時代考証から学びます
小倉の「舞踊と振袖の着付け特別専門講座」。
午前中の衣裳方講座は「町娘」。
学院長の時代考証から始まります。
ホワイトボードには、午前中の「町娘」と、午後予定の「裁付袴(たっつけばかま)」が書かれています。
説明をビデオに収録している受講生は、山口県からお越しの K さんです。
帯結びから覚え、着付けに入っていきます。
町娘の帯結びは「ヤの字」。まずはボディで帯結びをしっかり覚えて、モデル相手にきものの着付けからお勉強です。
補整、襦袢、きもの、帯結び、前掛けと進めていきます。(今日は茶店の娘さん)
蹴出し(けだし)の出し方、前掛け、タスキの掛け方などを学びました。
いよいよ実戦です!(下の写真)
舞踊着付け現場の現役でもある K さんは、さすがに呑み込みが早く、楽しそうにお勉強されていました。
今後の舞台裏の着付けにお役立ててほしいと思います。
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三名が衣裳方(舞踊着付け)を学びました。
ももち文化センターの「舞踊と振袖の着付け特別専門講座」。
昼からは、三名の受講者が衣裳方の着付けを学びました。
二日目の昼の部の課題は、「舞踊着付けの基本」、「袴の着付け」、「片流し」などでした。
新しく講座に参加した Ⅰ さんは若手の博多人形師で、今日から「衣裳方(日本舞踊着付け)」を学ぶことになりました。
「きものの生地」、「着付けの方法」など、人形に関わる細かい箇所のお勉強は大切な事だと思います。
歌舞伎衣裳はもちろん、能や狂言の衣裳など、多くの衣裳にも触れて頂きたいものです。
初心者が最初に学ぶのは、「腰紐の締め方」。基本中の基本です。
腰紐の締め方を見るだけで、着付けのレベルがわかりますので、徹底して身に付けるのです。
「着付けが上達する方法は…」とよく聞かれますが、「上達するまで休まずに、コツコツと続けること」だと答えます。
技術がしっかり身に付かない間に、途中で休むと、いつの間にか逆戻りしてしまいます。
逆戻りしないところまで、身に付くまでがんばりましょう。
上の円内の写真は、腰紐の締め方の基本を学ぶ受講生。
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「ももち文化センター」と「KMMビル」で、今年締めくくりの講座
「きつけ塾いちき」の「舞踊と振袖の着付け専門特別講座」が12月16日(水)から18日(金)までの三日間行なわれます。
毎月欠かさずに開催してきた今年のお勉強も、師走の締めくくりの講座を迎えます。
受講生の皆さまも、本当によく頑張って来られました。
受講生の仲間の職種も、家庭の主婦・美容師・日本舞踊家・ブライダル・着付け講師・舞台裏の着付け師などさまざまの皆さまが学んでいらっしゃいます。
今月の講座からは、若手の博多人形師の方も講座の列に合流されます。
また、山口県や佐賀県からの問い合わせもあり、来年早々から見学にお見えになると思いますが、仲間の輪が広がります。
関心のある方は、ぜひ一度講座の見学にお越し下さい。
今月の日程の詳細は、「福岡特別講座」をご覧ください。
柔軟に対応出来る着付けを
鹿児島の「きつけ塾いちき」では、来春の成人式に向けた「振袖着付け特訓」を開催しています。
これまで一年間の成果を生かすのが、成人式当日の「振袖着付け」。
基本をしっかり守って、その場の状況に合わせた対応が求められます。
着付けの現場では、予想の出来ないことが起こります。
●着付けに必要な用品が足りない。
●振袖や襦袢の丈や身巾が合わない。
●衿が付いていなかったり、汚れたままで付いている。
●襦袢の衿が、広衿になっている。
●きものと襦袢の袖丈の寸法が違う。
●昔の帯で、短かいうえに硬くて、自分の帯結びのレパートリーでは結べない。
●新成人からスマホで、「こんな帯結びにしてください」とリクエストをされる。
これらがトラブルになってくる場合もあります。
事前の点検は必須です。
着付けの出来る美容室の先生であれば、事前の点検をして頂けますが、最近の美容室は着付けのわからないのが一般的です。
ですから、手間はかかりますが、事前の振袖と小物の点検は絶対に必要になってくるわけです。
そうしたことも想定しながら、振袖の特訓はすすんでいきます。
着付けをしているのは、おけいこを始めて八回目の N さんです。なかなかのものでしょう。
師走に入ると、ベテラン・新人の別なく真剣になっていきます。