染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

プリミティブであるということ。

2020年02月14日 | 店主の一日
冬の十日町を堪能するのも悪くないです。
冬になると行きたくなる場所があります。
十日町の山間部、旧大池小学校を利用した「ミティラー美術館」

詳細はホームページに譲ります。
http://www.mithila-museum.com/

夏もよいですが、冬もとてもよいです。すごく、寒いけど。たまらなく寒いけど。
あの寒くシンと音のない体育館でテラコッタの展示をみていると、何か自分に不足しているものが、強く自覚されるようで好きです。

十日町に住んで、ドカ雪が降ると少なからずうんざりしたりするのですが、あの雪に降り込められたミティラー美術館はなかなかよいです。
とてもよいところですが、十日町在住の方でも行ったことがない人が多いのは残念です。
きはだやから車で15分ほどでしょうか。
かつて、小学校の遠足は大池で、友達とキャンプにいくのも大池で、釣りにいくのも大池です。
以前は、きはだやで「きはだ染め体験会」をしたのも大池です〜長谷川さんありがとうございました。

車で山道を進むと大池に向かう道と菅沼にいく道に分かれます。
大池に向かう道はなんだかいつも頼りないのです。杉の林の先に大池の集落があります。
昔は小学校があったくらいなので、菅沼も含めてそれなりの戸数があったのでしょうが、今はどのくらいなのだか。

ミティラーに向かう道も大抵除雪はしてあるようですが、乗り上げて動けなくなるとやばいので、一段したの道路に置いて、少し歩きます。


実は昨年もこの時期に来ています。
今日はなんだか、人が行き来した跡があります。足跡もこの一二時間についた感じでした。


昨年はこの入り口は完全に雪に埋もれていましたが、今年は利用可能なようです。
屋根の雪を下ろさなければ、このくらいで済むのかもしれません。

やばい火曜休館って書いてある!休みか!(行ったのは2月11日です)

おそるおそる玄関の戸を開けてみました。

戸が開きます。誰かいるのかもしれません。


入館の場合は電話せよと書いてあります。
昨年来た時は全く空いていなくて、電話をしたら開けてくださいました。
極寒の体育館で寒さに緊張しながら展示をみました。 今でも去年のことを思い出します。
それでも帰るまで、火をいれて、待っていてくださるので、それも申し訳なく。
二年も続けて来てもらうのも申し訳ないので、今年は中に入らずに、またの機会に来ることにしました。


大池は一面の雪に覆われます。こう云った景色って悪くないですよ。
ここにくると「プリミティブ」ということを思います。
「原始的」「基本的」「単体」 なにかそのようなもの。
冬にここにくるとそのくらいの隔絶感を感じます。
そして、潔く、プリミティブであると。

  時々、「プリミティブ」に憧れてみます。
原始的で、素朴で、隔絶され、潔い。
でももう、インドでもアフリカでも南米の奥地でも灯が点き、携帯電話が通じます。
プリミティブなんていうのは幻想であるのかもしれません。
プリミティブではもう、生きてはいけないのでしょう。
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