先週の日曜日にきはだやスタッフ全員で長岡にある新潟県立近代美術館で開催中の「ユネスコ世界文化遺産登録記念 重要無形文化財 小千谷縮・越後上布」展を見にいきました。小千谷市の旧家西脇家の協力によって実現した大きな展示です。東京のお客様も、この展示をご存知の方も多かった様です。
会場には1800年代から現代までの上布、縮みが並びます。個々の展示品については割愛しますが、縮みの技法を伝えたとされる播磨国明石藩の浪人堀次郎将俊が織ったとされる縮布に、今の生業の源流を見る気がしました。
展示されている、江戸から今日に至るまでのきものあるいは布からは、雪国の生活に耐えて縮みを織った人々の影、あるいは受け継がれた技術を新作に映す現代の名工の生業を見る事ができますが、僕をこの展示を見ながら、変化する生活様式と経済活動の中で衰退していく越後ちぢみに手仕事の価値を見出し、その保存活動を行いながら、国の重要無形文化財指定、ユネスコ世界文化遺産登録になるまでに活動を続けた西脇家の力に敬服するのです。この旧家の活動がなければ、この文化は絶え、あるいはもとの形を残さないまでに変わり、埋もれてしまっていたのではないかと思うのです。
この「小千谷縮・越後上布」展は今週末6/27迄の展示となっております。
お近くの方は是非、ご覧ください。