各流派の皆さまの着付け…心を込めて務めます。
4月に入って、各流派の皆さまからお受けした衣裳方の本格的な準備が始まります。
4月12日(日)は、5月24日(日)本番の鹿児島の若柳流の衣裳合わせ。
5月9日(土)リハーサル、5月10日(日)本番は。宮崎で行われる、「愛のチャリティー」(若柳流)
5月17日(日)は、5月30日(土)リハーサル、5月31日(日)本番の花柳流の衣裳合わせ(鹿児島)。
6月4日(木)は城山観光ホテルでの若柳流の着付け。
6月13日(土)リハーサル、6月14日(日)本番は、延岡・宮崎二ヶ所の花柳流の着付け。
7月4日(土)リハーサル、7月5日(日)本番で行われるのは、「ジュニア日本舞踊コンクール九州大会」(鹿児島)。
7月26日(日)には、鹿児島市の春の新人賞を受けた、花柳二獅弥先生のリサイタルがあります。
8月と9月には、福岡の芳柳流の着付けも承っています。
いずれも、舞台裏の衣裳方として、「会主の描く舞踊会」の仕事を、心を込めて務めさせていただきます。
松竹の岸田先生の教えを受けて30年。小椋先生には多くの事を…
宮崎の舞踊の着付けのお勉強と実践が始まったのは30年前。
その頃私どもの学院長が、松竹株式会社衣裳部、部長の岸田喬先生に教えを乞い、実技指導が始まりました。
(岸田さんは、大女優・山田五十鈴さんの専属の衣裳方でもありましrた。)
その後、衣裳部が松竹衣裳株式会社となり、岸田常務としても、退職されてからも指導は続きました。
亡くなられる一週間前まで、お電話でご指導いただいたのを思い出します。
山田五十鈴さんが亡くなられたすぐ後に、岸田さんも亡くなられたのも不思議な気がします。
また、京都の小林衣裳の小椋先生や、上嶋衣裳の衣裳方の皆さまに、現場で言葉に尽くせない多くのお教えを頂いています。
また舞台裏の「顔」や「カツラ」、「大道具」「小道具」「照明」「音響」の裏方の皆さんにも学ばせて頂いています。
そして私どもをご用命いただける、各流派のお師匠さんに恵まれていることが何より有難いことです。
こんな環境の中でお仕事が出来て、本当に幸せだと、日々感謝しています。
各地に…「きもの文化」と「日本舞踊」支える衣裳方の集団を
衣裳方の技術は一朝一夕には身に付きません。
十年、二十年実践しても、課題は多くなり大きくなるばかり。
それでも「歌舞伎や舞踊、着付けが飯より好きな集団」を創りつづけていかなばなりません。
きもの文化と、日本舞踊の継承、発展を支えるためにも…
実際に現場を経験すると、楽しくて、本当に奥の深いものです。
いかがですか、あなたも経験なさいませんか。
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三日間、プロの着付けを貴女のものに…
今月の「舞踊と振袖の着付け専門講座」も明後日(4月8日)から始まります。
福岡の「ももち文化センター」では、着付けに関わる様々な皆さんがお勉強に来られています。
なかには、はるばる熊本の方が、お二人もお越しになっています。
ですから、ももち文化センターでは講習生も多く、四人の講師は汗だくで楽しい講座を進めています。
また、小倉のKMMビルでは、振袖と日本舞踊の着付けに興味をお持ちいただいた方の入講が少しづつふえています。
本州の山口県の方も小倉で学んでいらっしゃいます。
「山口で講座を開かないの?」…とのお問合せがありますが、「今少しお待ちください」と返事をさせて頂きました。
興味のある方は、ぜひ一度ご見学にお立ち寄り下さい。
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幼い舞踊家が魅せる、すばらしい踊りの世界
「国際文化交流会TEN」主催の、「第13回ジュニア日本舞踊コンクール九州大会・予選」が、4月3日午前10時からと、午後1時半からの2回に分けて行われました。
午前の部は、低年令のジュニアが出演し、観客が息をのむようなすばらしい舞踊が続きました。
一方、午後の部では、中学生以上のジュニアが出演し、大人顔負けの踊りを披露していました。
この予選に勝ち抜いて、審査員の選んだ12名だけが本戦の本番に出場することになっています。
今回は、「きつけ塾いちき」の衣裳方2名が予選を観てまいりました。
各流派選りすぐりの子供たちの圧巻の表現力に感動した1日でした。
7月5日(日)の本選が楽しみでなりません。
当日は、予選の浴衣ではなく、歌舞伎と同じ本衣裳を身に付けて踊るわけですから、何倍も素晴らしい舞台になる事でしょう。
下の表は、予選の演目と、出場したジュニアの年令をかいてみました。
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一矢ごとに歓声が…
去る4月3日(金)、宮崎きもの学院のOB会である「彩の会」は、宮崎神宮の主宰する「流鏑馬」に行ってまいりました。
満開の桜並木の中を、宮崎神宮の流鏑馬会場には、いっぱいのお客様がお越しになって、神事をご覧になっていました。
神事なので、馬を掛けながら、一回に三か所の的を狙うわけですが…当たるのが目的ではありません。
それでも流鏑馬が始まると、疾走する馬上で、箙(えびら)の矢をつがえて、弓を引き絞り的を射て、当たると満場の喝采を受けるし、外れると大きなため息…
今年ばかりは的に当たる回数が例年になくおおく、拍手喝さいが鳴りやみませんでした。
この日の夕方と夜のニュースでは、流鏑馬の報道がされましたが、彩の会のメンバーも取材を受けてテレビで出演していましたよ。
楽しんできた参加者の皆さん!
的を射て、歓声を上げる観客
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日本舞踊のジュニアが、九州ナンバーワン目指して!
「国際文化交流会TEN」主催の「ジュニア日本舞踊コンクール九州大会」の予選が、本日(4月3日・金曜日)、午前十時から行われます。
開催場所は、鹿児島市民文化ホール第二ホール。
今年の予選参加者は二十数名の予定です。
この予選で選び抜かれた12名のジュニアが、7月5日(日)の本選の切符を手に出来るわけです。
二年に一度開かれるこの大会には、九州に籍を置く各流派のお師匠さんのお弟子さんなら出場資格があります。
審査にあたっては、その公平を期するために、出場するジュニアの県名や地域名、所属する流派も知らされていません。当日、所属流派の浴衣着用も禁止です。
前回の大会を観ていた「きつけ塾いちき」の生徒さんたちは、出場者のレベルの高さに感動していました。
昨年は、藤娘と雨の五郎を踊った二名のジュニアが優勝。
今年のコンクールも素晴らしいものになる事でしょう。
肝心の本選は、舞台裏の私たちは観れませんが、ジュニアたちの演じる大会のドラマが最高のもになることは請け合います。
日本舞踊コンクールの趣旨(「国際文化交流会TEN」のHPより)
我が国の代表的な伝統文化として発展継承された日本舞踊は、世界に通じる高い評価を得ています。また、近年では義務教育の場に邦楽器の導入が始まり、平成17年4月1日より「文化芸術の振興条例」が規定されたのも喜ばしいことです。 こうした中で、日本舞踊に携わる私たちが、尚一層その普及に努めることは、後継者の育成に力を注ぐよい機会となるのではないでしょうか また、国際化社会において21世紀を担う若者たちは、日本人として明確なアイデンティティを身につけられるよう求められております。真の日本文化を理解していることは、外国の方々とコミュニケーションを図る手段の一つとなるのです。「鹿児島県ジュニア日本舞踊コンクール」は、このような視点でスタートし、第6回よりエリアを九州全土に広げ「ジュニア日本舞踊コンクール九州大会」として実施することとなりました。スポーツ、音楽、絵画、民謡、書道などの分野では、コンクールは日常化しており、それぞれの道において進歩、発展に寄与しています。 このコンクールが、地域社会への刺激となり、日本舞踊に対する関心が高まることを期待して、地域の文化振興に少しでも役立てたらと願っております。
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