の部の雷神不動北山桜の通し狂言
これは結局、毛抜き、鳴神、不動と成田屋のお家芸がぶっこまれた作品だと言うことだ。
280年前に大阪で初演されたようだ。二世市川團十郎が。なぜ、上方?
いずれにしても市川宗家の團十郎襲名は神の誕生である。



いつものこれも今回は特に映える。



黒と金

飯田ホールディングスからの祝い幕

序幕は毛抜きである。
その前の場面から始まるので解りやすい。
團十郎がストーリーの説明をするので「男女の仲は現在と違うので」という断りがある。なるほどと後で思う。

写真はWebよりお借りしました。
久米弾正が美形の若武者にセクハラもどきの戯れをするのも、腰元に言い寄るのも、以前は違和感があったが、これって成田屋のおおらかな邪気のない家風と言う感じがした。こういうことね。團十郎が演じると嫌味に見えない。この嫌な感じがしないということが大切なんだなと思えた。
こんなに面白い幕だったのかと毛抜きに関しては思えた。一つのおとぎ話ね。

最後の立ち回りも気合が入って気持ち良かった。一門のチームワークの良さも伝わった。
傾斜のある屋根でのトンボとか本当に大変だと思う。
千秋楽までお怪我のないように。


最後の幕の前に引かれる村上隆作の祝い幕

不動ってこんな幕だったのねと。スモークがたかれ、宙に浮く團十郎演じる不動。何とも江戸時代の人達が望んだ実在の神の姿だったんだろうな。一気に江戸時代にトリップしながらも現代の風も吹く。
一本調子になり気味な今までの團十郎さんだったが、(あくまで素人の感想です)今回はエネルギーと集中と凄みを感じた。
圧巻であった。ありがたやー。

この日の着物は自分で裄直しをしたベージュの生紬の単衣の付け下げ

足元はちょっとした訳があって手に入れたカレンブロッソ樺色。秋らしい濃い色が欲しかった(言い訳です)

10月しか締められない柿模様の緑の名古屋帯。
無事見つかった指輪もして


観劇雑感
今回、3階の一番前、西よりだったが、左お二人は高齢の女性(私より10歳ほど上とお見受けた)開幕まではおしゃべりに夢中、始まったら私のすぐ左の人は私の方に寄りかかり気味に居眠り。ときどき、拍手。ほぼ99%寝てはった。それならどこぞの喫茶店でも行って美味しいものでも奮発してしゃべり倒したらいいのに、もったいないと本気で思った。
右側の御夫婦かな?(親子?)ペットボトルのお茶を飲んだり、飴を食べたりせわしない。後半、盛大な咳、マスクしてない。
序幕で一階で一度、終盤、上の方で携帯の着信がかなり長いこと鳴っていた。素直に電源を切っておけばいいものを。

終盤、煙と共に館内がかなり暑くなった。

帰り際に正面入り口右に團十郎のお母さま堀越希実子さんがおられた。真っ白なショートカットに落ち着いたお納戸色の付け下げ。
写真を撮ろうとしたらきっちり止められた。(当たり前か)見とれるほど綺麗なお着物姿だった。

昨日の晩御飯は、鶏もも肉を細く切って塩でマリネして片栗粉を着けて多めの油でピーマンと一緒に焼いた。トマト、ブロッコリ、渋かった柿をバターソテーして。朝から煮豆。白菜、シメジのお味噌汁。


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