染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
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村上春樹「雑文集」

2011年05月18日 | 店主の一日
ゴールデンウイークには本を読もうと思って、先月末の出張時にずいぶんと買い込みました。
読書というのも不思議なもので、本を読み出すと次々読む。読まなくなるとさっぱり読まなかったりします。
それに併せて読む量の倍のペースで買ったりします。次に読む本がないと落ち着かないみたいな感じです。
そんなわけで、連休明けにはAmazonから次々と本が届いて少し反省をしました。

今は夜、寝る前には村上春樹の「雑文集」を読んでいます。
村上氏が他の人の小説の解説や、雑誌への寄稿、レコードのライナーノートに書いたもの、講演の原稿など集められたものです。
話題になった「エルサレム賞」を受けた時のスピーチなんかもあります。 人気作家だけに、以前に「書評・解説村上春樹」みたいな派手な帯を付けた本をみかけて、なんだか書評を売ってるみたいに見えた事もありました。あはは。

雑誌などで氏の書いたのを見ていたので、そんな寄稿なんかを集めた本が出るのをどことなく期待していたので、とてもうれしかったりします。
村上氏は巻頭で、掲載された背景や時期が異なるるので、時間軸や内容が統一してなく、また重複しているところもあると書いていましたが、書いた時期や掲載先とのスタンスによって、少しづつ文体や言い回しが違っているのが楽しかったりします。

僕が彼の本を初めて読んだのはレイモンド・カーバーの「今、僕が電話をかけている場所」の訳本でした。19歳になるちょっと前の事です。以来、ずいぶんたくさんの村上春樹を読みました。
でも、今まで考えた事もなかったのですが、村上氏が三年で一冊の長編を書くとしたら、十年で三編。彼がいくつまで創作活動をするのかはわかりませんが、彼の長編を楽しみに待つ機会はそれほど多くないのかも知れません。
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