きものの宝石、大島紬を織って60年。
大島紬は「きものの宝石」といわれ、絣模様の精緻さでは世界一。
奄美大島の笠利町でお住まいの柊田(ふきた)さんは、小さい頃から「本場大島紬」を織り続けて60年になります。
奄美の笠利地区で、もっとも細かい絣模様である9マルキ(コンマルキ)を織れる唯一の織手さん。
柊田さんと「きもの学院」のおつき合いは20年近くになりますが、今年も宮崎の事務所にお越しいただきました。
彼女は15歳から織機に手をかけ、60年間織り続けてこられました。
当時、若い女性の、大切な花嫁の条件が、「大島紬を織れること」だったとか。
朝の6時から夜中の12時まで、休みなしで織り続けたといいます。
結婚してからは、織り元として家計を支え、肝っ玉母さんとして子供を育ててきました。
その子供たちは奄美や福岡で独立し、それぞれのお孫さんたちにも囲まれて、結構幸せな「おばあちゃん」です。
柊田さんが築いてきた人生は、まさに「大島紬の歴史」そのものです。
大ホールで、日頃の成果を披露!
宮崎の「小波流」による、「小波流・秋のおどり」が、来る10月23日(日)11時半から、宮崎市民文化ホールの大ホールで開催されます。
当日の入場料金は、2,000円。
お問合せは、 090-4340-3038 小波会まで。
当日は「きつけ塾いちき」の衣裳方も、ご依頼を受けた先生方の着付けに伺います。
着付けさせていただく演目は、「長唄・猿舞」他です。
心をこめて着付けさせていただきます。
日本舞踊に興味をお持ちの皆様、日本舞踊の文化に触れてみたいと思われます方は、ぜひとも会場までお運びくださいませ。●
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籠師
繊維が細く粘りがある…「真竹」が素材です
現在でも作られている「籠(かご)」。左の北斎漫画は「籠師」のようすを描いたものです。
籠を作るのに使う竹は、繊維が細く粘りのある「真竹」が一般的な素材です。(右の写真)
竹籠の種類は非常にたくさんあって、用途の広さを伺わせます。
現代は、人工の素材に押されてきていますが、一方で竹がもつ表情の素朴さと、精緻な竹組みの見事さから、用途も多様になってきているようです。
北斎漫画の職人さんは相変わらずで、肌着などは身につけていません。
年に1、2個は手元に置いておきたいものが…廣島氏
籠師を語るとき、宮崎県人としては故人となられた、全国的に有名で、廣島一夫さんが思い出されます。
宮崎県日之影町の竹細工師、「現代の名工」でもあった、故「廣島一夫さん」は、「完璧なものは作れない、ただ、年に1、2個は手元に置いておきたいものができます。」と籠師としての技の深さを語っていました。●
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