染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

丹下健三と隈研吾

2025年02月16日 | 店主の一日
今は様々な建築が溢れているのであまり驚かないかも知れないけれど、代々木第一に体育館を初めて写真で見た時はその形に驚きました。
多分昭和生まれの人の多くはそうではないでしょうか。設計は丹下健三。
渦巻く様な屋根の奇抜さとカーブの美しさは当時の建物として比類を見ないのではないでしょうか。
そして二度目の東京五輪を迎える国立競技場の設計は隈研吾。好き嫌いは兎も角として、現在きっての人気建築家には違いありません。
その二つの建物を対比した銀座松屋のデザインギャラリー1953で展示中の「丹下健三と隈研吾」はとても興味深いです。
写真もとても美しいです。 
60年近い時間の差を持ちますが、両者ともに巨大建築に欠かせないコンクリートから脱構築するもがきの様なものを感じます。
あのような巨大建築というものは町の新たな在り方を提示するものなのだなと。

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円空仏

2025年02月16日 | 店主の一日
初めて円空仏を見たのは大学生の時。
飛騨から信濃に向かって歩いている時です。
岡谷に糸引きの女工として行ってたお婆ちゃんの家に話を聞きに行った時のこと。
玄関に立派な円空仏があり、亡くなったご主人が彫られたとのこと。勿論、オリジナルの円空仏は江戸時代前半のもの。
それでも飛騨には延々と個々で円空仏を彫る人がいる。趣味かもしれないし、お土産かも知れない、或いは信仰心かもしれない。
教科書に載っている仏像しか見たことのなかった僕はその粗野で力強い様に心を動かされました。
でもその時は糸引女工さんの在り方に懸命な時だったのでそれ以上に詳しくは関わらず。
今回、三井記念美術館での「円空仏展」を見てきました。
地味な展覧会と思っていたら館内はかなりのお客さんがいました。
高山の千光寺さんから持ち込まれた物が多くありました。
なるほど仏様の種類によって荒々しかったり穏やかだったり。
そんなり木彫りの人の温度感のある円空仏に囲まれるのはとてもよい時間でした。

新潟県(特に小千谷市)にはよく円空と対比される木喰仏があります。
これもまた美しく。








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